おちゃさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.2

三島由紀夫がただただかっこいい
立場も思想も真逆の両者が、リスペクトと言葉をもって、熱情渦巻く900番教室でたしかに対話がなされていた。内輪だけの議論を悪とし、知性を無駄遣いすることなく言葉を交わし合
>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.0

音楽もダンスもめちゃめちゃいいけどちょっと不自然なまでに歌が多すぎる、、ここで歌う理由がわからない、っていうシーンが多すぎて途中興醒めしてしまった、必然性に欠けるなあ。気持ちが全然乗っていかなかった。>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.6

タイムリープコメディ。たぶん低予算だが、いちいち笑えて70分がっつり集中してみてしまって、コメディ映画としてはめちゃおもしろかった。最後はやってくれるだろうなと思ったらまさにバタフライエフェクト
全編
>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.6

コロナなって半年くらい?自転車で馬事公苑の蔦屋書店行った時POPが魅惑的すぎて迷わず手に取り買ったくせに、読むのに2年間かかってしまった本。。
幸せな時間がはじまった瞬間、わたしは終わりを想像してしま
>>続きを読む

さらばわが愛、北朝鮮(2017年製作の映画)

2.9

ソ連に留学し、二度と祖国に帰れなかった北朝鮮のアーティストたちの物語。北朝鮮人からみたカザフスタンの国民性の話はもっと知りたかった、でもそのカザフスタンも北朝鮮人のための作品作りにはお金出せないので、>>続きを読む

トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.8

愛の不時着が北朝鮮を美化し過ぎている話は聞いていたし、TEDでもみた話だったが、これはみていられなくなるくらい苦しくて逃げ場がない、しぬことすら許されず、理不尽な拷問と栄養失調に耐え続けるしかない収容>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.1

「あいだ」という概念に最近すごく興味があるのでテーマはとても面白かった。憎しみでは何も生まない、戦争や分断がなぜ繰り返されるのか。
不気味さがザ・北欧ミステリーだけれど、終始既視感のなさがすごい。でも
>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

5.0

人間本来の力だけで逞しく生きるというのが今年の目標なので、ぴったりな参考文献であった。しかも話の軸が哲学でさらにわたし好みだった。銃・病原菌・鉄とか、ロリータ、チョムスキーとか、プラトンとか。森で訓練>>続きを読む

ホテルローヤル(2020年製作の映画)

2.7

みんなあまりにも雑で自分勝手すぎて没入できなかった、、小説の方がいいのかも。
これでもかというほどみかんの誇張がすごい
なによりも時間の経過がこの世で最も残酷なのかもしれない

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.9

ずっとみたかったけどTSUTAYAでもレンタルなく、unextでみられた。中国の異例の大ヒット作品。
中国の偽物文化を日本人は揶揄するけれど、偽物にも良し悪しがあって、正義がある。そもそも、何が本物で
>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.6

今頭の中にある理想とは、他人から与えられた感情でしかない。共生できる人がいるって奇跡でもなんでもなくて、お互いがどこまで他人であることを認めて妥協しあえるか。リスペクトがあるかどうか。ひとつになっても>>続きを読む

NETFLIX 世界征服の野望(2019年製作の映画)

3.3

弱肉強食がすごい。
日本人真面目なので延滞金ってCMにするほどネックになってない。だからまだギリギリ続いてるのかね。わたしはアナログなのでレンタルショップで自分の目で無限大の選択肢の中から借りたい作品
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

実直で嘘がつけないと、この汚い世界では生きていけない。
やさしくてあたたかいのに、冷たくてさびしい、すばらしき世界。
あの結末も揶揄か。
コスモスの花言葉、純潔・調和。純潔を守って真っ直ぐ生きたこと、
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

村上春樹が、言語を学び続けろという理由がすごくよくわかる作品だった。公園での女性ふたりでの練習がすごくよかった、何か生まれていたシーン。わたしも入り込んでしまっていた。
なんだろう、胸が痛い、わかりす
>>続きを読む

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

3.8

ひとりひとりが平凡でも、たったひとりの権力者の存在でそれらが集結したとき、物凄いパワーとなり同じ生き物である人間を痛めつける。
決してまわりに惑わされず、自分の目で見て、頭で考えたことをちゃんと表明し
>>続きを読む

地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

2.9

邦題全然違う、、
なんかでも昔に戻れば戻るほど、metoo運動の所以がわかる気がするな。この作品はあまりすきじゃなかった
ニヒリズム、サーカズム、オーガズム、フランスなら支持される決まり文句
真実はひ
>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.4

すごくすてきな作品だった。
ロジャースさん、、こんな人この世に実在するんやと思ったけど、最後のシーンがめちゃくちゃよかったな。
言葉にできることは対処できる
怒りを抑えるにはゆるすと決断すること
この
>>続きを読む

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.5

大学生でみたときはグッとこなかったけれど、リメイクきっかけで再度みてみた。リフ役の人の身体能力超人レベルだった。
プエルトリコ人の役もあきらかに白人が色を塗ってやっている。差別用語もばんばん出るし、リ
>>続きを読む

ジョージアの古い歌(1969年製作の映画)

4.2

四つの地方で民謡の系統が全く異なる。三つ目の地方がめっちゃすきだった四つの地方リサーチしても全然出てこない、、

イオセリアーニ監督ってめっちゃイケメン。月曜日に乾杯の人だったのか!!

