ルシフ様さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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割と登場人物多めで、それぞれ別の事情で集まってくる群像劇味があり、なぜか理不尽にクマに襲われて……という話だが、元凶であるコカインの元締めまできっちり現場にやってくるので、気の毒と因果応報が半々ぐらい>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

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民主化運動、光州事件、南北の対立と諜報って、さすがにもう何回も映画化されすぎだろ、と思うのだが、関係ねえ! まだまだ面白いもの作ってやるよ! ……オレたち二人で……! みたいな異様な気合いが漲っている>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

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行き場を失ったアーティストの、魂の彷徨の物語……なんだが、日常、生活、育児、隣人関係などなど諸々が積み重なり、全然、高尚にならないのがリンクレイター印ですね。100%悪しき者も明確な敵もいないのだが、>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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さすがに3作目の話の進まなさには辟易したのだが、ついに完結編ということで、お話が終わりに向けて爆走していく感覚が気持ち良い。それでも中盤はやや中弛みしたものの、前半のコンチネンタルオオサカの圧倒的な物>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 鳴動の宇宙 HDリマスター(2020年製作の映画)

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総集編もラストということで、まとめられた話数も少なく、ラストバトル中心に凝縮された作りに。やっぱりクルーゼが急に暴れ出した感、キラが急に重い宿命背負い出した感が端的に変なのだが、二人が背負った人類の重>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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実話ベースじゃなかったら、ちょっと陳腐に感じたのではなかろうか。ガールフレンドの話とか、お父さんに比べて全然熱が入っていないし、ベタなところが多い。
が、デヴィッド・ハーパーさんの重みと、いつの間にか
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

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一作目、二作目はある程度元ネタを知ってたのだが、今作は予備知識なし。スケール感、キャスト共に一枚落ちる感じで、それゆえに誰が犯人かわからぬ混沌感もあり。一方、オカルト要素とポアロの葛藤でなんとか色付け>>続きを読む

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

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原作ありということで、お約束込みで割とベタなやつなんだが、後半にかけてドラキュラ含めて段々とキャラが立ってきて、結構面白かった。家探しはもうちょい徹底的にやりたいところ。ゲースロ組も出演。

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 遥かなる暁 HDリマスター(2019年製作の映画)

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やっぱりいきなり宇宙に移動してフリーダムをもらうの、超展開すぎて端的に変だわな、と改めて思う。
削れないエピソードが集中し過ぎ、さらにアラスカ、パナマ、オーブの大物量戦三連打があって、さすがにまとめる
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あしたの少女(2022年製作の映画)

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これ以上なく明白に目の前にあるものを、揃って無視し、目を逸らし続け、人の生命を奪うシステムを維持し続ける。そこをただ一人、垂れた前髪の間から睨み続けるペ・ドゥナ神よ……! 韓国の労働問題の根深さは凄ま>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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齢八十にして、「オレの妄想に世の中が追いついたぜ!」とぶち上げちゃうクローネンバーグ御大の肝っ玉がおっ広げられる、夢魔的な108分。まだ生きてる! not today! ヴィゴ・モーテンセンの黒フード>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

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リー・ビンビンとパパがまとめて死んだことになってて笑ったが、代わりに叔父さんことウー・ジンが加入して、ステイサムとともに大暴れ! 2Dで見たが、3D向けの絵作りも多く、そこは申し訳なかった。もはやメグ>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスター(2019年製作の映画)

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我らがフレイ・アルスターの大活躍、桑島法子さんの超熱演、劇場に響く「あんなに一緒だったのに」……涙が出てくるね。このスペエディ一作目は、結構大胆な編集もやっていて(主に濡れ場だが……)、見どころも多い>>続きを読む

ブギーマン(2023年製作の映画)

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わっ、またダストマルチャンがおかしくなってるぞ! 怪しい物音してるのにairpodつけっぱなしの長女、プレステで光出して対抗する次女など、ぼんやりと現代になったキング原作ホラー。しんどい時のメンタルの>>続きを読む

もしかしたら私たちは別れたかもしれない(2021年製作の映画)

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全然うまいこといかないし、ベットした年月は丸ごと無駄になり、代わりに降ってきたものも全く美味しい話ではない、でもこれがっ、人生であり恋愛だっ!
この何も起きなさこそが肝であり、逆に辛いという、なかなか
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

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クローネンバーグとヴィゴの新作公開に合わせてチェック! 過去を捨てた男が家族を守るために立ち上がる……と言うとまるで正義のヒーローみたいなんですが、襲われるのがそもそも主人公由来で、暴力をそれに倍する>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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めちゃくちゃおもしれ〜! 切れ味鋭い批評性が全編に投げかけられ、ティーンでもわかるようにわかりやすく噛み砕いて語られる。『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』の正統後継作であり、男性中心に作られてきた映画>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

