ぱりぱりさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ぱりぱり

ぱりぱり

映画(338)
ドラマ(20)
アニメ(0)

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

5.0

インテリア、音楽、アート、お花、ユーモア、わんこ、落書き、ローラースケート、パーティー、これらひとつひとつが人生に必要不可欠か、といえばそんなことはない
それでも実は、こういったものそれぞれがいかに人
>>続きを読む

オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

4.0

いろいろな闘う女性たちの話

シングルマザーであんなにかわいい息子を一瞬で失ってしまったら、どんなに辛いだろう
確かにその土地を離れて、旅に出たり、馴染みの土地に帰るというのは気持ちを持ち直すのにとて
>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.5

キューブリックの初ハリウッド作品。
モノクロで後半のものに比べるとキューブリックらしいカメラセンスは現れていませんが、展開がキューブリックらしかったです

後半の追い上げが見どころ
特に最後の10分く
>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

4.5

映画が好きだからこそ、映画業界の裏側を見たくないという気持ちがあって、見るのを少し躊躇っていましたが、かなり普遍性のある内容で、予想以上に共感してしまいました

浮気はしませんが笑、結構私はグイードに
>>続きを読む

孤独な天使たち(2012年製作の映画)

3.0

最後の数分だけのダンスと曲にこの点数全て捧げられます

個人的には言うほど近親相姦という危なさを感じませんでした。ベルトルッチまだ2本目の初心者だからだと思いますが

血縁という定めの関係は多くの場合
>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

「今や科学が差別をするようになった」

SF自体はそこまで好きではありませんが、近未来SFは大好きです。

運命って大事だなと感じました
科学は全て、何もかも解き明かそうとしますが、説明のつかないもの
>>続きを読む

眺めのいい部屋(1985年製作の映画)

4.0

久しぶりに1世紀ほど遡った時代の映画を見ました。面白かったです。

ちょっと面倒臭い人間関係も、憎めない登場人物たちのおかげで、見てる側としては微笑ましい。

やっぱり少し世間の基準からずれてしまった
>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

壮絶な人生を送った溥儀の話

紫禁城を貸し切っての映像が素晴らしかったです。建物、召使いの人数、儀式、全てにおいてスケールが大きく、中国は強力な国家だったということを改めて感じました

そもそも溥儀が
>>続きを読む

ルル・オン・ザ・ブリッジ(1998年製作の映画)

3.0

一昨日見た、smokeと同じポールオースター×ハーヴェイカイテルの組み合わせだったので見ました

神秘的なものやスピリチュアルなものについていけない性質なので、終始置いてけぼりにされながら見ました、と
>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.5

ほっこりする話

音楽が良かった
あとキャラクターもそれぞれ独特でいい
ヤスミン、フィリスはもちろん、デビーが結構ツボだった、ああいう人かっこいい

オンボロホテルだけど、それでもオシャレに見えるのが
>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

4.5

嘘の話
主な登場人物がみんな嘘をつき、そして相手もそれを受け入れる懐の深さ
どれもこれも暖かい話で泣けてくる

個人的にはラシードがサイラスに名乗った名前が誰のか気づいた時、一番泣けた

嘘とタバコの
>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

3.5

こういう映画をカルト映画というのか!!と納得しました

個人的には(なぜか)あまり好きではなかったのですが、
危険思想×勧善懲悪を望む世の中に突きつけるアンチテーゼ
という組み合わせが大好きなので、高
>>続きを読む

666号室(1982年製作の映画)

3.5

映画の将来について監督たちが語る

これは本にしても面白いと思いますが、映像だからこそより面白くなってる
後ろに置いてあるテレビ
立って話す人、座って話す人、落ち着きがない人

質問はシンプルに
“I
>>続きを読む

ジャイアンツ(1956年製作の映画)

4.5

壮大な土地と壮大な話でした
人生勉強になります笑

最初の牛のシーンがまずすごい!

アメリカというと南北戦争、黒人差別の印象が強かったですが、米墨戦争を経てアメリカの土地となったテキサスはまた事情が
>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

現実世界という寂しさの中にある温かさを教えてくれるお話

詩的で、よく分からないところもあれば、共感できるところもありました

天使目線で見るからこそ、現実世界にある儚さという美しさを感じられて、そこ
>>続きを読む

男性・女性(1966年製作の映画)

3.5

全体の話自体を追えず、短編映画繋ぎ合わせたものを見た気分です

所々挟まるメッセージが私には抽象的すぎるし、そのメッセージとそれ以降のエピソードとの関係性が分からない

「分かる人には分かる」というメ
>>続きを読む

ローラ(1961年製作の映画)

3.5

アニエスヴァルダ、ジャックドゥミ夫妻はやっぱり強い

初恋と
戦後のフランスに漂う喪失感、寂しさ、気怠さ
という組み合わせが最強

遊園地のシーンが一番好き
一番楽しげな場面なのに、
危なっかしく、不
>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

これまでに視聴したキューブリック作品の中で一番好きな作品

結構笑えちゃうけど、やっぱり見終わったら笑えなかった

当初用意されていたという「パイ投げ」展開も見てみたかったです

モノクロなのにこんな
>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.0

タランティーノが好きな人は好きそうだけど、私はそこまでって感じでした

なんだかんだジェリーが一番愚かで、残忍で、自分勝手だけど、多分こういう人の方が案外世の中一般的なタイプだとみた
ということで、私
>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.0

汚いけど綺麗で、すごい愛だけどエゴが強すぎて怖くて、悲しいのに暗くない、というわけでとても良かった!

