何故、こんな現象を起こせるのか理由がさっぱりわからず、もやもや感が残るが、マーティン少年は超不気味だ。
強面のイーサン・ホークと、動じない サリー・ホーキンスがいいコンビで微笑ましい。
3人の友情物語やら、テロリズムの脅威とかよりも、スペンサー青年の一途な想いが際立っていた。
超科学技術大国ワカンダの科学兵器が、ドラえもんや007のQの道具みたいで楽しい。
危険を犯し、失敗を恐れず生きると何かと誤解されるし、人から憎まれる。それでも節を曲げない主人公が、孤高のダークヒーローのように格好いい。ラスト、思いのほか泣けた。
ウィスキーを盗むシーンも、特にサスペンスもなく、仕事する場面は少しで、ほとんどウィスキーを呑むシーンに費やされる。牧歌的でニコニコしながら観れた。
観るに耐えない痛々しく気持ち悪いシーン満載で所々、目を背けて観たけど、凝った構図で美しいショットも結構あって悪くない。ラストのオチも悪くない。
「SING/シング」にちょっと似てる。人は挫折から始まる、という普遍的なテーマはあるけど、気楽に観れる、華やかなバカ騒ぎムービーだった。
映像がカラフルで、可愛らしくて、シュールで、ずっと眺めていたくなる。
メインタイトルまでの壮絶アクション1カット長回し、これだけでこの映画を観る価値あり。お話は?だけど、アクションは一級品。
詩的で優雅な映画だ。ミステリーとしても楽しめ、残酷だけど、かすかな救いはある。
頭と手足が痺れるほど、ズシリと重い辛辣なシーンが多々あるのに、不思議とユーモアとペーソスに包みこまれている。コーエン兄弟の感覚に少し似てはいるけど、こんな映画は観たことない。
緊張感たっぷりの、映像と役者陣の演技で2時間22分があっという間で映画としては良くできているのだろうけど、後味が悪すぎて、全く共感できなかった。
どんなに才能溢れる人間でも、人生は切ない。原住民の妻テフラが純朴で可愛いく、ローリングのゴーギャンの絵のオマケがいい。
怖くはないけど、つかみはファイナル・デスティネーションシリーズみたいで楽しい。
話の内容は分かりづらい所多々あったけど、撮影の疾走感と空中浮遊映像のバリエーションは相当楽しめた。
part2も面白かった。すべての細かなエピソードが最後に伏線として回収されていくのが、快感。今回もジェットコースタームービーだった。
偏屈じいさんが、いかにして偏屈になったかという物語。心が痛み、身につまされる。主人公と共に反省しよう。
ファンタジーとリアリズムの融合。話がどこに行き着くか、わからないのがいい。アジャ監督の画作りが好き。サラ・ガドンが美しくて、昔のシビル・シェパードを思い出した。
脇役キャラたちが、うまいこと立っていて楽しい。刑務所篇が好き。連続殺人鬼のおっさんが良い味出していた。
ジェフリー・ラッシュ名演。芸術家の苦悩も描きつつ、全体的にユーモラスで、スカッと爽快でいい。
主人公のヘンテコ演技に慣れてしまうと、意外と大林ワールドを堪能できた。