ぱりぱりさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ぱりぱり

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人間蒸発(1967年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

斬新でかっこいい
やっぱり今村昌平好きです!!


本当はもっと早い段階で「セット外せ」と監督が言うはずだったけれど、言うのを忘れていたらしい笑
ということは以下は独演になるわけだけど、即興でこれはす
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全身小説家(1994年製作の映画)

3.0

なんというか、初っ端から生々しくて、途中でもう胸焼けしてしまった

なぜあんなに中年や高齢の女性たちが井上に恋焦がれているのか、彼の魅力は分からなかったけど、女性たちの恋してる表情や語りぶりも生々しい
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.5

OPから飛ばしてるのがかっこいい
やっぱり最初っから全速力の映画は完成度高いイメージ

はじめの社会批判とか、ファイトクラブていう暴力の秘密結社作っちゃうところとかすごく好きなんだけど、
だんだんSF
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音楽(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

風景がノスタルジーで東京のぎゅうぎゅう詰めの住宅街ってやっぱり私は好きだな〜とストーリーとは全く関係ないところにまず気持ちが持っていかれた
中盤まで「ちょっと面白いかもしれない」程度だったけど、けんじ
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

3.5

一人の経験をAmerican Historyと呼べてしまう、そのことばで集約できてしまう怖さ。どうやって人種間の対立に個人の人生が飲み込まれてしまうのか。
贖罪すら許されない残酷さと、罪の重さがずしん
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.5

誰かのことを好きだなんてすごく曖昧な感情で、その人に対して抱く感情の中で好きだという感情が他の感情に比べて少し強いくらいでしかないかもしれないと思った。
「本当に」好きだったらそんなことしない、と言わ
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.5

ここまでツッコミ不在の映画も珍しいかも。俳優がつっこまないだけではなくて、編集(切り方)もつっこまないから、ボケが流しぱなしになってるんだけど、それがなぜかとてもいい

「あたし女子高校生の味方です。
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悲情城市(1989年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

日本のヤクザ映画と違って、喧嘩や殺し合いの場面はすごく引きの画で撮っていて、それによって人が死んでいっているのに見ている側はすごく冷静に見れてしまうというか、命が呆気なく普通に失われていくんだな〜と思>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

久しぶりにアメリカって感じの映画を見た。健康的でよかった笑

PTAは不器用で弱くて醜い人間を否定せずに、かと言ってその不器用さを神聖視することもなく、至ってフツーの一コマとして描いているところに惹か
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裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

-

なんというか、久しぶりに自分の経験に響くというか、私にとって個人的な映画を発見した気持ち
見ててすごく恥ずかしいとも思ったし、同時にヒリヒリした。私がずっと思っていること感じたことがあまりにも真っ直ぐ
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

ウォン・カーワイの映画は絵を鑑賞するのと同じで、THE見る映画

フェイ・ウォンがびっくりするほどかわいくて、猟奇的な行動すらかわいく見えてしまう不思議。ぬいぐるみをいっぱい持ってて、持ち物に話しかけ
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.5

臆病なビリーが一番印象に残った。それは自分があの中で一番ビリーに近いからでもあるし、ビリーと看護婦長の関係って小学生と小学校の先生(あるいは母親)に近いと思って、少し怖い気もした

罪悪感を自分でほじ
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SP 革命篇(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

似た悲しみを経験した者同士で、正反対の選択を下し、全く違う運命を辿ることになるという残酷さ。でも、彼らが背負うものが重たすぎて、どっちが正しいとか、こうすればよかったのにとかは少しも思わない、けど、人>>続きを読む

SP 野望篇(2010年製作の映画)

3.5

懐かしくて久しぶりに再見。

最近の傾向として悪がワンパターンで、過激な表現だったり大袈裟な演技だったりとにかく派手に描かれることがあるように感じるけど、じっとりしたどうしようもない闇の深さの描き方が
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結婚のすべて(1958年製作の映画)

3.5

60年以上も前なのに、今見てもモダン!!シンプルなのがいいんだろうな〜

ぺちゃぺちゃ喋る映画は好みではないんだけど、ユーモアを入れてくるから、そこまで重たくならない
あと、それぞれのキャラが立ってる
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画としておもしろい!とは思わないけど、川島雄三の人間の愚かさを愛するスタンスというのか、そういう人間に対する暖かい眼差しが好き
多分私はとにかく必死に生きる姿を映画で見るのが好きで、だからラストでま
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逆噴射家族(1984年製作の映画)

3.5

子供の顔面にボール投げつけて「天罰覿面!」といって笑って走り去っていく植木等。犬小屋で犬の真似をする倍賞美津子。スクール水着でダンベルを持ち上げる工藤夕貴。自室で望遠鏡を使って授業動画を見る有薗芳記。>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

4.0

自分ばっかり正しいと思ってるっていうのは多かれ少なかれきっとみんな同じだけど(私も絶対そう)、それにしても佐分利信演じる平山はあんまりそれが分かりやすいからおもしろい
でも不思議なことに佐分利信がプン
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釣りバカ日誌3(1990年製作の映画)