持たざる者同士でいないと怖いというのは狂気の部類に入るかもしれないけど、アレックスの気持ち分かる
>>続きを読む

東京画(1985年製作の映画)

3.5

ちょっと覗いてみるつもりで見たら、ながら見ではありますが全部見てしまいました

ヴィムヴェンダース監督は「東京物語」など小津作品を敬愛してきた。小津さんは近代化を経て移り行く日本、特に東京の儚さとそこ
>>続きを読む

いとこ同志(1959年製作の映画)

3.5

悲惨な話だけど、好きでした

シャルルが仮に彼が言うように「愚か」であったとしても、決して「気弱」ではなかったはず
というかシャルル強い!

ゲシュタポの下り

本屋さんのおじさんが救いだった
シャル
>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.0

旦那があんなだから、誰かに大切にされたらすぐに好きになっちゃうのも頷けるけど、俳優も役もどっちも好きっていうのはどうなんだろうっていうところが引っかかったので、この点数

現実味は確かに十分あるけど、
>>続きを読む

(1960年製作の映画)

4.0

脱獄するだけの話じゃなかった!!

少ないセリフ、会話の中にそれぞれのキャラクターの個性や心境を詰め込んでいるのが素晴らしい

一室と地下が映像の大半を占める中、外の景色を見たらこっちまで感動してしま
>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.5

レイラがビリーのどこに惹かれたのか未だによくは分からないけど、あんなに不器用に想いあっている2人を見たらそんなのどうでもいいんだわって気づきました

ビリーがずっとダメ人間を貫き通しているところがいい
>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

「俺は地中海を見渡すクウェスチョンマーク」

言葉と音楽
身体の線と運命線
思想と感情

一回では飲み込めないけどすごい

アンナカリーナが可愛い、そして怖い

映像美を追求しました!って感じではない
>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.0

寝癖全開のエヴァの前髪がこの映画を体現してます。
映画全体に流れるだるい雰囲気がいいです

エヴァ結構冷たくて笑える

ドレス泣でもビリーに対するエディのさりげない気遣いが沁みた笑

音楽も渋くていい
>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.5

ジェームズディーンの存在感と演技がやっぱり唯一無二
猫背で、眉毛下がり気味で、声も小さくて、繊細で、自信なさげなのに、
芯の強さが伝わってくる
演技が上手いのはもちろんだけど、実際本人もそういう人だっ
>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.5

良い!!!

2人の会話素敵だ〜
話を聞いてて、共感できるところが多々あったけど、あんなに自分の中のモヤモヤを言語化できているのがすごいと思いました

セリーヌ可愛すぎる!!!

2人の関係を紆余曲折
>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.0

女性陣が逞しすぎる話

ストーリーとしてはモヤモヤが残ったけど、設定は面白かったです

看護師ステラ、リーザのペア最強笑

あんなに部屋の中丸見えで、一時的に車椅子だったら見たくもなっちゃいますね
>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.5

愛の破壊力をみました

恋愛の話になった時、私の友人で「顔がよければそれでいい」と言っている人がいましたが、これはその逆で、
全部好き、だけど女性としては受け入れられない
という話

みんな苦しんで、
>>続きを読む

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.0

可愛いお話でした!また好きな作品増えました!!

エリーはわがままで世間知らずですが、可愛らしさ満載です。下心のない小悪魔系って感じですかね
そしてクラークゲーブル演じるピーターもまたクセのある新聞記
>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.5

予想以上に鳥でした

最初の方は絵面がシュールすぎて笑っちゃいましたが、だんだん笑えなくなりました....
私は鳥、大丈夫(というか好き)なんですが、ちょっとしばらくカラスは怖くなりそうです

ただ鳥
>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.0

!!!

あらすじを読んだ時、

死が迫ってはじめて生きるとは何かということに悩んだ孤独な男性が、打ち込むことを見つけたが、周りの理解を得られず、さらに孤立する。しかし、そんな彼の情熱と努力に周りの人
>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.0

スターリンの死を発端とした権力闘争

当たり前ですが名前がロシア風で全く馴染みがないので、登場人物の顔と名前がなかなか一致しませんでした

こんなコメディ仕立てにできたのはすごいです、意外と笑えました
>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.5

ユダヤ系ポーランド人ピアニストの実話

彼自身のストーリーはもちろんですが、道端の人といった細部に至るまでの描き方が戦争映画としてこの作品を際立たせていると感じました

狭いゲットーに閉じ込められて、
>>続きを読む