よしまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

よしまる

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M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.7

 ドナルドサザーランドにエリオットグールド、そしてロバートデュバル。
 70年代ものばかり観ているとそりゃあこの人たちには当たるよね。

 学生の時に観て、悪ガキがそのまんま大人になって戦場に来てしも
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.8

 フルチはサンゲリアしか観たことがないので、70年代を遡っていろいろ観ていこうと。

 オープニング、ドーバー海峡へと身を投げる女性が崖の壁面で何度も顔を削られズルムケになる。
 おお、さすがスプラッ
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タイム・アフター・タイム(1979年製作の映画)

4.3

 寡作ながら名監督と思っているニコラスメイヤーによる、SFでありロマコメでありスリラーでありファンタジーであり…いろんな要素がごった煮の楽しい楽しいタイムトラベルもの。

 主役はかのSF作家、H・G
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シノーラ(1972年製作の映画)

2.5

 70年代巡りでイーストウッドは欠かせないので、評価の低い本作をあえて初鑑賞。
 期待にそぐわぬ駄作だったw

 ジョンスタージェス監督は飲んだくれで役者を怒らせることに定評があり、そのぶん完成度にも
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まわり道(1974年製作の映画)

3.7

 もう40年くらい一推しの女優さん、ナタキンのデビュー作。15年ぶりくらいに観た。昔のビデオはリュディガーのほうが表紙だったけれどw

 主役のリュディガーフォーグラーは前作「都会のアリス」からの続投
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お熱い夜をあなたに(1972年製作の映画)

3.4

 ビリーワイルダー+IALダイアモンド+ジャックレモンという最強トリオによるコメディのうちまだ観ていなかったものを。

 ワイルダー監督「麗しのサブリナ」と同じサミュエルテイラーが原作。しかしこちらは
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パピヨン(1973年製作の映画)

4.0

 しばらく本丸の70年代レビューを続けます。

 スティーブマックィーンのピカレスク映画は、悲劇的な結末は少なく最終的に逃げおおせることが多いのだけれど、それでもなぜか最後までハラハラしてしまう。
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.2

 オードリーヘプバーンの「いつも2人で」のとこにも書いたけれど、そのときチョイ役で出たジャクリーンビセットに惚れ込んだトリュフォーがオファーして生まれた映画で、彼女を想定してシナリオも作られた。

 
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野火(2014年製作の映画)

3.1

 8月なので戦争をテーマにと、オンライン上映会で友人がセレクトしたタイトル。

 塚本晋也監督、何十年経っても、戦争を題材にしても、基本的にやりたいことは同じなんだなぁ。こんな作り物感満載のグロ描写で
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劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛(2022年製作の映画)

4.2

 滑り込みセーフで観れた〜。全5作絶対劇場で観ると誓ったので、ハサウェイもククルスドアンもすっ飛ばしたけれどトミノ信者としてはこれだけは外せなかった!

 さてさて。てっきり今回もドリカムと思いきや、
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吾輩は猫である(1975年製作の映画)

3.4

 市川崑×仲代達矢、実は「女王蜂」を観る前にこちらを観ていたのでついでにレビューしておこう。

 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」まで読んだことのある小説。なにげにタイトルは明朝体w
 いや、ちゃ
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アスファルト(2015年製作の映画)

3.5

 内輪の月一オンライン鑑賞会での1本。

 監督のサミュエルペンシェトリはジャンルイトランティニャンの娘婿、さらにその息子ジュールがイザベルユペールの相手役の少年を演じている。これはもうフランス映画界
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.6

 アメリカ的アイドル映画?

 日本でもアイドルが血まみれになってわちゃわちゃするB級映画は結構見受けられるけれど、こちらもどうしてなかなかのスプラッタっぷりで楽しめる。

 フーファイターズは初期の
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ミスター・グッドバーを探して(1977年製作の映画)

4.6

 何十年も前から観たいと思ってたものが観れて、ささやかな幸せを享受しようと思ったらまさかのエンディングにドーンと気持ちが沈んでしまったww

 リチャードブルックス監督作を観るのは「冷血」に続き2本目
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女王蜂(1978年製作の映画)

3.7

 先月末に間に合わなかったマンスリー金田一は「女王蜂」。市川崑のシリーズで唯一未見の作品なので超楽しみだった。こういう企画でもないとわざわざ観ることもなく、誘ってくれたlarabeeさんにあらためて感>>続きを読む

マーニー(1964年製作の映画)

3.3

 月イチでお届けしているヒッチコックレビュー、今回は後期のスリラー作品「マーニー」。

 前作の「鳥」で華々しくデビューしたティッピ・ヘドレンを連続起用。
犯罪者を主役にした物語であることからすでに王
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

 3年ほど前にフィルマのレビューを始めて以来、これほど忙しくなったことはないってくらい時間に追われてしまい、いつもいいねいただいてる方には不義理をしてすみません。

 時間がないのでついついアニメやド
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都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

4.0

 ヨウジヤマモトの服はなぜ黒いのか?