3.0

記録

課長の魅力がじわじわ滲み出てきた今作。課長の優しさにじんわりする。
それに引き換え、スーさんはイヤな人だな〜笑
会社の歌を毎朝歌わせられるのは、すごく違和感あるけど、なんだかハマちゃんたちがい
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釣りバカ日誌2(1989年製作の映画)

3.0

記録

もうこのシリーズはハマちゃんとスーさん、みち子さんの決まりきった掛け合いを楽しむためのもので、ストーリーとかはもうなんでもいいのです!(もう展開忘れた)
ただみんなの日常を流し見られるだけで十
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

4.0

毎回、最後に原爆ドームとともにナレーションがあるが、今回は特にその映像とナレーションがリンクしているようだった

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こうして広島抗争事件は何ら実りなき終焉を迎え、やくざ集団
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兵隊やくざ(1965年製作の映画)

4.0

道理が全く通らない軍隊では、ある人は残虐な暴力でその鬱憤を発散し、またある人は恋に走る。その恋は純粋と狂気に象られていて、危なっかしくもあり、恐ろしくもあるけど、純粋できれいな世界に見えてしまう

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絞殺(1979年製作の映画)

4.0

映画は何かしらのメッセージや主張があるけれど、映画によっては正しさをじりじりと押し付けてきたり、何かを断罪することがあって、そういう映画はなんだかな〜と思って冷めてしまうことがある
だけど、この映画は
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.0

広能は弟分に従われる立場になってくるとただかっこよくていい人なだけじゃなくて、気性の荒い部分とか負の部分が出てきて人間味溢れる感じがいい
松永も前作ではスマートで組員を思いやる有能ぶりを見せてたのに、
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.0

映画を見ると人の失敗から何かを学ぼうとする悪い癖が私にはあるけれど、山中があるいは村岡組がどうすればよかったかなんてもう考える気にもならなかった。
ただそれぞれの論理があるということだけはなんとなく分
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

久しぶりにこんなに面白い映画に出会った、感動。ここ数ヶ月に見た心温まる映画の記憶を全て塗りつぶしてしまうレベル

さすがにあんなにバタバタ人がやられることはないけど、現実社会にも仁義はないので、この映
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

相変わらずミルズよかったんだけど、他のマイク・ミルズ作品に比べると、全体の構成が脆いというか、それぞれの重要シーンをとりあえず繋ぎ合わせてみました!という印象がある
それが少し気にはなるけれど、そうす
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グロリア(1980年製作の映画)

3.0

フィルもかわいいけど、やっぱりこの映画の魅力は「ジーナローランズカッコいい」に尽きる

タンジーニという人物との関係性とか、礼儀正しかったタンジーニの部下たちが許可を出された途端、突然態度を変えて狙っ
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恋人たちの食卓(1994年製作の映画)

4.0

うんうんなるほど、と見てたら斜め上をいく怒涛の展開が波のように押し寄せてくる
だけど、大事なポイントは押さえてるのか、全然置いてきぼりにならない。
最後まで見ると、もうスタンディングオーベーション
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーでは人の内にあるものをどうにか映そうとすることが多いのかなと思うけれど、このドキュメンタリーでは(というかアニエス・ヴァルダは)人の内に土足でずかずか上がり込むことはせず、遠くからいろ>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

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私は「黒人に対する白人の差別意識」とかそういうThe人種差別的なテーマ以前に、人間がいかに残酷になれるかということが怖くなった
集団リンチをする人は一種の陶酔状態にあって、感覚が麻痺してるんじゃないか
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.0

「偶然」に希望を託すというのはあらゆる状況に置かれた人にとって救いとなるテーマで、それが3つの章それぞれで表現されていたのかなとは思うけれど、
3つのオムニバスと一つ一つのセリフが練られすぎていて、頭
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ナショナル・ギャラリー 英国の至宝(2014年製作の映画)

4.0

ナレーション一切なしの地味で長いドキュメンタリーなのに、なぜこんなに面白いんだろう!?

美術館という空間は好きだけど、絵はよく分からないという私には学芸員たちの説明がとても面白くて、ああいう解説を聞
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ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

3.5

ちょうどいい時間帯に上映されていたという理由で、内容は知らずに鑑賞

フィクションを見ることが断然多いけれど、ドキュメンタリーを見ると「事実は小説よりも奇なり」ということばを思い出す
NY6番街のロフ
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I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

4.0

成長するにつれて「楽しい」「嬉しい」以外の未知の感情に気づいていくところがよかった。共感する部分もあれば、よく分からないところも。これから知っていくのかな〜
いろいろなことを感じて、ぶつかって、失敗し
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

3.5

おじさんが住んでる地域の映像を見るだけでも暖かい気持ちになれる
ユロおじさんの周りを顧みない自由気ままな生活に憧れる
犬があれくらい自由に走り回れる時代があったなんて...!ゴミ漁って食べてたのは心配
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