鋳鉄(1964年製作の映画)

3.8

ほぼ黒になるんやろうけど、カラーでみたい。
排気ガスが彼らの労働の証拠だが、今の社会背景でみると、皮肉のようにも思う。産業発展の恩恵をこんなにも享受したのに、数十年後に除け者扱いされるんだからな〜。
>>続きを読む

四月(1962年製作の映画)

3.0

物質的に満たされる生活への痛烈な揶揄。質素倹約、可能性は息苦しい、お互いがいるだけで幸せなのにこれだけ数多の誘惑があると感覚が狂う。
木を切断する、木は家具になる、家具がたくさんあっても幸せではない、
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

うーん、今のこの感情を言葉にするのはもったいなくて、自分の中に残しておきたい。それくらい圧倒される作品だった。
まわりから絶賛される娘の歌声は、どうがんばっても聴こえない。全身でなんとかキャッチしよう
>>続きを読む

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

2.5

同い年の思想家と思ったらたしかに信じられないが映画としてはもっとやりようがあったのではなかろうか

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

2.7

こういう平凡だけれど潤いがあってキラキラした時間って、一瞬で過ぎ去ってあとから輝きが増すんだよなあ。
プールで潜るシーンが救いだった、エルファニングのベネディクト食べたい
てかポールダンスの女性たちあ
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

ふたりの演技と音楽がまさしく凄まじかったなあ。
池松壮亮ってなんであんなに首元あいたけだるい服が似合うんやろ。あと終始ゆっくりな中性的な声と喋り方。すきぃ。となりすぎて途中みててつらかったわ
伊藤沙莉
>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

大学生の頃みたウエストサイド物語の方は、正直あまりはまらなかったので映画館でみる予定なかったもののチケットを頂いたのでみたら、、ほんっとうに映画館でみてよかった。シネコンのばかでかいスクリーンでひっさ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

5.0

どうしよう、5だわ。この作品もほんとは映画館でみようと思っていたのに、、でも今みてよかった。
うーん、一言では語れない。
わたしは東京の上流階級のひとと絶対仲良くなれないしなろうと思ったこともないけれ
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

めっちゃすき。このタイプの会話劇は特にすき。決して説教めいたことは言わない、ただの会話。その隙間に宿るささやかな意思が垣間見えたとき、ちょっと嬉しい気持ちになる。いろんな国の夜を覗き見して、最後に朝が>>続きを読む

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)

3.8

精神がおかしくなるで有名な夢野久作ドグラ・マグラ。今年中に向き合おうと思っていたけれど小説はほんとうにおかしくなりそうなので映画で。気が狂いそうな不協和音で始まるオープニングから緊張が爆発した。私利私>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

2.7

やばい感想がグランドブダペストホテルと同じになるどうしよう。

ウェスアンダーソンは、ウェスアンダーソンである。

という一言につきる。
なんか3回くらいはっとする台詞あったけど情報量多すぎてみ終わっ
>>続きを読む

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.3

五年前くらいからみたかったのにどこにもレンタルなくてunextでみられたww unextまじですごい
オリジナルの方がおもしろかった。リメイクはサブタイトルも違うし。キャストと衣装がめっちゃよかったけ
>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.7

久々にこんな気持ちになった。痛いほどわかる。きっとこれからも何度もみる作品になるとおもう。
27歳の設定もリアルで、等身大の物語がさらに共感を助長したなあ。年齢や環境やキャリアと共に女友達とは流動的に
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

こりゃひでえな。。。
なんかもはや、笑えるほどひどい。思い切るな〜日本じゃ絶対作れないわ。まるごと今。
この暴力的なまでの皮肉を超主役級だらけのキャストでやるのが更に皮肉。ブラックユーモアも甚だしい。
>>続きを読む

マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語り(2019年製作の映画)

4.0

とにかくずっとアートをみているかのようで、宝石箱みたい。曲芸師の動きとかほんとうに感動した。でも内容はかなりきつい。なんとか感情移入しないようにした。ペット視点だと人間の傲慢さが露呈する。絶対動物を飼>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

3.0

会話劇はやっぱりすき。でも、ずっとみたかったこともあり期待値が高まりすぎたな。下北の駅前に新たにできた映画館、居心地よかった。明治神宮にwheel of fortuneのモニュメントがあって、日本語だ>>続きを読む

カラフル(2010年製作の映画)

3.0

美しいものはすきなのに、たまに壊したくなる。破壊本能がコントロールできなくなって、自分とは思えないくらい猟奇的な自分が現れて、怖くなる。だからひろかの気持ちはとても共感した。
それに対しての
いろんな
>>続きを読む