ルシフ様さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦(2017年製作の映画)

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いよいよ一年戦争が会戦、というところだが、お話的には盛り上がる寸前で終わるので、肩透かし。さすがに描写には重みが増してきて、戦争において人はいかに狂うか、が見えてくる。一方で、カイとかハヤトとか意味も>>続きを読む

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

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使い捨てられる米兵の悲哀を描いた前半は抑えた芝居と演出が効いてたが、これだったらこんな陰謀話にせずに淡々とクソみたいな日常を積み上げた方が良かったのでは……。アクションやるなら『グレイマン』ぐらいバカ>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(2016年製作の映画)

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やっと面白くなってきたかな……という感じで、ガンキャノン好きとしてはこのオリジンの設定は残念なのだが、ランバ・ラルや黒い三連星、シャアあたりが大ベテラン顔してる理由が説明されているのは良かったのではな>>続きを読む

デュアル(2022年製作の映画)

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何か『恐怖のセンセイ』に似てるな……と思ったら、監督いっしょかよ! また変なセンセイが出てくるし、この人はずっとこの作風で行くのかな……。たまにある、期待したものは見られないんだけどつまらないわけでは>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016年製作の映画)

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他のキャラの感情表現がオーバーなので、シャアがサイコパスのようになっている。歴史のうねりに流される人間とは一味違う立ち位置にいるようで、これはこれで効果的か。この時代の背景や設定はさすがに作り込まれて>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア(2015年製作の映画)

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この回が一番盛り上がらないところで、甲冑の騎士との戦いが見せ場、とか言われてもモニョってしまうわけである。さすがにこれを特別料金払って見に行くかというと……。大仰な演出も相変わらず。さあ、本当に見せ場>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年製作の映画)

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まださわりの話だからしようがないが、この時期の話にいまいち興味が持てないし、感情表現がオーバーかつくどくて、少々かったるい。猫と戯れるランバ・ラルに需要があるのだろうか...。
さすがにガンタンクだけ
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

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マット・デイモンが相変わらず「あ、生まれた時からこうなんで……」「マンデラにそう言われたんで……」という空っぽな男を演じていて、そこにぼんやりと中身が生まれてくるも時すでに遅し、というまさにハマり役。>>続きを読む

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

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ドルビーシネマ3Dにて。2回目だけに前半ちょっと寝てしまったが、確かに映像は公開当時の3Dとはまた別物の何かだったな。トゥルーク・マクトは最高やし、クライマックスの大破壊ぶりも素晴らしい。ミリタリー趣>>続きを読む

渇きと偽り(2020年製作の映画)

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失われた青春の煌めきと、それを引きずった幼馴染の死、過去と現在の二つの事件の交錯を、エリック・バナが憂い顔で追いかける……。ザ・田舎サスペンスという趣で、重さととんでもないくだらなさが混じったやるせな>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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双子のキャスト、不思議な設定、しかしながら何も特撮的なこともせず偶然として解釈も可能そうな……。こんだけ可愛い子二人並べたら、それは良かろうもんという気もするが、あくまで子供目線で喪失と再生を描く心地>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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割合ストレートに、牧羊における獣姦の歴史とか、閉鎖空間における女が一人問題、アイスランドにおけるマイノリティからの搾取、奴隷問題、人種問題などと絡めて読み解けそう。何でも性癖に事よせて正当化しちゃう人>>続きを読む

インヘリタンス(2020年製作の映画)

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ちょっと古典戯曲を映画化したような家族劇の趣があって、つまりそれは現代の犯罪劇にそのまま当てはめるにはちと無理がある、ということで……。父母の期待、自身の良心、家族関係と正義の相剋と葛藤をサスペンスに>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

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オチ含めオリジナルのことをかなり忘れていたので、結構楽しく見られた。ジェイク・ギレンホールは訳ありで私情全開で動く人に最初から見えるので、プロフェッショナルな行動の裏に……というオリジナルの構造からは>>続きを読む

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

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さすがトップスターで、『その男、ヴァン・ダム』みたいな自虐もなく、ところどころいい演技を挟んで口当たり良く進む。もうちょっと生の声が聞こえる(ような気がする)話でも良かったと思うし、警察が結構頑張って>>続きを読む

ビースト(2022年製作の映画)

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さすがにライオンのCGの精度は『ローグ』と段違いだったが、真のクソである密猟者の掘り下げは薄め。こんだけ酷い目にあってるのに、アメリカの観光客は気楽なもんだね、という観点を脱せないのであった。ところで>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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そんなにめちゃくちゃ面白いわけでもなく、テンポ感も微妙なのだが、カメオ出演だけで得した気分になれるし、意味なさげに見える会話は全部繋がっているので、それなりにオチるとこまでオチてくれた感。日本と言うか>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

