ぱりぱりさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ぱりぱり

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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.5

介護とか老いることとか、尊厳を持って生きるていうテーマってフランス映画に多い気がする。そういうところ好きだわ〜

主演二人も素敵だったしよかったんだけど、なんか雑じゃない?と思っちゃった
マドレーヌに
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はなればなれに(1964年製作の映画)

3.5

オープニングのスタイリッシュがすべて
pulpみたいな犯罪小説感は嫌いじゃないはずだけど、あんまりびびっと来なかった
タランティーノを少し感じたのは私だけかな。

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

恋愛って「相手を大切に思う気持ち」だけじゃうまくいかないのかーーまあそうか
というか、相手を大切に思う気持ちはあるのに、それと同時に拒否反応が生まれるていう矛盾はありえるんだ
私はシンディもディーンを
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.5

自分を守るために主張できるのって強くてかっこいい
でも、強くいるために自分の弱い部分をいくら殺そうとしても、繊細な感性はどうしても残る、というか自分の根っこにあるいい部分を消さずに強くなれる方法もある
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.0

本は忙しいときにこそ読むものだってなんかに書いてあったけど、映画も同じだなと思う。実際の人生が平坦でつまらないときには映画や本ではなく人生に集中する必要があって、逆に人生がわちゃわちゃしてきた時こそ映>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.5

人から薦められて見た
人が好きな映画あるいは本って、その人の表にはいつも出ていないけど内側にあるものが透けて見えることがある
で、人によってはそれが表に出ているものからかけ離れてて、でも確かにそういう
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アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

3.5

人間くさいところと純粋なピュアな感情と両方が入り乱れてるところは好きだったけど、なんか最後感動に一気に持っていくところが腑に落ちなかった
(3月の記録)

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.0

不思議な映画だったけど、みんな可愛かったからよしということで!!

Aは自分だっていうけど、あそこまで自分と正反対の客観的な自分がいたら、それはもはや他者じゃないかと思った。Aがいたら、おひとりさまで
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.0

面白いような面白くないような映画だった。AIとの恋愛を美化しすぎるのではなく、AIとの恋愛が自己満足で完結できてしまうことや、一方でAIにも他者性がきちんと認められているがゆえに、自己満足で完結して終>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.0

美しさにある恐ろしさ、儚さが描かれてたと思う。当時の時代背景とこの作品の立ち位置に関して、いろいろ思ったのだけど、時間がある程度経ってしまったので忘れちゃった。また見なければ

少年の君(2019年製作の映画)

4.5

中国の留学生の友だちから軽く高校生活を聞いてみたら、あまりに厳しくて驚いた記憶がある。その時、いじめについては聞かなかったけど、この映画が誇張でないくらいに生徒たちはプレッシャーに追いつめられてるんだ>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.0

こういう残酷で冷徹な物語って最近全然見ない気がする。私は正解を示す映画よりも、見過ごされた深刻な失敗を示す映画の方が好きなので嬉しい

私はものを捨てられないタイプで、今も自室には床にいろんなものが重
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ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

3.5

ダージリン急行のプロローグ
13分の短編だけど、ちゃんとキャラクターの味がでてる
彼女が突然やってくると分かって、慌ててお風呂に入ってスーツ着て部屋で待ってるジャックがかわいい
ナタリーポートマン、ベ
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソンって登場人物に共感とか正しさを求めないところが好きで、ただそのためにストーリー性がないっていうところが物足りないなと思うことが多かったけど、これは家族で筋が通っていて、かつ家族てい>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

自分のコンディションによって映画に対する印象がすごくブレるタイプなんですが、今は力強さを映画に求めてしまう時期なんで(理由は不明)、この映画にパワーとか闘志が足りないな〜って思ってしまった。題材がボク>>続きを読む

クラッシュ(2004年製作の映画)

4.0

名作だと思う
これまで私が見たレイシズムをテーマにした映画のなかで一番響いた映画
レイシズムって特殊な問題だと思ってきたけど、嫉妬とか、他人と分かり合えないことの辛さとか、誰でも身に覚えのある感情が根
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ひかりのまち(1999年製作の映画)

4.0

みんな自分にしか分からない寂しさや痛みを抱えている、
でもそれに自分が支配されて身動きがとれなくなることはない、というか人との関わりから逃れられない(そしてそれを拒まないならば)社会に生きているから、
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

4.5

生きる、死ぬが呆気なくも激しくて、画面から溢れ出すエネルギーにやられる
誰もが必死だから、もはや人の人生と行動を評価することを見ている人に許さない
それでいてみんなあまりに不完全でぼろぼろで、ただ彼ら
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冬の旅(1985年製作の映画)

3.0

アニエス・ヴァルダはやっぱり残酷だな〜(そこが好きなんだけど)

