Chappyさんの映画レビュー・感想・評価

Chappy

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セッション(2014年製作の映画)

4.3

有名ジャズドラマーになって世間を見返したい名門音大生 vs 生徒たちを口汚く罵倒しながらドSなスパルタ指導を行う鬼教官のバトルムービー。体裁上は音楽映画だが、師弟モノのカンフー映画に近い。

鬼教官役
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

3.9

「法廷劇と潜水艦映画に駄作はない」と言われるが、本作も完成度が高い。とにかく設定もセリフもリアルで、2H半の長尺も気にならず、思わずシナリオ買っちゃったくらい。
痴漢冤罪で捕まったフリーター青年が、
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愛の流刑地(2007年製作の映画)

3.3

トヨエツも寺島しのぶも文字通りゲップの出るような“体当たり演技”。ホントに役者馬鹿ですなァ。
そして特筆すべきは『犬神家』に続いてまたまた我が子と共演した富司純子。『犬神家』は息子・尾上菊之介の母親
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.0

本作、「王妃の目から見た王室社会」しか描いていないので、激動のフランス革命期を描いた歴史ドラマを期待して観ると間違いなく失望する。
だが『プラダを着た悪魔』の18世紀版だと思えば、それなりに楽しめる
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海でのはなし。(2006年製作の映画)

3.5

才媛・大宮エリーの映画初監督作品。スピッツの依頼を受け、宮崎あおい×西島秀俊コンビで撮った恋愛映画で、当初はPVの筈がいつの間にか構想が膨らみ、1時間超の“映画”になってしまったらしい。
驚いたのは
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

バラバラになりかけた家族6人が、幼い娘を美少女コンテストに出場させるため黄色いワゴン車に乗り、一路カリフォルニアを目指すロードムービー。どう見ても全員負け組のこの一家、途中クルマが壊れたり様々な困難が>>続きを読む

市川崑物語(2006年製作の映画)

3.0

「歳の差なんて関係ない。この世で一番話の合う人に出会ってしまった」と語る岩井監督の視点から見た、市川崑の一代記。ナレーションを一切排し、モノクロスーパーと音楽のみで淡々と綴って行く手法がまた心憎い限り>>続きを読む

犬神家の一族(2006年製作の映画)

3.5

市川崑監督によるセルフリメイク版。石坂金田一も、加藤武演じる警部も31年前と同じ。脚本も同じなんで、当然犯人も一緒だ。だから前作を観ている人には「強制ネタバレ」になる。
公開時「リメイクの意味がない
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.0

スピリッツの連載を読んでいた一人としては公開当時「何で今さら映画化?」と思ったが、いやいや、想像以上の出来だった。3Dじゃない板アニメなのに、何なんだ、このリアルさは?

混沌の街・宝町で破壊と暴力を
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ユメ十夜(2007年製作の映画)

3.7

夏目漱石が、夢をテーマに綴った異色の短編集『夢十夜』をモチーフに、10人の監督が自由なイメージで撮った10本×10分のオムニバス作品。 映画好きならコレを肴に一晩語り合える“具だくさん”の内容だが、私>>続きを読む

不都合な真実(2006年製作の映画)

3.0

ゴア元・米副大統領が全米で開いている講演を映画化したドキュメンタリー作品。ゴア氏のライフワークでもある地球温暖化の危機を訴える内容だが、さすが何千回と行っているだけあって、完成度の高い“トークショー”>>続きを読む

墨攻(2006年製作の映画)

3.9

日本のコミックが原作の歴史スペクタクル。舞台は2000年前、戦国時代の中国だが、戦闘シーンは中国人民解放軍も全面協力。こういうの好きなんだよな~。
趙国の大軍に攻撃を仕掛けられた弱小・梁国に、軍師と
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.5

ビジネス失敗で窮地に追い込まれ、愛妻にも逃げられた男が、幼い一人息子のため、絶望的状況から抜け出そうと奮闘する実話ベースの作品。ウイル・スミスは相変わらず上手いんだけど、この子役もヤケにいい演技するな>>続きを読む

どろろ(2007年製作の映画)

2.3

原作どうこうは置いといて、当時割と期待して観に行ったのだが…ウ~ン。柴崎コウが浮いてたのは致命的。コレは彼女の責任じゃなく、そもそも「どろろ」という役自体、柴崎コウに向いてない気がした。「男として振る>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

-

いいねー、愉快痛快!今回は敵が3人。しかも全員、鬼のように強いでやんの。300億を超える制作費の大半を注ぎ込んだであろう破壊&戦闘シーンは、今回さらにパワーアップ。特にクレーン事故救出のシーンにはシビ>>続きを読む

バベル(2006年製作の映画)

3.9

菊地凛子は、ヘア見せたことや手話演技より、27歳で16歳の女子高生を演じていることの方が凄いよな。
4つの言語が入り組む構成、時間軸が交差するストーリー展開、とにかく重くて暗い坂本龍一の音楽などなど
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女子ーズ(2014年製作の映画)

1.0

こんなに女優をムダ遣いしてる映画を、オレは他に知らない。グループものだとどうしてもヨコの評価をしちゃうけど、高畑充希のポテンシャルの高さが際立つ一作。

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.8

「予告編」としては最高のデキなのだが、謎をさんざん振っといて続きは後編で…って、映画の場合、特にミステリだとフラストレーションが溜まるよなあ。待ちきれなかったら原作読めって話なのか。この商売上手!
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ねらわれた学園(2012年製作の映画)