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五年ぐらい前にソフトで見て、劇場では初。エンドロールが変わっててちょっと違和感があったぐらい。普通ならオゲーっとなる癒しの押し売り感がすさまじいのだが、すべてを受け入れるトニー・レオンの孤独と、常識を>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

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素直になれなくて、ブエノスアイレス……。香港とは一味も二味も違う異国情緒の中、相変わらず孤独なトニー・レオンさん……。このダメカップルさ加減が、確かに一世を風靡した時代があったのだな……。いいシーンで>>続きを読む

テラビシアにかける橋(2007年製作の映画)

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うーむ、これはズルい。男子は絶対に泣いちゃうだろ……。なぜかいつも魔性の女みたいになっちゃうズーイー先生もすごいんだが、思春期の気恥ずかしさと無邪気さのバランスの取れなさの描き方が良かった。普通なら何>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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また人の部屋に入る話プラス金城武の不気味なまでのボディランゲージなど、強く性癖を感じさせる映画で大変気持ち悪い。一方でチャウ・シンチー映画と全然違うカレン・モクなど女優陣の美しさと、返還前香港の圧倒的>>続きを読む

ローグ(2020年製作の映画)

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ミーガン・フォックスは本当に美しくて格好いいな。多分、演技力はないからかくもクールなイメージでまとめているのだろうが……。話は破綻気味だが、オチは良かったし、イドリス・エルバのライオンものの予習にぴっ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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今やってる統一教会の当時の空気感みたいなもので、もっとUFOにまつわる部分や、黒人文化、アメリカのテレビショー文化などに詳しければ、より楽しめたはず……。しかしトンチキな映画なのに、謎の感動や興奮、風>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

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おお……これはなんともクラシックな……。スパイも諜報組織も内輪揉めばかりやってる、ここ二十年以上使い古された既視感だらけの筋立てだが、さすがはゴズリン、孤独な殺し屋が少女を守って人間性を……取り戻……>>続きを読む

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

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正直、手癖で撮ってる感もあるが、『花様年華』の後日談にして番外編にして同人誌でもあるような、ウォン・カーウァイ印作品。改めて見るとそのまま『グランド・マスター』にも繋がっていくようだし、キムタクからは>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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ウォン・カーウァイワールド全開の語り口だが、もっとも洗練されているのは、やっぱりこれということになるのかな。ジャッキー・チェンには階段から突き落とされてるマギー・チャンの完璧なまでの美しさ、トニー・レ>>続きを読む

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

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再編集で生まれ変わったロッキー4。時代性は薄まり、ロッキー、アポロ、ドラゴの心情にスポットを当て、よりタイトに構成された印象。テンポも速いし、あっという間の94分。1〜3のハイライトも入っていて、「配>>続きを読む

なまず(2018年製作の映画)

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大阪アジアン映画祭でグランプリを獲った映画、ということで、映画祭の時にはノーマークで見逃したためにほぞを噛んだ……のだが、今思えば、本能的に回避していたのかなあ……。見事回避に成功していたものを、グラ>>続きを読む

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

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日本の漫画の映画化の韓国版リメイク、という位置付けでいいのかな。韓国料理がちょいちょい出てくるだけで目新しいし、たぶん日本版の前後編を見たら退屈で悶絶してただろうから、これはこれで良かったのだろう……>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

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オープニングがウォン・カーウァイ演出連打なのは、むしろ遊び心という感じで、某監督も含めて香港映画のくすぐりはこんなところに受け継がれているのだな……。
大変ご丁寧な脚本で、無論、お話に裏はある……のだ
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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一応、人類の危機はあるのだが、恐竜じゃなくてイナゴであるというのが何とも肩透かし。すっかり野生動物化した恐竜とはなんとか共存していきましょうというお話。親離れの話を振っといて、やっぱり子供だから家族の>>続きを読む

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

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実話ベースということで、驚天動地の計画でもなく、極悪犯罪でもなく、大悪党でもない。ただどこにでもありそうな平凡な自尊感情の行く末をじんわりと描く。劇的な展開はなく語り口もソフトで、まあこうなるしかない>>続きを読む

映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊(2014年製作の映画)

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ここまで数作見たリメイク版では、もっともアレンジが少ない印象で、流れもほぼほぼ原作通り。途中のショックガン、空気砲、タケコプターetcを封印する下りは、後からまた別の道具が続々と出てくるせいで、一体ド>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

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POV、フェイクドキュメンタリー、悪魔祓いものの全部乗せのような映画で、それだけなら新鮮味に欠けるところを舞台をタイにしていることで、ルックも目新しくなっている。若くて綺麗な女の子を散々な目に合わせる>>続きを読む