 その真相に迫ったドキュメンタリー!というのは冗談としても😅、ちゃんとなぜ黒なのかを明確に答えてくれている。
(ネタバレ案件かと思うので伏せておく)

 ニュー
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

 邦画の恋愛ドラマってどうしても作りもんぽくて白々しくて性に合わないんだけれど、これは良かった。

 原作とも言うべきクリープハイプの曲、その着想にジムジャームッシュ「ナイトオンザプラネット」があるこ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

 「Drストレンジ2」を観た時に、「スパイダーマンNWH」でマーベルは自らのエンタメハードルを1段階上げてしまったなと感じていて、さらに「トップガンマーヴェリック」という化け物みたいなエンタメ映画が出>>続きを読む

マーベル・ワンショット:”チーム・ソー”のその後(2018年製作の映画)

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 「チームソー」第3弾は、居なくなったソーの代わりにダリルが次の居候を探して別のチームを組むという、もはやチームダリル。あ、原題がちゃんとそうなっとる!すごいw

 この一般人のオッサン、なんで募集し
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マーベル・ワンショット:帰ってきた”チーム・ソー”(2017年製作の映画)

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 まさかの続編。これはドクター・ストレンジに収録されていたので5年前、デブになる以前のソーが筋肉キャラで売り出し中だった頃だw

 「脳は筋肉でできている」というところまではまあ良いとして、「全身が筋
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マーベル・ワンショット:”チーム・ソー”結成(2016年製作の映画)

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 「ラブ&サンダー」の前にmarkしておこうと思い、ついでにサクッと再見。

 円盤でしか観れなかったワンショットが今や月額で全部観れちゃうなんて、これのために買ってた方には申し訳ない💦

 mcuは
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ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

4.0

 ベルイマン・エステート。

 イングマールベルイマンが数々の映画を撮り自身も生涯を過ごしたフォーレ島には、彼の自宅や仕事場などが残されており、世界のアーチストたちに解放されている。申請すればそこで2
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

 劇場間に合わずレンタル借りられててとか色々タイミング合わない映画ってあると思うけれど、ようやく観れた♪

 切ないなぁ。

 幼い頃からの親友、ニーナの死を抱え込み、自分の人生さえも放棄して復讐に生
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ハリーの災難(1955年製作の映画)

3.6

 マンスリーヒッチコック、月に1度はヒッチコックを観よう!のお時間です。

 今回レビューするのはヒッチコックの数少ないコメディ映画のひとつ、「ハリーの災難」。
 「裏窓」「泥棒成金」と続いたジョンマ
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エリカ&パトリック事件簿 踊る骸/ヒドゥン・チャイルド 埋もれた真実(2013年製作の映画)

3.5

 ミレニアムや特捜部Q、刑事ヴァランダーなどに次ぐシリーズとして人気の北欧ミステリー。スウェーデンのアガサクリスティと云われる女流作家カミラレックバリの小説で、過去にも映画化、テレビドラマ化されており>>続きを読む

100歳の華麗なる冒険(2013年製作の映画)

4.6

 暫くぶりの北欧シネマ。フィルマのスコアは高くないみたいだけれど、自分は超絶好き!というパターン。
 いやもうなにこれ面白すぎでしょ!

 スウェーデン映画の世界興行収入第3位。スウェーデン人が面白が
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ゴールデンスランバー(2017年製作の映画)

3.8

 昨日はポールマッカートニーの誕生日。みぃ猫たん、おめでとう🐈🐈‍⬛

 伊坂幸太郎の小説を日本に続き韓国でも映画化。原作は発売当時に、てか伊坂作品はほぼ制覇して読んでいるけれど、日本での映画化は観て
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.2

 なぜか今年に入ってから洋邦、時代を問わずやたらと「本当の親探し」な映画に出くわす。

 それだけ普遍的なテーマであるのだろう。そのどれもが、親の都合で本来享受すべき愛にふれることもままならず、自分の
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獄門島(1977年製作の映画)

3.6

 マンスリーカネダァァー、ではなくて、マンスリー金田一。larabeさんとの企画、詳しくは「 #マンスリー金田一 」をどうぞ。

 さて6月です。フィル活を始めて3年目ですが1週間で1本も映画を観なか
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.1

 wikiに書いてあることによると「世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典」誕生に隠された真実の物語を描く」らしい。

 間違ってはいない。嘘でもない。けれどもこう書いてあると辞書を作るためにど
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

 これは一体どうしたことだろう。

 高校から大学にかけて、劇場やレンタルビデオで繰り返し観た映画。

 内容なんて何もなく、夜中にバイトの先輩の部屋に行ってひたすらに呑みまくりながら画面に流れていた
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BEST GUY ベストガイ(1990年製作の映画)

2.8

 「トップガンマーヴェリック」になかなか行けないので前作を復習しておこうと観出したら…あれ、なんか違う?!💦

 織田裕二主演、村川透監督による「和製トップガン」。パクリ上等はともかく、さすがの酷評に
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.0

 「アネット」観たい〜、という予習を兼ねて、こちらも初鑑賞。カラックス監督作は、中坊の頃にお友達のKくんに散々ススメられてアレックス3部作のみ経験済み。
(フィルマでは1作目のみレビュー済み)

 で
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悪人(2010年製作の映画)

3.2

 「流浪の月」が絶賛公開中の李相日。遅ればせながら予習を兼ねて、傑作と名高い本作を初鑑賞。

 前半、満島ひかりと岡田将生の圧が凄まじい。本作は日本アカデミーの主演男優・女優賞のみならず助演男優・女優
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