yukaさんの映画レビュー・感想・評価

yuka

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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.4

丁寧に描かれてきた関係性や風景たちが、最後で崩れたように感じた。一気に生臭く思えた。それまでが美しかったからこそ…

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

全部に意味を求めようとすると果てしなく、一度の鑑賞ではとても理解できるものではなかった。が、何かすごいものをみた、という爽涼感や圧倒的な気迫は確かに感じとることができた。

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

何かの宗教画を見させられているような感覚になる。全体にチープな恐ろしさが漂っているが、つかみどころのない作品だった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

良かった。見終わった後の爽やかさ、気持ち良さは久々に味わった感じ。設定につっこみどころはもちろんあるが、音楽は本当に素晴らしくて時間を忘れてしまう。ジャズだけれどいい意味での漢っぽさにやられた。

RRR(2022年製作の映画)

3.4

映画館でないと観られない迫力と音楽。どんどん勢いを増していく画面に笑ってしまうほど圧倒された。
現代に、この映画を製作した意義を考えさせられた。

Red(2020年製作の映画)

3.1

夏帆がよかった。最初から最後までこの人はひとりぼっちだった。

セッション(2014年製作の映画)

3.3

パワハラ先生。想像と違った。サイコ映画としてなら楽しめるけど、各種賞を受賞しているのがどういう観点からなのか気になる。

オールド(2021年製作の映画)

3.3

設定はおもしろいが、詰め込みすぎて、それこそ頭が流れについていけない。ミストとかドッグヴィルの下位互換といった感じ。焦点がわからないままにぼんやりと終わってしまう。

エコール(2004年製作の映画)

3.2

いろいろな意味で衝撃的だった。
白い制服を着、芸事や遊びに興じる無垢な少女たちの姿は、耽美的であり、かつ官能的でもある。背徳感を覚えるほどでもあり、どのような視点で眺めたらよいのか分からなくなる。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

プライムで何気なくみた作品。
ろうの家族に合唱、と既視感あるストーリーだと思っていたら、エールのリメイクと知ってびっくり。
余分なものが削ぎ落とされ、シンプルなぶん、家族の表情や互いの葛藤など心にせま
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.2

移民とか、そういう文化に馴染みがなく、ピンとこない部分も多かったのかなと思うが、
物語のメリハリがないように感じた。終始同じテンポで音楽が展開していき、疲れてしまった。
ひとつひとつの音楽は素敵なのに
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

おもしろかった。久々にどきどきする映画。
前半はコメディの要素もありつつ展開もテンポよく引き込まれ、しだいに様相が変化していく。
人間ってこうもなれるんだ、という 映像も含め、光と闇の切り取り方がた
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

映画館の復刻のやつで。
また大画面で観られるなんて、感動で胸がいっぱい。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

"外見で判断するな"なんて耳が腐るほど聞く言葉だけど、実際そんなのなかなかできることじゃない。オギーのような外見の人が周りにいたときに、目を逸らしたり、振り返ってしまったり、そういった行動を無意識に自>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.8

観ていて苦しかった。ドキュメンタリーかと思うくらいのリアルさ。
文字通り日々を「生きる」、生きるために生きているような暮らし。そんな世界が本当に存在しているのだということをまざまざと見せつけられる。自
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

2.5

全く乗り切れなかった。
寒いし、よくわからないけどどんちゃん騒ぎ。発想としては良いと思ったけど、全く活かせてないように感じた。

シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.1

純粋にいい。
素直な気持ちでみることができた。
ストーリーとしては特段ひねりはないけれど、こんなに心にぐっとくるのはなんでだろう
歌が何より良かったし、母の強さって何にも代えがたい。またみたい。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

ずっしり。
観終わったあと、数日はこの映画のことで頭がいっぱいだった。
夢を見ることができて果たして幸せだったのだろうか、それともただの貧乏なウエイトレスで一生を終えていたほうが幸せだったのか。
人生
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

おもしろかったけど、アイデア以上の驚きはなかった

長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0

良かった。家族に会いたくなった。悲しくて切ないだけではなく、消えていくものがある中で、愛が見えてくる。娘たちの抱えている問題、様々あるけどどれもわたしの年齢的にかひびくものがあって、共感せずにはいられ>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

あたたかい。2人の心の触れ合いが繊細で、ときに笑いあり、良い。日本だとあまり感じることのない、根深い人種差別の意識、問題。われわれの想像およばない辛さを抱えて生きてきたんだろうなと、シャーリーに思いを>>続きを読む

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

3.1

フランス映画っぽさとインド映画っぽさ。
両方が中途半端に終わっているような印象。いろいろ詰め込みすぎててよくわからなかった。観た後に特に何も残らず。旅行気分を味わえたのは良かった。

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

おもしろかった。
繋がっているようで繋がっていない、現代の人間関係の希薄さが浮き彫りにされていて、自分の周りでも起こり得そうで、恐怖を感じた。
ラストは救いあり、バランスとしてちょうどいいなと思った

ヴェニスの商人(2004年製作の映画)

3.6

最後まで読んだことなくて、読みたいとずっと思っていたので観られてよかった。
これが喜劇というのには驚き。容赦なく迫害されるユダヤには何とも言えない気持ちが残る。その時代の人にとっては純粋なる喜劇だった
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

普通によかった。けどいちばん盛り上がるのは冒頭で、あとはまあ普通。ラストの終わり方は好きだけどそれまでの流れの薄さから考えるとうーんって感じ。

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

温かくて優しい気持ちになれる。メアリー役の子の演技は圧巻。親権争いの映画はよくあるけど、やっぱりつらい。イブリンの母親・祖母としての愛情は歪んでいるけど理解できる部分もあって、考えさせられる。フランク>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.7

原作読んだことがあったけどよかった。高校生たちひとりひとりの抱える重みが言葉少ない中に伝わってくる。青春ってきらきらしたものばかりではなくて、この暗さと繊細さなんだよなって思った。観終わったあとのざら>>続きを読む