3.0

実写版ありきでどうこう言うのは野暮、これはこれで。映像のキレイさよりも、個人的には「声」がいいと思ったな。中でもまゆゆの頑張りは、推しだから言うのではなく、贔屓抜きで素晴らしかった。いわゆるアニメ声と>>続きを読む

アーティスト(2011年製作の映画)

4.3

主演男優が完全に「昔のカオ」しててズルいよな〜。ストーリー自体はよくある話なのだが、ディテール全てに溢れるM・アザナヴィシウス監督の映画愛に感動。
無声映画なんてもはや誰もリアルタイムじゃないけれど
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.1

ヤンチャで野性的な姉と、内向的で人間寄りの弟が成長して葛藤、真逆のコースを辿るってのが泣かせるねェ。そして母は強し。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.1

ザックリ言うと、浦島太郎でヤマトなんだけど、ノッケからなぜ??の嵐で、ああ、だから『Q』なのか。
前作でシンジは綾波を救ったが、果たして本当に救えたのか?中盤、カヲル君が「キミのせいでこうなったんだよ
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

2.9

『パッチギ!』で初めて沢尻エリカを観たとき、世の中にこんな美少女がいるのか、と感動した私だが、冒頭のオッパイ全開にあんまり有難味を感じなかったのは、どんどん加工品になっていく現実の彼女とあまりに役柄が>>続きを読む

私の奴隷になりなさい(2012年製作の映画)

3.9

壇蜜の淫らで美しい裸身をスクリーンで観るだけでも1800円の価値があるし、板尾創路演じる「センセイ」とのカラミが秀逸過ぎ。壇蜜はリアルMだし、板尾氏もネジ5本ぐらい外れちゃってるからな。村西とおる×黒>>続きを読む

終の信託(2012年製作の映画)

3.9

草刈民代が冒頭で浅野忠信とベッドでカラみ、オッパイまで披露。続けて役者バカ全開の役所広司と今度は心でカラみ、最後は敏腕検事の大沢たかおと取り調べでカラむ。全部ゲップが出そうなくらい濃厚。目の前で妻が他>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

3.6

伊藤英明、幻覚キノコ喰って運ばれた時からヘンな奴だと思ってたけど、殺人シーンの爽快な笑顔と全裸懸垂シーンで「ああ、コイツやっぱり変態だ」と確信。『海猿』は続編撮れなくなったことだし、今後は是非こっちの>>続きを読む

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.9

前作にも増して明快な作りで、難しい言葉でヨイショする評論家連中が鬱陶しくてしょうがないんだろうね、たけしさん。タランティーノと違うのは、バッティングセンターで加瀬亮をいたぶるシーンや、ドリル使って脅す>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.2

スクールカーストって自分は高校中退しちゃったからピンと来ないのだが、地味な文化系生徒を演じた神木クンと大後寿々花の二人が出色。途中まで二人って気付かなかったぐらいで、この徹底した役作りはすんばらしい。>>続きを読む

SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(2012年製作の映画)

4.0

ラストを飾る野外フェスシーンでの長回しは、日本の音楽映画史上に残る名場面。Twitterとブログでエキストラを1000人募ったそうだが、ソーシャルメディアを使えば、インディーズ映画だってこういう大仕掛>>続きを読む

北のカナリアたち(2012年製作の映画)

2.5

生徒役は子役から大人に成長してるのに、先生役の吉永小百合は一切老けてないという、時空を超越したSF的怪作。しかも旦那役が柴田恭兵で、父親役が里見浩太朗。小百合さん、アナタいったい幾つなの??宮崎あおい>>続きを読む

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る(2011年製作の映画)

3.4

ライヴの舞台ウラ、過呼吸でガンガン倒れる前田敦子、そんな彼女をフォローしつつ、隙あらばセンターを狙う他メンバー。トップアイドルの過酷な現場をリアルに記録した本作は、今後アイドルを目指す少女たちが必ず観>>続きを読む

ロボジー(2011年製作の映画)

3.5

ただの爺さんがカブリ物に入って「人間そっくりに動くロボット」を演じ、世間がみな騙される…こんなクソ強引な設定が成立するのも、主演がミッキー・カーティスだからこそ。吉高由里子は『婚前特急』で見せたコメデ>>続きを読む

マイ・バック・ページ(2011年製作の映画)

4.0

全共闘世代からは批判もあるようだが、現代の感性であの時代を捉え直した山下敦弘監督の視点が素晴らしい。当事者より下の世代の方が、逆によくモノが見えたりするんだよな。松山ケンイチの生真面目さ、妻夫木クンの>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.7

ナタリー・ポートマン好きとしては観る前から期待値高かったが「おおお、ナタリー、ソコまで演るか!」サービス過剰だろと。劇中の主人公同様、体を張ってこの役に挑んだナタリーの女優魂、そして『白鳥の湖』と絶妙>>続きを読む

悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.8

韓国映画の底力を見せ付けた凄まじい映画。万人受けする作品じゃないし、残酷変態描写テンコ盛りだけど、そんなのをイ・ビョンホン使って撮るってのが韓国なんだよな。善悪を超えた彼方にある、人間の本性を浮き彫り>>続きを読む

幕が上がる(2015年製作の映画)

3.7

ももクロ映画である前に、普通にいい映画。演劇部の5人がそれぞれ抱える悩みは、青春期にはありがちなものだけど、この作品に出て来るコたちは全員、自分に嘘をついていない。黒木華演じる指導役の先生然り。だから>>続きを読む

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