クリント・イーストウッド監督。実話に基づいているらしい。人間には3種類いる。羊と狼と番犬だ。お前たちは番犬になれ。そんな父に育てられ、主人公の愛国心とマッチョ性はより潔癖なものとなっていく。そして9.>>続きを読む
原題は「Fauteuils d’orchestre」。劇場の最前列ほどの意味か。近すぎると全体が見えない。「灯台もと暗し」とでも訳した方がいいのかも。これから舞台を控えた癖のある中年女優、若い娘を愛人>>続きを読む
マーティン・スコセッシ監督。遠藤周作原作。舞台は江戸初期の長崎。極貧の村々では来世での救済を求めて多くの民がキリスト教に帰依していた。だが、この時代、キリスト教は禁教。見つかれば、棄教するか、さもなく>>続きを読む
スティーヴン・スピルバーグ監督。メリル・ストリープ、トム・ハンクス。報道の自由をめぐる新聞社と政権との戦い。政権からの訴追の脅しや出資者からの出資金引き上げの圧力もある。そんな中で、ベトナム戦争をめぐ>>続きを読む
ずっと目が離せないほどの緊張が続くのだが、不思議なことにどこか時代劇を見ているような気分にもなってくる。SFにもかかわらず、登場人物たちの個人的なヒロイズムや喜怒哀楽に左右されることがあまりに多いから>>続きを読む
スタンリー・キューブリック監督の遺作。トム・クルーズ、ニコール・キッドマン。種本はシュニッツラー『夢物語』。全体として演劇的、音楽のせいもあって緊張がずっと続く。
頭の中を妄想が一瞬よぎっただけで不貞>>続きを読む
沖田修一監督。高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、綾野剛。長いのだが、それほど長く感じない。横道は変な奴。実際に近くにいたら、そっと避けたくなるタイプ。翔子ちゃんだから付き合えたんだと思う。その吉高は限り>>続きを読む
沖田修一監督。堺雅人。孤絶した極寒の南極の基地でお気楽においしく楽しく暮らす隊員たちの映画なんだけど、そう思いきや、どこか「遊星からの物体X」を思わせるようなホラーっぽい作りでもある。無人の廊下や部屋>>続きを読む
大島渚監督。渡辺文雄、小山明子。傷痍軍人の夫とキャバレー上がりの年下の妻、その間に生まれた子と先妻との子。当たり屋稼業で全国を流転。それぞれが屈折しており、相手を否定するのはそもそも自分自身を否定して>>続きを読む
クリント・イーストウッド監督、主演。ケヴィン・コスナー。二度目のはずなのに全く思い出せない。トレーラーが外れるシーンでやっと記憶が少し蘇ってきた。舞台は、1960年代のアメリカ。ちょうどケネディが演説>>続きを読む
ロベール・ブレッソン監督。「金(かね)」というタイトルにしては、登場人物たちはそれほど金に執着しているようには思えない。むしろ、金がきっかけとなって人生が流転していき、衝動も破壊的に先鋭化してくる。本>>続きを読む
中島哲也監督。中谷美紀。壮絶な人生、壮絶な展開において行かれそうになる。瑛太、伊勢谷友介はじめ、いろんな名優が出ているし、ストーリーもはちゃめちゃだしミュージカル仕立てにもなってるけど、画面が派手って>>続きを読む
松本清張原作。野村芳太郎監督。丹波哲郎、加藤剛、森田健作!そして緒形拳。その昔に見たがすっかり忘れていた。脚本の一人が山田洋次だけあってかいかにも丁寧。最後の30~40分ほどが感動を呼ぶのだが、今見る>>続きを読む
原題は「Premiers crus(プルミエ・クリュ)」。デリケートなテロワールが醸造家を偏屈にするのか、頑固な醸造家だから微妙な味わいのワインが生まれるのか。ワインをめぐる土地と人の歴史、親と子の確>>続きを読む
クリント・イーストウッド監督。ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン。幼なじみの3人の人生が、ある日再び深く暗く重く交わり始める。誰もが何かを背負って、背負い返して...、辛い映画だ。
原題は「CRAZY, STUPID, LOVE」。スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン。人生そんなにうまくいくかよ。甘い、甘すぎる~。でもまあ、これがラブコメの>>続きを読む
クリント・イーストウッド監督、主演。モーガン・フリーマン、ヒラリー・スワンク。ただのサクセスストーリーではない、途中からのそんな流れに驚く。はたしてそれがベストの選択なのか。それをする権利が誰にあるの>>続きを読む
