Ranさんの映画レビュー・感想・評価

Ran

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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.8

大人の保護下でしか生きられず、親の決定に抗えない子どもだからこその歯痒さが土台にはなっているし小学生らしい無邪気さがある。ただその一方で描かれているメロドラマの展開が小学生とは思えない大人びた刹那すぎ>>続きを読む

少林サッカー(2001年製作の映画)

3.6

人って弱いものが強いものに勝つジャイアントキリングのシナリオが好きなんだろうな。

そしてとにかく馬鹿げているから考えずに突っ込みながら楽しめる作品だった。
最後、少林拳が広まった世界線もあり得なさ過
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人魚姫(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

チャウ・シンチーは自身2作目。
声を出して笑ってしまった。

CG演出の割り切り度合いが面白い。
グロいシーンも多々あるけれどCGによる作り物感のお陰で事なきを得た。
ただやっぱりタコ兄が調理されるシ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.0

辻村深月っぽいファンタジーの世界、久々に体感した。

正直な所ジブリ等のアニメーションを見慣れていると時に画面の動きが滑らかでない印象を受け、アニメと言う作り物感、現実ではない虚構性を強く感じてしまっ
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.2

博士の数学愛と子煩悩、優しさが溢れた作品。

博士も母親もルートは勿論、登場人物皆が結局は良い人だった。

ルートが先生になってから初回の授業で自己紹介の代わりに回想として博士の話をする、と言った入れ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず、映像が綺麗。
音楽のテイストもこれ以上ない程に正解だった。

何か劇的な出来事があるわけではなく日常が描かれるタイプの作品。
パニック障害、PMS、それぞれの症状を持った人、ではなくその人の1側
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスでもないが、見たくなったので久々に鑑賞。

改めて見返すと様々な場面でコメディの小ネタを挟んでいるのが面白いと感じた。
家の前に来る車が毎度お着物に衝突するシーン等印象に残るシーンが多く、懐
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田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

3.6

丁度ブレッソンを改めて鑑賞したいと思っていた時にアキ・カウリスマキの『枯れ葉』で名前が挙げられていたので鑑賞した作品。

クロード・レーデュの憂いを帯びた眼差しに惹かれた。日記朗読のナレーションの声が
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バレリーナ(2023年製作の映画)

2.8

主人公はかっこいいし、俳優陣のビジュアルが良い。
回想シーンの2人の顔の美しさ、悪役のイケメン度合い。

映像の写し方にもこだわりはあるんだろうなというカット割り。
火炎放射器のシーン、武器を買うシー
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きのう生まれたわけじゃない(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初の入り、映画館だからこその暗闇の中、音声から入る演出にはじめから掴まれた。
そうした意味では視覚表現以外にも色んな要素が豊富に含蓄されていたように思う。手話の挿入、字幕のみの会話の返答。

映像自
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

前半の白黒、カラーがなくてもこんなにも鮮やかに奇妙な雰囲気を表現できるのか、と映画の美しさに感嘆した。
中盤から出てくるカラーの映像、完全にファンタジーの世界。可愛いでしかない。

美術がどんぴしゃに
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

刑務所に送られる人間は犯罪を犯した人であり、現実社会では私自身が悪人として認識している人間達のはずである。

しかし、描き方によってこうも肩入れしてしまうとは。人間の単純さに自分自身呆れてしまう。
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

彼の作品内での役者の表情が安定に好き。
正面からのバストショットの切り返し、良いな。

時代背景が現代とは思えないけどそれは自分の視野が狭いだけなのだろう。現代においても彼らの様な生活を送っている人達
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.6

冒頭のマッチの製造過程からもう好き。
この工程を見たのは初めての体験であった。

アキ・カウリスマキの作る映画の雰囲気がやはり好きだ。構図と色彩が良い。
また、本作で改めて音楽がとても良いと思った。
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

