ちゃんりおさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ちゃんりお

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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ひたすらに苦しい。誰も知らないわけがないのに、誰も気づかないし気づかないふりをしている。でも実際はそういうもんかも、対岸の火事みたいに。ラストシーンで保護されるとかだったらまだ救いがあったと思えるけど>>続きを読む

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.7

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設定はファンタジーだったが、ストーリーは純愛だった。
人の生き死にに介入して助けたいなんて思い上がりも甚だしいと感じる一方、生い立ちや過去を鑑みると、木山の不器用ながらの愛情も感じられた。愛する人のた
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

2.7

綾野剛の胡散臭くて軽薄な役と、多部未華子の典型的な恋愛中の女子役が良かった。
著名な人が名を連ねてるせいか、全体的にボヤッとした印象を抱いた。
ストーリーはどちらかと言うとベタの類で、王道好きな人にお
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我々の父親(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

悍ましい事件が明らかになっていく過程が、当事者たちへのインタビューを通して映される。
100人近い兄弟を持つってどんな気持ちなんだろう。自分のDNAの半分を構成するのが、レイパーのものだったらどんな気
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

タイトルを聞いたことがあったので、観てみた。
そこまで好きなストーリーではなかったが、ラストにチョルスが愛してると伝えるシーンはかなり好きだった。
“許すとは心の部屋をひとつあけること”って、素敵な表
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ハンナ・ギャズビーのナネット(2018年製作の映画)

4.3

初めてスタンドアップコメディを一本観た。ただのコメディではなく、思いや話を伝えることに秀でていた。
大事なのはつながり、物語を支えるつながり。
序盤は軽さやスピードのある語りだったが、終盤にかけて前半
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

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人に勧められたので観た。
消化しきれていないため、まだうまく言葉で表現できない。
ラストシーンのガーデンパーティが、明るい絵面で大乱闘で殺人が起きているのが対比的であった。

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

4.4

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美しい映画だった。
真っ直ぐに君だけをみて、どこにも行かないようにって本当にこの映画にぴったり。
塁と明香里の苦しさ、後悔、やるせなさがよく描かれている。特に塁が精算しきれない過去を明香里のために蹴り
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

『私山音さんの絵好きです』を繰り返し噛み締めてる麦が愛おしい。
擦り減っていく麦と、麦のやりたくないことはやらなくていいを抱きしめてる絹の対比が苦しい。

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジュリアとポール、ジュリーとエリック、2組の夫婦の愛が温かく描かれていた。
私は途中まで、ジュリアの明るさの裏返しとも言える楽観さや、ジュリーの悲観しヒステリックになるところが、どうも自分と重なって、
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.8

何か壮大な仕掛けがあるわけではないが、とても温かみを感じられる作品。
繊細で不器用で愚直で一途なオスカーが、残された鍵についてひたすらに“調査”する過程が描かれている。
調査を通して有象無象の他人を、
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

突然観たくなり視聴した。
序盤から中盤にかけて、希望が見出せず淡々とした印象であった。横行する暴力やブルックスの自死、トミーの死、事実を明らかにしようとしてくれない所長、無情に過ぎ去る時間。どれも希望
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

2.7

男尊女卑が文化に組み込まれている場合は、それを正すことは正義なのか

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

2.8

ジュリア・ロバーツの作品が観たくて鑑賞した。
タイトル通り“食べて祈って恋をする”ことがテーマになっている。

私には信じる宗教はないし、日本的な八百万の神は日々の信仰がないと救けてはくれないものであ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

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すぐに消化できるような内容ではなかったが、またいつかもう一度観たい。

凪沙の女性、取り分け母に憧れる気持ちが、一果との出会いで増していった。一果はバレエと凪沙との出会いで、人間らしさ(というのかわか
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.2

富豪だが孤独なエドワードと、仕事一筋家族と共にあったカーターの終活。
人生残り数ヶ月、自分のためだけに生きる2人の姿が若々しい。それとともに、若い頃に出会っていたら、もっと楽しい時間を過ごせたのにと思
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.3

Netflixでの配信が今日で終わるとのことだったため、視聴した。
頭が痛くなりそうな訳のわからない世界観だったが、音楽が楽しいし、画面もきれいだった。
家族愛がテーマであるにしては、非常にコメディチ
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

時間が巻き戻ってやり直すのではなく、今の家族と向き合って愛を確かめるマイクというストーリーがかなり好きだ。

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.7

好きな映画。
温かい気持ちになった。生みの母のことを愛していたし、大切に思っているうえで、新しく温かく迎えてくれたテューイ家の家族を愛し、信頼していくさまから、広い意味の家族愛を感じた。
『なってると
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.8

人はみんなそれぞれ生きてて、葛藤もすれ違いも傷つけることも傷つけられることもある。
ヴィアが本当に素敵な人だなあと特に思った。
現実は映画のようにうまく行くことばかりではないけど、柔軟さや優しさや寛容
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.8

好きな雰囲気の映画。
アンもウィリアムも支離滅裂な考えをしたり無茶をしたりするような人ではなく、しっかりと物事を考えられる大人だった。有名人と一般人のギャップなんてものともしない、ではなく、ちゃんと考
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ダンプリン(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

すごく好きな映画。ありのままで美しいなんて綺麗事みたいだけど、ありのままが美しいと肯定するのって本当は難しいもんなー
太っていて何が悪いの?のスタイルで生きてきたウィルだけど、やっぱりどこかで劣等感を
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

人と人との縁を感じられる。
序盤のシーンを踏襲した演出が洒落てるなあと思った。
ミアもセブも結局は夢を叶えられた。それは互いの存在によってきっかけが生まれたため、結ばれることはなかったといえども2人の
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.0

ファンティーヌからコゼット、ジャンバルジャンからコゼット、エポニーヌからマリウス、マリウスからコゼット.....折り重なった愛が描かれる。私はジャヴェールとジャンバルジャンの因縁の2人の間にも、ある種>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.7

リアルな性の描写と呼応する息遣い。後半では愛が家族愛の意味にまで拡大し、タイトルの“エゴイスト”を回収する。切なくて苦しい。

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく淡々としたタッチ。終盤のシーンが苦しかった。何を思いシャベルを振り回すのか。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

トゥルーマンが全てを知った後、いつもの挨拶をしてトゥルーマン・ショーのセットから出て行くシーンが、トゥルーマンの人間性を立体的にしたと思う。

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.5

差別に負けなかったメジャーリーガー。差別のシーンが濃厚だったために、終盤の駆け足感が否めなかったが、ジャッキーの強い生き様がよく描かれていたと思う。

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.5

アンハサウェイが美しかった。家族愛と年齢を超えた友情

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.5

激しい戦いを一兵士の視点から淡々と描く。ラストシーンの無情さも含めて、戦争が何も生まないことをひしひしと感じた。

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