モナが自由と孤独を選んでいると言えばそうだけど、ヤギ飼いの人が「怠惰だ」というのも分かる。
モナの最期の直前を見たって、ヤギ飼いの友人
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クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

4.0

ネタバレされてたけどそれでも面白かった

カエルとサソリの話
生まれ持った自分の人間性からは自分も逃れられない
自分もそれで大きな運命飲み込まれてし大変な目に遭ったりするんだけど、ある意味個人の尊厳の
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チーム・ジンバブエのソムリエたち(2021年製作の映画)

3.5

ワイン全然呑めないけど、面白かった

自分のサークルの範囲で自然と出会う人って似た境遇で育ってきた場合がどうしても多いけど、電車ですぐ隣に座ってる人は全然違う境遇を歩んできたのかなて最近思うようになっ
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

映像は汚くて物語の展開も悲惨なのに、謎の爽快感がある映画。カタルシスもそこそこ毒があるのがいいんだよな〜

だいたいみんなトラブルメイカーで、勝手に家に入り浸られても、「でもmateだからしょうがない
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私とあなたのオープンな関係(2017年製作の映画)

3.5

Filmarksで評価低めのが意外と好きなのかもしれない...それに見終わってから、自分とは全く違う感想を読むのも楽しい

全てのオープンリレーションシップに当てはまるわけではないと思うけど、本当に相
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Architecture of Reassurance(原題)(2000年製作の映画)

-

記録
(2021年?)
マイクミルズ...?はみ出し者に寄り添うところはこれも同じだけど、今よりもずっとファンタジーでずっと冷たい

肉体の悪魔(1971年製作の映画)

3.5

悲しみや怒りを覚えるんじゃなくて、ただただ恐怖。人間が怖いし、運命も怖いし、自分自身も怖くなる

一人が持ってる善意や誠意が実を結ぶことは少ないのに、一人の思惑が他の人の思惑と(何の接点もないはずなの
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童謡/ゆかいな牧場(2018年製作の映画)

-

5分って確かに一つのちょっとした出来事を語るのにちょうどいい時間かもしれないけど、でも映像で語るには短すぎる
ことばではなく映像で物語る簡潔さと、衝撃
いろんな有名な監督にショートフィルムに挑戦してみ
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.5

主人公ミラが病を抱えているわけだけど、ある意味ではモーゼスもアナもヘンリーもみんな病んでいる
それでも、自分を哀れに思ったりせずに、必死に楽しく生きようとしていて、強いな〜と思った、そんな強さがほしい
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めまい(1958年製作の映画)

3.0

シンプルといえばシンプルなんだけど、論点はたくさんあるらしいし、代表作に挙げられることが多いみたい(だけど私は白い恐怖とか鳥の方が好き)
女性にモテモテなジェームズ・スチュワートが老けてみえて、昔の人
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クローサー(2004年製作の映画)

4.5

2年ぶりのマイベスト更新
マイベストが更新されると自分が以前よりも豊かになった気がして嬉しい

必死な生き様は見ていて心惹かれるようなものでは決してなくて、痛々しかったり、不気味なものだと思う、でもそ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.0

物語の解釈がいくらでもあって、結局よく分かんなかった、そういう映画でもどこか一つのセリフやシーンをいいねって思うこともあるんだけど、とことん分からなかった、ミステリーという意味での「考える」は苦手だし>>続きを読む

さよならみどりちゃん(2004年製作の映画)

4.0

この人はダメ男役でーす!!て主張が強すぎる映画も多いなか、この映画はダメっぷりに劣らない魅力がぷんぷんで危険すぎる、だから好き
お店を掃除してる時に、ホースを上に向けて虹を作ってくれたり、そんな無邪気
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.0

filmarksの評価は高くないけど、IMDbでは7.7で、日本とアメリカ(欧米?)で評価に差があるのが面白い
サマーがbitchだ!と捉える人が多そうだけど、なんか実話に基づいてるだけあって現実的で
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.0

全員魅力的に見えてしまうのは、ひどいところも、かっこわるいところも、全部愛情に包まれてるからかな
みんなどこか頼りないけど、実は芯がしっかりあって自分が進みたいように真っ直ぐ生きている

自分の都合で
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

劇のような舞台セットで作りこんでるのに、ストーリーはごちゃごちゃしてて抜けてる、ていうギャップがいい

だいたいは真面目な茶番だけどちょっとした一言に寂しさが少しだけ漂ってたりして、フィクションの世界
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

麦(ばく)=バク:夢を食べる
麦が現れるのを夢見ていたけど、よく考えてみたら麦が現れるまでが夢のようだった。麦によって夢の時間を食べられてしまった?

夢から覚めた2人が家のベランダから見える川を
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

濱口竜介があまりツボではないけれど、これは濱口作品のなかで私は上位に来るかも。

私は主人公の2人(家福とみさき)よりも、高槻にずっと注目してた。
自分の中が空っぽだということに気づいて、人と関わりた
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