ぱりぱりさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ぱりぱり

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田園に死す(1974年製作の映画)

3.0

もはや宗教的な匂いが漂うまでの民俗感に私はアレルギー反応を起こしてしまいましたが、なんとも強烈で芸術的な世界観!

最初のかくれんぼのシーンからセンスを感じます

時計、つまり「時」、は家族で共有する
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お早よう(1959年製作の映画)

4.5

無駄なことは社会の潤滑油になるっていうメッセージを若い人たちに、
無駄なことばかり言うんじゃなくて子供たちみたいに大事なこともたまには言いなさいっていうメッセージを大人たちに
伝える映画
だしがきいた
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シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

4.0

王道な展開ともいえますが、キツい練習を経て勝利を掴むというスポ根ものとは一味違って、弱いと思っている自分をどう乗り越えるかという映画
そういう意味では、秋平は主役というより、みんなのロールモデルになる
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(ハル)(1996年製作の映画)

4.0

(ハル)と(ほし)のやり取りはほとんど全てパソコン通信で映る文字だけ
でも、文章の書き方だったりで何となく為人も分かるし、何か嫌なことあったのかなとか想像できる
今のLINE(やメール)に比べると、い
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

終始不気味な緑色がかった画面

「永い言い訳」然り、西川監督は絶妙なタイトルをつけますね
ゆれていた、ゆれた、ゆれている、などではなく「ゆれる」という中立的なタイトル

私の心は見ている間、そして今も
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.5

みなさん若い!!そして竹中直人と渡辺えりの変わらない個性笑!!
それにしても役所広司はあの役がぴったりでやっぱり安定の演技力

心がささくれた女性たちにイジられるおじさんたち
恥ずかしかろうが、イジら
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マルサの女(1987年製作の映画)

3.5

脱税を取り締まる○査の話
こんなテーマの映画初めてです

あんなに脱税に拘るのか!!と驚きましたが、伊丹十三がこれを製作するきっかけもヒット作「お葬式」の興行収入をがっぽり税金で取られてしまったからと
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肉弾(1968年製作の映画)

4.0

たった21歳6ヶ月なのに特攻隊員となってしまった青年の話

戦争と特攻隊という組み合わせは悲痛な物語が不可避と思いきや、爽やかで時にユーモラスな戦争映画

おっちょこちょいだけど、善人の「ネズミ」が主
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

はー、やだやだ、と思いながらも結局見に行ってしまいました

社会人になってビジネス書や自己啓発本に走っちゃう描写など、描き方がリアルだし、展開もリアル(な気がする)
なので高く評価されるのも納得ですが
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日本の夜と霧(1960年製作の映画)

-

大島監督による安保闘争の映画
政治的な内容をよく思わない松竹からの圧力のため、撮影は異例のスピードで行われた
そのため、難解な長いセリフを役者が所々かむけれど、そのまま回し続ける
特にセリフが長い男性
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.5

気味が悪いのに、忘れられない映画です
監督の唯一無二のセンスが光ります
これぞ映画!

なんてことはない普通の家庭に、思春期真っ只中の次男坊、成績優秀な長男、あまり冴えないおっとりとした母、教育には直
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

夫として以前に一人の人間として決して尊敬に値しない人なのに、演出のおかげで世間一般からは持て囃される「幸夫」
最初に彼は奥さんに自分の名前について愚痴を言っていたけれど、確かにこの名前は(彼が文句を言
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.0

ベルリン、パリ、ニューヨークの喧騒の中、心に穴が空いたまんまの人たちのお話

風景がどこも綺麗で、意外やニューヨークが一番暖かく見えました
屋上のパーティーのシーンが好きでした

ただ、あまり主人公や
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落穂拾い(2000年製作の映画)

3.5

現代フランスで見られる「落穂拾い」についてのドキュメンタリー

拾うのは、規格を満たさなかったジャガイモや余ったぶどうといった作物、賞味期限切れで廃棄された食品から、冷蔵庫に至るまで

現代フランスの
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.5

3つから成るオムニバス形式
演技もストーリーも自然で本当に人の恋愛を覗き見してる気分でした

一話目が好き
三話全部見て思ったのは、一話目のナンパ男は多分当たり
中々引かないけどあの自信の無さは、他の
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緑の光線(1986年製作の映画)

3.5

デルフィーヌの考え方が所々理解できたり、もしかして私もこんなに面倒くさいのかもと思ったり...