シズル感満載。とにかく腹が減る映画。とくにテキサス風スモークステーキ(?)とクバノス・サンド、オースティン・ミッドナイトでもいいし、めちゃくちゃ甘いのは予想つくけどニューオリンズのベニェも食べてみたい>>続きを読む
リンダ・ブレア。中1か中2のとき、試写会が当たって街の映画館で見た。あの顔、あの声、あの首、そしてチューブラーベルズ!しばらく夜トイレに行くのが大変だった。感想のハガキにそう書いて送ったら、店頭に張り>>続きを読む
クリント・イーストウッド監督。マット・デイモン。「あの世」=死後の世界はあるのか。イーストウッドファンなのですが、一回見てあまりピンとこなかったんです。でも、他の皆さんのコメントを見てもう一度見ようか>>続きを読む
原題は「Coco avant Chanel」。直訳すれば「シャネルになる前のココ」、つまり「ココはどうやってシャネルとなったか」ほどの意味でしょう。現代女性の憧れの的の一人であり、自由と才能と成功の象>>続きを読む
原題は「War of the Worlds」だから、「世界間戦争」くらいの意味。スティーヴン・スピルバーグ監督。トム・クルーズ。こことは違う「世界」の住人がある日この「世界」を襲う。この映画の公開は2>>続きを読む
原題は「Les Saveurs du palais」。これは多分言葉遊び。「palais」には、「宮殿(フランス大統領官邸はエリゼ宮殿と呼ばれる)」と「口蓋」の二つの意味があるので、「宮殿の味わい」で>>続きを読む
これも子どもたちと何回も見た。ちょっとこんがらがるけど、よくできている。あと、ベタだけど、あの「年鑑」欲しい。みんなそう思ったはず。ねっ?
「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じ監督。そう言われるとそんな気がする。重厚なドラマを期待していたら大人のファンタジーって感じの出来。微温的。
ナタリー・ポートマン、ギャスパー・ウリエル、ジュリエット・ビノシュ、ジェラール・ドゥパルデュー、そしてここでもスティーヴ・ブシェミ。パリを舞台にした20区分のオムニバス映画。監督もストーリーも俳優も別>>続きを読む
スティーヴン・スピルバーグ監督。レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス。大好きな詐欺師ものなのに、監督が監督だからか、なんだかまるで安心しきって見てしまった。実話のはずなのにヒリヒリとするような緊張>>続きを読む
36年前のSFホラー映画。今みたいなパソコンも携帯もない時代の作品。「遊星」でも「物体」でも「X」でもないけど、少なくとも前半は十分どきどきする。訳ありげに犬のショットが多いなど視点の取り方が怖い。音>>続きを読む
リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ。実業家と高級娼婦のボーイ・ミーツ・ガール。30年ほど前のラブコメ。ある意味、シンデレラストーリー。
父子間にある積年の誤解や反目。それが父の死を前にしてすこしずつ氷解していく。ティム・バートンならではの過剰なまでに楽しい映像とともに和解をかみしめる。ある意味至福の余韻。
ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ。舞台は、60年ほど前のフランスの因習的な田舎町。流れ者、よそ者と地元の人々をチョコで結びつけることはできるのか。うーん、ちょっと平板かな。チョコで言えば板チョ>>続きを読む
ケヴィン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン。まあ、筋はともかく、ホイットニーがかわいいし、あの圧倒的な歌唱力に魅了されよう。返す返すも人類は(!)惜しい才能をなくしたものだ。
オリヴィア・ハッセーとレナード・ホワイティング。中学の頃見た。みんなが見ていたので。字幕に慣れていなかったこともあり、よく分からない部分があったので、慌てて文庫本を買って読んだが、ますます分からなくな>>続きを読む
原題は「AN EDUCATION」。舞台は1960年ころのイギリス。優等生だが、少し背伸びして大人の世界にも入り込みたい、そんなキャリー・マリガンがかわいいのでオマケ。オレは、あなたは将来の大女優誕生>>続きを読む