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ベイ演出のガチャガチャした不快な過剰さを排除し、すっきり見やすく、ちゃんとTFたちのキャラも立ててくれて……。やっと見たいトランスフォーマーが見られるようになってくれて嬉しい。お話的にはもう一つサプラ>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

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なんか『童夢』インスパイアらしいですね→ははは、あちこち『童夢』っぽいですね→これは……『童夢』やね……→完全に『童夢』やないか! ええ加減にせえ!
子役四人の配置も顔も完璧で、唯一一般人である妹ちゃ
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映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐(2023年製作の映画)

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これもコンセプトが明確で、まずまず退屈せずに見られた感じ。やっぱりユーチューバーって最悪やね。

映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン(2023年製作の映画)

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ロボは出ないが、タイトにまとまってて面白かった。あんまりつるみすぎないところが、この戦隊の良さかな……。

デス・ロード 染血(2007年製作の映画)

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途中で止まっちゃうロードムービーで、エミリー・ブラントがツンツンしている大学生役。小品ながらよくまとまった幽霊譚で悪くない……んだが、これは90分でも長いわ。

テニスの王子様 BEST GAMES!! 手塚vs跡部(2018年製作の映画)

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作品そのものの空気感を変えた勝負ってのが時々あるけど、これはまさにそれだよね。漫画でも何回も読んだし、『新』以降もこれより長いタイブレークがいくらでも出てくるが、それでももっとも厚みのある名勝負がこれ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スリの女に妙にかかずらうローマがややダレ場……じゃなくって、新ヒロインなんですよ! 序章の潜水艦シーンがいい湯加減なのだが、そこからアクションは尻上がりに盛り上がっていき、クライマックスの「オリエント>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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この年代って、自意識も発達するし、趣味も増えるし、交友関係もそれに連れてガラッと変わる時期なんだよねえ。オレも新しい友達できたら、その彼の以前からの友達に嫉妬されたり、と色々ありました(笑)。そんなあ>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

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事件そのものより、女性が負わせられた抑圧、母親との関係を象徴的に描いた一本で、非常に地味かつ繊細、さらに本当のところ何が起きたかも明瞭には語られない。偏見に基づいたストーリーを組み立てることは容易いが>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

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前作の実に60年前を描いた前日譚。フェイク予告かと思っていたが、マジに作るその心意気や良し。後のじいさんの活躍を思うと味わい深いし、夢に向かって走るパールちゃんの姿も、結果は知れつつ応援したくなります>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

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お話はベタベタで、オチにも堂々とビーンボールを投げ込んでくるような代物なのだが、役者の魅力と撮影の美しさがカバーしている。一昔前の男のためのラブストーリーだな……という感じだが、ほんとにジム・スタージ>>続きを読む

バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

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やっぱり一番怖いのはこの「蚊」だな〜、ゲームに登場されたらお手上げだろ。
なんで一兵士だった男がこんなラスボスになってるのか、因縁がありそうでレオンたちからしたら「誰?」みたいなとこ、イマイチしっくり
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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そこまで悲しくない『ローガン』という印象だったが、年老いて家族ともムニャムニャで、やっぱり物悲しいものがある。まったりとした進行もいささかしんどく、出し殻感は否めず。どこまで作る意味があったのか……。>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

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ある映画会社におけるアシスタントの一日……「長時間労働だから」というのは自分でも言ってるのだが、問題はそんなところになく、ワインスタイン問題を彷彿とさせるセクハラとパワハラの地獄、そしてそれを容認し大>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

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ライズボローさん、これは確かにアカデミー賞ものの演技だな……。6年前の下りを「空白」としつつ、アルコール漬けでどうしようもなくなったところからの再生を描く。序盤の全然信用できない言動と空白があるから、>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

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いわゆる「信頼できない語り手」を定石通りにやっていて、手堅く面白かった。丁寧にフェアにやってる分、先が読めてしまう弊害もあるが……。ラストにひょいとスペクタクル感を持ってくるうまさがさすがですね。

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

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おまえら、普通にしゃべらんかい!と思ってしまう洒脱感に若干苦笑。ゆるいテンポながら段々心地よくなってきて、結局のところ傍観者でいるしかないものの、時折矜持を示す探偵の生き方、うん、これこれ……。そんな>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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見ている間は面白かったが、終わって振り返ると虚無そのもので、ギャグ短編のプロットで長々と見せられていたようなどうしようもない代物だった。ある役者の墓標として語り継がれるものにはなった気がするが……。あ>>続きを読む

なま夏(2005年製作の映画)

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おい! 今とやってること変わんねえじゃねえか! 吉田恵輔のデビュー作で、執着と純愛の狭間で揺れ動く作劇がおなじみ……さすがに完成度は低く、単なる気持ち悪さを突破できていない感があるが、すべてはここから>>続きを読む