にっちもさっちもさんの映画レビュー・感想・評価

にっちもさっちも

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デアデビル(2003年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

印象的なシーンもちょくちょくあるのに、繋げたらめちゃくちゃつまらないというすごい映画。2000年代前半のX-MENやスパイダーマンっぽさが感じられるが、あらゆる要素が中途半端。

脚本も意味分からん所
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

すごく正攻法で堅実な画作りでホラーサスペンス映画を撮っているのが逆に斬新。台詞ではなく画で説明する部分の多さとその説明がもたらす深みが絶大(クラリスを取り囲む男たちなど)で、それがとても映画的。同時に>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

単なる前日譚を超えた前日譚。記憶に残るシーンが何箇所もあった。特にラスト15分のミアゴスの圧巻の演技には震えた。
分かりきった結末に向かって突き進むだけなのに、現実をサバイブするために隠していた異常性
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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

3.4

アクションが全体的にワイスピ並みに荒唐無稽で盛り上がらなかった。クライマックスの戦闘の場所選びだけは良かった。
最後の敵はかなり強く設定されてる割に短い時間で処理しちゃうのがもったいない。
ヴィクター
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.7

ひとまずド派手お馬鹿ホラーに振り切った覚悟に拍手。ヴァラクも現れ方と殺し方の演出めちゃくちゃ凝ってた。特に、オープニングが突然かつ意味不明すぎて笑っちゃった。
クライマックスの戦闘も、伏線回収と激アツ
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蝋人形の館(2005年製作の映画)

3.7

原作の設定がホラーとして完璧だし、監督は変な映画絶対作らないジャウムコレットセラだから、最低限の品質は保障されてる。
ただ、何も考えてなさそうな若者6人組×キャンプ場×怪しい街で、スプラッターの準備万
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.5

スラッシャーホラーに愛を捧げた一作。キャラの死に方のバリエーションに全力投球している。ちゃんとグラインドハウスの偽予告編通りのシーンもあってそこは楽しかった。
ただ、いくらおバカなホラー映画とはいえ、
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.2

こういうベタな映画こそ細部にこだわるべきなのに、その辺がめっちゃ雑。あと、ブルースウィリスがハマり役じゃない気がする。
序盤の幸せな家族の描き方と中盤以降のゴア描写は完成度高かった。

X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年製作の映画)

3.6

スパイダーマンNWHがとてつとないエンタメ性と引き換えに手放した「治療」というテーマに真摯に向き合おうとする姿勢がとても良かった。
ただ、キャラいっぱい登場させたりジーンの覚醒盛り込んだり、色々と3部
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X-MEN2(2003年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1作目の「人数の多さ活用できてない問題」を見事に解決。メンバーをバラバラにしたり一部集合させたりして、最終的に同じ場所に向かわせる展開がうまい。
知らん間に洗脳解けるのとかざっくり聞いただけでセレブロ
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X-メン(2000年製作の映画)

3.4

ザ・20年前のアメコミ映画って感じ。
同時代の無印スパイダーマンがサムライミの外連味とスパイディのヒーローとしての魅力でエポックメイキングな大傑作に仕上がってたのに対し、人数の多さを捌ききれていないし
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エミリー・ローズ(2005年製作の映画)

3.7

スコットデリクソンはホラー映画に他の要素を掛け合わせるのが上手いが、この作品はホラー×法廷劇。そこで問われるのは「人間は異界の存在を否定し得ない」というスコットデリクソンの信条そのもの。
悪魔祓いの話
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.8

発想一本勝負のSF。あんまりこのジャンルに慣れてない人間からすると、短くて場面も壮大すぎなくてちょうど良かった。
まあよくもこんなこと考えついたなと思うけど、ツッコミどころもあるしもっと面白く味付けで
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.1

良質すぎるほど良質なB級映画。オーソドックスな脚本を極上のアメリカンギャグとめちゃくちゃ気持ち良い編集で彩っており、グイグイ引っ張られる。
コメディにアクションにサスペンスにと様々な要素を渋滞させずに
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.5

不快でイラつく映画だが、間違いなく不快でイラつくことを目的に作られているので、製作陣の思うツボにハマったのかもしれない。
底辺の極みみたいな主人公だけど、自分の為なら躊躇なく人殺しそうな常識はずれっぷ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

長い長い。ずっとアクションシーンだけど普通に長い。一個一個のシークエンスにめっちゃ時間かかってて、「雑魚相手に無双できるのは分かったって…」ってなる。雑魚とは言え流石に人数多すぎて、自分と1対1になる>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

オタクのために作られていて自分みたいな素人視聴者が置き去りにされてる不快感vs心の奥底の厨二病をくすぐられる快感
オマージュもさっぱり分からないし、アクションシーンは迫力に欠けるし、キャラ造形も変。い
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.8

おっさん達がアイシシーバルケーセッキを連呼しながら暴力を振るい合って、悪いおっさんが良いおっさんに成敗されるという単純明快な筋立てをまっすぐ映画にしてる。
前作でノイズになってた登場人物の多さも、入退
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.9

