心穏やかになりたいときに観る映画💐
やさしい世界が可愛らしいコントラストで描かれる。
大人の世界、子供の世界、それぞれの事情の中でどこまで人に優しくできるか。
特に深く心に突き刺さるわけではないの>>続きを読む
アイスランドの雄大な自然と、ダゲレオタイプの写真と、神の存在。
デンマーク人牧師が、アイスランドに教会を建てるために、現地のガイドとともに自然の中を進んでゆく話。
自然や動物たちが美しく撮影され、>>続きを読む
科学は世界を変える力を生み出し、力を使う人間が世界を変え、発明者にその責はあるのかという話。
音で比喩されている重圧を振動で感じられて、劇場で観てよかった。美しさと悍ましさを混在させたような原子分裂>>続きを読む
ロブスターになりたい。
共感性のグロテスクさ、縛られた世界の生きづらさ、孤独も共生も選ばないこと。
自由を手に入れる窮屈な物語。
エンドロールがとても良い。
何度でも魅入ってしまう世界観。
映像美術もさることながら、ストーリーも重厚でラストが良い。
会話なく淡々と進められていく情景が、惑星を俯瞰して観察しているような気分にさせられる。
いつ観ても惹き>>続きを読む
積み上げてきたものを深く潜って見つめ直したときに、慈しめるような人生を送りたい。
絵本をめくっているような演出と、パントマイム、模型、演技で使い分けるネズミの表現が良い。
版画のような美しいアニメーションで、デザインもよい。簡潔だが話も良い。
舞台外の階段で、向かい合って、モノトーンの雪が降るなか煙草を吸うシーンが天国のようでとても良かった。
見せ場というべき内容を、劇中ではなくあのシーンで台詞のみで(しかも無かったこととして)描かれた表>>続きを読む
徳島県はうだつの町、オデオン座に訪れる機会が出来たために鑑賞。
就職に失敗した東京の若者の亮が、家を飛び出し放浪しながら辿り着いたのがこの町。
古ぼけた映画館の館主の熱い男、活男と出会い働き始める>>続きを読む
タイムリープものは数多かれど、上申制度の取り入れがおもしろかった。
物語の流れがとても好きで、演出がそれにマッチしていた。良い短編。
警察の数多くの不手際は「神奈川県警だから」で全てまかり通る。
しかし、主人公の最後の動きがおバカ過ぎてちょっと印象悪くなった……。でも、キャラクターごとの心理描写に惹き込まれる一作。
江野スミの絵>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
過去作の何か薄めたような幻灯がただただ浮かび上がる、夢を見ているような映画だった。
アニメーションへの感動はあれど、作品としての芯は感じられず、宮崎駿が生きて老いた先に生まれた意匠の存在しない一作。>>続きを読む
メンヘラ殺人マシンがオーバーキルするトラウマ映画🔪
街外れの寂れた牧場、厳格な母と全身麻痺の父、戦争から帰ってこない夫、そしてスペイン風邪の流行により、途方もない閉塞感に包まれる主人公の世界。
そ>>続きを読む
ストーリーはそこそこ苦手だけど、カットと独特のテンポが好き。夫婦ふたりの役者がいい。
冬の寝台列車の一人旅。
哀愁と静かな高揚が映画のなかに飽和している。
見知らぬ土地での薄暗い明け方。
街灯の光がぼやけていく様子。
車窓から流れていく景色。
寂しい冬の空気と一人旅の、あの静かな高>>続きを読む
物語をもたない、何者でもないガウェインが「主人公」になるまでの十四世紀の物語。
音楽が壮大で、それだけで物語が成立するほどしっかりしていて良い。映像も時代に伴う重厚感がある。
物語はそれらを感じさ>>続きを読む
東日本大地震がテーマということで鑑賞した。必要あるのかな、というシーンがちらほらあったように感じる。重いテーマを扱っているからこそ絞って掘り下げて欲しかった……。
見た後に特に何の感情も残らないエン>>続きを読む
完璧を破壊する願望の話かと思いながら見ていたが、意思の持てない幸福からの脱却の物語だった。
「これ以上の生活はない」との台詞も作中に出てくるが、そこから逃げたくなる気持ちには共感できる。
立場も周>>続きを読む
ブエノスアイレスから香港へと帰れなくなった二人を主人公に、猛々しい生と激情の愛が描かれる。
滝の轟音
寒空の橋の上
積み上げられる煙草の箱
ラジオに吹き込まれる声
牛の解体と血
香港の夜景
全ての>>続きを読む
最初は「何てつまらない自慰を見せられているんだろう」と耐えかねそうだったが、後半はなんだか癖になる間の悪さだった。
中途半端に説教的で象徴的なのがよくなく、美しい余韻はない。
家族と愛情とエゴイズ>>続きを読む
人生の中間地点から見た、自分の行く末と過去とこれからの話。
おじさんコレクションが良かった。
誰もが平等に未来にしか向かえないし、歳を取るということが描かれてる。
描かれる濡れ場も丁寧で、それぞ>>続きを読む