よしまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

よしまる

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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.8

 2021年最後のレビューです。最後に今年の洋画ランキングを載せましたのでよろしければ紅白等見ながら長文お付き合いください♪

 「愛のない世界にずっといるつもりなんてないからね!」ポールマッカートニ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.1

 トーキングヘッズは初期の何枚かしか知らないけれど(てか世代的には先にトムトムクラブ笑)、こんな歳になってもストイックに自分の音楽を操っているデビッドバーンには尊敬以外に何もない。

 70歳近くにな
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.4

 今年公開作品のレビューは今年のうちに。連投すみませんがもう少しお付き合いください😅

 リーマンショックは今なおアメリカに大きな影を落としているんだなとしみじみ。
 事前情報無しで観たので、放浪癖、
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.6

 うちの親父、初期のアルツハイマーで今年ついに要介護認定を受けた。ちなみにアンソニーホプキンスと同い年。そしてそのホプキンスは今日12/31が誕生日だ。

 老化と病気の線引きは難しく、それに気づいた
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.5

 ボクとライアンレイノルズの相性の限界値を見たw

 仮想空間と現実世界へ行ったり来たりの面白さ、古くは.hack//SIGNからレディプレイヤー1に至るまで結構やり尽くされた感があり、斬新なルックや
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.9

 👇2021年公開のデンマーク映画をもう1本。「デンマークの息子」がポリティカルサスペンスの秀作であったのに対し、こちらはいかにも北欧映画らしいハートウォーミングな物語。

 かと言ってファンタジック
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.2

 👇「キャッシュトラック」より面白いとの噂で持ちきり(みぃ猫さんとむらむらさんに教えてもらっただけなんだけれどそれだけで最高)なので急いで観た。2021年に観て溜まってるレビューを今年中に書こうと思っ>>続きを読む

猫、かえる Cat’s Home(2019年製作の映画)

-

 映像は悪くないけれどお話が薄すぎて面白くはなかったなぁ。

 3行で済むような物語に笑いも泣きもサスペンスも全部入れようとするなんて、チャップリンでもなければそううまく行くはずもなく、猫のかわいさに
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デンマークの息子(2019年製作の映画)

4.4

 デンマークの人口は600万人弱なのでだいたい千葉県くらい。そのうちの12%程度が国外出身者で、うち6割弱が非西洋圏からの移民。割合だけの話でいうと、千葉県に行ってみたら15人に1人は中東やアジアなど>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5

 基本的にジェイソンステイサムが出てくるような映画はまず観ない人なのだけれど💦

 久々ガイリッチーとのタッグとなれば話は別。みかんを用意してコタツで鑑賞だ。

 現金輸送車のことをキャッシュトラック
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いちご飴(2020年製作の映画)

-

 アニメ「ブルーピリオド」の1期が最終回を迎えたので、東京藝大繋がりで生徒さんが製作した短編アニメーションをレビュー。

 メルヘンタッチのパステルなアニメーションでなごみの時間と思いきや、少女のモノ
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赤頭巾ちゃん気をつけて(1970年製作の映画)

3.6

 昨年亡くなった東映の会長、岡田裕介氏の俳優デビュー作にして庄司薫の「赤・白・黒・青」4部作の1作目の映画化。

 60年代末安保闘争時代の日本をまるでドキュメンタリーのような趣で楽しめる。
 例えば
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仮面病棟(2020年製作の映画)

2.3

 「この病院には…何かある。」

 いやぁ、令和にもなってあろうことか主人公がこんなくさいセリフ言う⁉️

 しかも原作者が脚本に参加してると知って2度びっくり。中ニか!

 最近の邦画の話題作を観て
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彼女とTGV(2016年製作の映画)

-

 なにも前情報無しに観たのでまさかこれがバーキンとは思わず、さらに実話ベースということを知って2度びっくり。

 いまの若い人、バーキンなんて知らんよね。あの時代だから可愛かった、って人はいるけれど、
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.1

 なんとなく見てみたら面白さの深さが半端なかった。

 最初はスラップスティックなコメディかなと思ってちょっと斜めの角度で笑いながら見ていたのだけれど、モノマネ芸人が街角インタビューを敢行(後にゲリラ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

 ブルーズやなぁ〜。

 先に「ピールストリートの恋人たち」のほうを見ていたのだけれど、恋愛ドラマとしてはそちらのほうがかなり良かった。
 こっちはゲイ絡みで感情移入しにくいというのもあるとはいえ、や
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カクテルパーティー(2021年製作の映画)

-

 他にはないリアルなサウンドがあなたを包み込みます。ここから。ここから。そしてここから。さらに針の落ちる小さな音も。チリーン。ジェットエンジンの大轟音も。ぶおおおー。

 的なw

 店内で流れるピア
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.6

 ちょうど1年前に東京の現美で見た石岡瑛子さんの大規模展。同時に広告に特化したコンパクトな展覧会が銀座でも開催されており、今度はそっちのほうが地元京都にも巡回してきたので見に行ってきた(もうすぐ終わり>>続きを読む