頭空っぽで見れるホラーコメディ。情けないおじさんのほっこり成長譚として楽しめる。

「死霊のはらわた」を彷彿とさせるイヤな雰囲気の山小屋なのに、「夢の別荘だ!」ってピュアに喜び主人公を見て穿った見方を
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.3

バカ映画を作ろうという意気込みだけは素晴らしい。海底に行けば当たり前にメガロドンがいるとか海はやっぱり恐ろしいですね…

「各映画に1匹1種類しか出てこなさそうな水中生物をわんさか登場させてジェイソン
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.2

気持ち良いことこの上ない最高最強のエンタメ映画。脇役含めてキャラが立ちまくってるから会話劇もずっと面白くて、上映時間の長さがノイズにならなかった。

デフォルメ化されていながら人間味の有り余るキャラた
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エルム街の悪夢/ザ・リアルナイトメア(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ここまでずっと不安で嫌な気持ちが続くホラー映画を作ったのはめちゃくちゃ凄い。日本人にとってはリアルタイムな地震、当たり作の幻影を追い続けられる女優、現実へと侵食する過去の呪い、どれもがリアルな不安と嫌>>続きを読む

REDリターンズ(2013年製作の映画)

3.7

呑気に見れるおバカ映画。
「オーシャンズ11」しかり「ヒットマンズボディーガード」しかりキャストの豪華さで笑わせるタイプの映画としてその役目を果たしている。
脚本は粗いし敵役の計画の意図もよく分からん
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

どこかで見たことある設定、見たことある演出、見たことあるセリフ、見たことあるギャグ、全てがこちらの想定内のthe ヒーローオリジン映画にラテン風味をまぶしてある。
色んなヒーロー映画要素を借りまくって
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ソウ ザ・ファイナル 3D(2010年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

持ってる手札を全て使い果たして何とか幕を引いた、シリーズ一応の完結作。おそらくどっかのタイミングで登場させることを狙って、伏線仕込んでた奥の手をついに解放。

殺人に取りつかれたホフマンがもはやジェイ
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ソウ6(2009年製作の映画)

3.6

前作とは打って変わってだいぶまともなサイコホラー風味を取り戻した。
疑惑の目と戦う主人公という主軸がしっかりしてるし、警察もこれまでで一番ちゃんと仕事してる。デスゲームも精神的に追い詰める系の残虐さで
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ソウ5(2008年製作の映画)

3.1

シリーズの振り返りと整理が主目的な5作目。ほとんどメインストーリーは前に進まないのに90分の映画にしちゃって、それが少なくともアメリカではまあまあ売れたというのが、当時のSAW人気が伺える。
「実は…
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ソウ4(2007年製作の映画)

3.6

前作から一転、サイコスリラー映画として綺麗にまとめている。
前回までの展開の継承、どんでん返しの用意、ゴアシーンの創意工夫と色々制約がある中で、ここまで仕上げるは相当凄いのでは。
複雑すぎるというレビ
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ソウ3(2006年製作の映画)

3.0

だいぶ残念な3作目だが、計画がガバガバというのが一番のマイナス。ちょっと違う行動してたらどうするつもりやったん?な展開が多い。
あと、やたらと痛い描写が長い。長く映す理由もないまま、時間をかけてるから
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

詰めの甘い脚本を除けば完璧なホラー映画。
恐怖→孤立→直接対決と王道展開がバッチリ決まっていた。フレディの造形や登場シーンの演出なども凝っていたし、夢ならではの超現象も程よい非現実具合で良かった。
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ソウ2(2005年製作の映画)

3.4

1作目視聴者がブチ上がる展開を用意してくれているのは続編として素晴らしい。
後悔してももう遅い状況に追い込んでゲームオーバという締め方は1作目から受け継がれてて良い。
ただ、参加者が8人に増えたゲーム
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.4

何も喋らないニコラスケイジが動物型殺人ロボットをぶちのめす話。それ以上でも以下でもない。
ゴアシーンのためだけに遊園地内に入ってくる若者集団が期待を裏切らずに物凄いスピードで死にまくるのが笑える。
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スクリーム6(2023年製作の映画)

3.7

完全にシリーズ過去作見てる前提の映画。もはやホラーコメディ要素はほぼ皆無で、シリアスで緊張感のあるスラッシャーホラーに。
前回シドニー&ゲイルからメインキャストの座を継承したサム&タラが過去一ガチな殺
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

「肉屋がヴィーガン殺して人肉売ってたらおもろくね?」という発想だけでできた映画。
倫理観が崩壊する流れが割と丁寧なので、こちら側もイカれた世界に入っていきやすいし、殺人シーンがちゃんと笑える態勢に整え
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.3

愛があり絆があり希望があり出会いがあり別れがあり郷愁がある。全てが詰まった映画。
幻のように美しい過去と残酷なまでにそれを取り戻すことを許さない現在、トトの人生を追っているようでいつのまにか自分自身を
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.0

タランティーノ節満開なのに娯楽に振り切ることにも成功している奇跡の映画。
言語がひとつのテーマになっていることと、キャラたちの何をしでかすか分からないクレイジーさで、本来無意味なダラダラ会話に集中させ
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