デルフィーヌが最後の方で語る恋愛の仕方は私もすごく共感できるし、そういう人が少なからずいるのも確かだと
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

サムロックウェルが出てるからという理由で、あらすじも知らずに見たら、予想以上の重さにびっくり
でも、見て本当に良かったです

憎悪が憎悪を呼ぶ、というのは言い古されて形だけ生き残っているような言葉に私
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モン・パリ(1973年製作の映画)

4.0

久しぶりのフランス映画〜

男性が妊娠するという前代未聞の事件をテーマにするけれど、女性解放のメッセージ性を全面に出すといったことはそこまでない、単純なコメディなのになぜかハマりました

カトリーヌド
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.0

実話ということもあるけれど、うまく現実的な話も交えつつコミカル調にまとめられてるなと思いました

自己啓発チックなあの禁酒協会の教えに私はついていけなかったけど、それはジョンキャラハンも多分同じだし、
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.5

相変わらずの会話劇万歳。前作では共感することが多かったけど、今作は胸に刻んでおこうと思うような重みのある話が多かったです。

大人になった二人だけれど、セリーヌが言うように、二人とも根本は変わっていな
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.0

現代世界への啓示に富むと同時に、もうずっと前からこういった問題は形は違えど存在していたんだということでもあるかなとも思います

あんな過酷な労働環境で、最低限の欲求、生理的欲求が満たされないと、感情も
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

作り話が大好きな父親と真実が知りたい息子のお話

ほっこりどころではなくて、身体の内が暖かいお湯で満たされた(感じです)

しばらくはアメリカ的すぎるというか溢れ出る善のパワーに圧倒されて、映画の世界
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デスペア 光明への旅(1977年製作の映画)

3.5

ウラジミール・ナバコフ原作。
チョコレート工場の社長を務めるヘルマンヘルマンはロシア移民のユダヤ系ドイツ人。ワイマール共和国でナチスが徐々に支持を拡大していく時代に、彼は自分の存在を消してしまいたいと
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ビッグ・ダディ(1999年製作の映画)

3.5

ほっこり〜
B級映画感溢れるポスターがまず好き

子供に対しても、いつもと変わらず接する心は6歳のソニー
それに教育もいろいろ工夫して行うところが上手い!!

いろんな登場人物がいて、それぞれのキャラ
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.5

三角関係ものはやっぱり好きになれなくて、個人的にはこれも好きな部類には入らないけれど、とてもリアルな描き方と秀逸な終わり方で高評価せざるをえませんでした

フランシスとマリーの一喜一憂と一人で先走りし
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

3.5

予想外のハートフルな展開
面白かったです

みんななんだかんだ優しくていいな〜
あんなに開放的なストリップショーあったら健康的でいい笑

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.5

苦悩や孤独といったテーマが好きですが、邦画だと身近すぎるのかかなり重く感じてしまい、また見たいという気になかなかなれないのですが、これはヤンヤンの可愛いさと綺麗な風景、木を基調とした暖かみある家のおか>>続きを読む

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.5

みんなどこか憎めなくて優しい古き良き時代というイメージに合う映画でした

全ては銀ちゃんのせいなのに、みんな銀ちゃんのこと大好きで、私たちも応援したくなります

コンプライアンスがないドラマシリーズと
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.5

前半はなんか可哀想でしたが、たった1人の凄腕スナイパーとの対決シーンはかなり見応えありました

やっぱり🍩シーンすごい
あのシステム賢い。レナードには効果なさそうだったけど、🍩食べる人は罪悪感を覚え、
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コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.0

コーヒーが飲みたいのに運悪く毎回飲めないニコがコーヒーにありつくまでの話

周りに馴染めない青年と孤独な老人の交流というテーマはやっぱり好きです

何となくニコの気持ち分かる
上の世代の人たちは毎日今
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

超カルト映画

謎の生物やら人間も含めて、不気味で気持ち悪くて、絵的には好きではないけど、兵器や議会などの建物や機械はありそうで今の時代にはない先進的なデザインで脱帽

世界観はダリらしいけれど、話自
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.5

好みのタイプの映画ではないけれど、設定から展開、終わりまで奇想天外という言葉を超えるレベルの奇想天外さで素晴らしかったです

私はカフカの変身が好きなので、設定が似ている本作を見ましたが、変身が好きな
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.5

シングルファザーの奮闘ものだと思っていましたが、離婚裁判が予想以上に印象残る映画でした

離婚裁判といえばお互いヒステリックになって大荒れというイメージでしたが、ある意味それより心が痛むものでした
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.0

ロードムービーっていいですね!ああいう車でドライブ旅したくなりました

好きなシーンたくさんありました。
二人で車道を挟んだ向かいの歩道をバラバラに歩いて帰るのは、あの沈黙と微妙な気まずさを心地よく思
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

ビルマーレイと孤独な街東京のコラボが強いです
ちょっと枯れた(失礼)ビルマーレイとまだ少女らしさが残った爽やかなスカーレットヨハンソンの組み合わせも良い

言語も文化も何もかも違う異国の土地で孤独を感
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.5

可愛げないと言えば可愛げないけど、アディがとても可愛かった
鏡の前でママと同じポーズとるシーンももちろん可愛かったけれど、妖艶ママに近づこうとする姿に思わず笑ってしまいました
あんなに自律した子なかな
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