31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.1

 友人とのオンライン上映会にて。そんなところで取り上げられなければ100%観ることのない邦題。それにしてもこの「意味のわからないバカ邦題」はいつまで続くんだろう。(配給関係者の方すみません💦)
 観客
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裏路地の自由区(2016年製作の映画)

-

 カナダ発のショートムービー。もう5年も前の作品だけれど、この国にも移民の問題は押し寄せていた。

 仕事はロクに与えられず、物乞いさえも暴力によって封じられる。ただ生きる術を奪われたという点でのみ繋
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ビートルズと私(2011年製作の映画)

3.8

 さて前回ローリングストーンズ関連の映画をレビューしてなんなんですが、自分の根っこはビートルズですw

 なら1日も早くDisney+でゲットバックを観るのがスジだろう⁉️とおっしゃるのもごもっとも。
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ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

3.6

 ワンコさんに教えていただいて、地元でも普段あまり行かないシネコンで上映しているのを知り滑り込んだ。
 ワンコさん超絶感謝ありがとうございます♪

 ゴダールがローリングストーンズのドキュメンタリーを
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ネガティブ・スペース(2017年製作の映画)

-

 よ、余韻がすごい…

 愛らしいコマ撮りアニメーションのキャラクターが、トランクに洋服を詰めていくハウツーもののようなオープニング。

 そこからトランクを抱えてあるところへ向かう道中に、父親との大
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スペシャリスト(1969年製作の映画)

3.9

 噂に聞いていたコルブッチの隠れた名作。NHKさんありがとう!フィルマのスコアが妙に低いのを気にしつつ録画していたのをようやく鑑賞。

 いやー、めちゃくちゃおもしろい。と同時にこれは好みが分かれるの
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舞台恐怖症(1950年製作の映画)

3.8

 月一でヒッチコックをレビューする
「#マンスリーヒッチコック」のお時間です。

今回はアメリカ時代の中期の作品「舞台恐怖症」。原題は「アガリ症」の意味で、とりあえず誰がアガリ症なのか全然わからな
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遅い旅立ち(2017年製作の映画)

-

 父と娘の2人でオールドロックの流れるライブハウスを経営している。父は店内で流すプレイリストづくりにばかり夢中になり、娘の異変には気づく由もない。

 親なんてウゼエと思いながらも、いざとなると頼りた
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不良少女モニカ(1952年製作の映画)

3.8

 まだ神を描くことにどっぷりではなかった頃の若きベルイマンによる青春もの。

 当時35歳のベルイマンは、蜜月関係にあった14歳年下のハリエット・アンデルソンを主役に据える。愛する者にヌードも辞さずこ
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

 1920年代のデンマーク。

 互いに画家である夫婦。すでに名声を手にしている夫アイナは、売出し中ながら鳴かず飛ばずの妻ゲルダに頼まれて足のモデルを引き受けストッキングを履いた瞬間から、もうひとりの
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最後の試験(2019年製作の映画)

-

 二度と学校へは戻れないことがわかるほどに絶望的な病気にかかった女の子を、クラスの成績優秀なトップ3が最後の試験で1番を取れるようにと一生懸命サポートするお話。

 先生からの依頼とはいえ、3人が仲良
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.7

 無能でお馴染みの韓国警察(いや、映画の話だよ、ほんとのところは知らないよ)、風貌も頭もいまひとつうだつの上がらない人情派刑事、そして狂った殺人者。

 こんなふうに韓国クライム映画のお約束を揃えてい
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ダーク・フェアリー(2011年製作の映画)

3.8

 ギレルモデルトロ製作・脚本の、、これなんていうジャンル?ホラー?

 なぜそこにいるのか、何をしているのか、まったく素性のわからないクリーチャーがいろいろ訳ありの家族を襲う。

 ゴシックホラーの装
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ゲットアップ・キンシャサ(2016年製作の映画)

-

 15ドルの靴が買えないだけで学校の門をくぐらせてもらえない少年。コンゴは国民の半数以上が1日1ドル以下での生活を強いられている絶対的貧困にある国で、25%の子供が経済的理由により未就学らしい。どこぞ>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

5.0

 前回ちょっとネタ振りをした「パリ、テキサス」。今月、弟役のディーンストックウェル氏の訃報が届いたこともあり、どうしても観たくなって何度目かの鑑賞。主演のハリーディーンスタントンもすでに鬼籍に入られ、>>続きを読む

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.0

 巨匠ジョンフォードが巨匠と呼ばれる所以がここにあったのかと思った。自身3度目、そして生涯で4度アカデミー監督賞を得たのは現在までにフォードただ1人。けれども、そんな偉大な彼も作品賞を獲ったのは唯一こ>>続きを読む

ボガビラのバス(2016年製作の映画)

-

 これは良作!5年生にしてはちょっとマセてる感あるけれど、こうした想いと想いのぶつかり合いと、周りの応援する感じはエバーグリーンな美しさ。

 個性的な仲間たちに囲まれた通学バスの中で、ちょっとステデ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.9

 いつの間にかマーベルもすっかり普通の映画と同じ土俵で観られたり語られたりしているもんで、ついつい身構えてしまったりもするのだけれど、いやいや冷静に考えてそんなわけない荒唐無稽なマンガの世界。

 そ
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