少年時代の映画撮影、フィルムに穴を開けて銃を撃ったかのように見せる編集。実際に穴を開けるともっと粗雑に映るというか、あそこまで綺麗な映像にならないらしいのだが、当時の観客にはあの様に見えた、と考えると>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.7

『ビフォア・サンライズ』を踏まえるとやはり良い作品。

サンライズはウィーンだがサンセットの舞台はパリ。
ただ、前作へのオマージュというか、遊覧船でイーサン・ホークが柵にまたがりジュリー・デルビーがそ
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.9

授業の抜粋上映をされた時からずっと印象的な作品。

昨年私自身も鉄道を駆使しながらヨーロッパ周遊をしていたのもあって改めてその良さを噛み締められた。

2人の相手が見ていない時に相手を愛おしそうに見つ
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お早よう(1959年製作の映画)

3.5

小津ってこんなものも撮るのかと意外に思う反面、どこの家庭にも起こりうる親子の諍いを描くという意味ではいつも通りの小津だなとも思った。

クスッと笑ってしまうのは子供に焦点を当てているからだろう。子供の
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

とにかくアーネストがへっぴり過ぎる。
妻や子供を大切に思う気持ちは素敵だが、伯父に逆らえない彼は罪に罪を重ね、妻の姉妹殺し含めインディアンの殺害に加担してしまう。
最後もモリーに糖尿病の薬として何を投
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

やはりアキ・カウリスマキの色彩とそのトーンが好き。

同僚から仲間外れにされ上司からも貶される孤独な警備員コイスティネンは愛した女性ミルヤに騙され挙げ句の果てに犯罪者に仕立て上げられてしまう。この点に
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

最後の暗点が彼らが永遠の眠りについたことを表現していたのだろう。見終わった後に改めて序盤のシーンを思い出しもう一度鑑賞したいと思った。

ただ、画面が暗過ぎて時に何かが動いていることくらいしか判別出来
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ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

色彩の対比、死者の国の方が魅力的に見えるし、現世の人も彩度の低さ故死んだ人のような顔とも見て取れる。

エリザベスを思うとエイミーの自分の願望に夢中で無鉄砲な所が好きになれなかったが、最後「花嫁になり
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.8

皆んな良い人過ぎて良かった。

25年間軟禁されてたら確かに狂うだろうけどその狂い方が悪い方に行かずに純粋に育つのは凄い。

子供の無邪気に喜ぶ感情を大人が演じるだけでこうも喜劇的になってしまうのか。
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

何コメディなのだろうか、ブラックを含みつつこの滑稽さがクセになる。
軍人のおじさんの敬礼が出来るよう仕立てられた服、彼を陥れる際に地面に空いた穴にモードがすっぽり入ってしまうシーン、そして繰り返される
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麦秋(1951年製作の映画)

3.8

家族の絶頂期、実りのある時期という思いの込められた「麦秋」

家族の在り方は様々だけど、現代にも通じる家族の繋がり方が見て取れた。

紀子の友人、会社の上司、近所の人、そして家族との関係性が皆良好であ
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ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

4.3

純粋なファンタジーとしてもわくわくして個人的にははまってしまい、深夜まで夜更かししてしまう程面白かった。

ジョルジュ・メリエスの映画、良いよなー。
また『月世界旅行』を見返したくなる作品。
映画が発
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.6

何だかんだ物語重視の映画も面白い。

雪さんが可愛すぎる。
幾つになっても趣味を持つって素敵だし、好きな物が一緒なら友情に世代は関係ないというのもやっぱり良いなと思う。

うららは確かにあの年代にあり
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.2

ウォン・カーウァイの映画だった。
とにかく画面が美し過ぎて見入ってしまう。色彩も好きだしスローになる映像がやはりおしゃれ。

バニラアイスがブルーベリーパイに溶けていくクローズアップの映像が好き。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

やはり、いい。
改めて鑑賞して西島秀俊が当て役だったと思う。

間も良い。
色んな情報が渋滞する中、沈黙の時間が挿入される事で観客に理解する時間をくれる。
車の走行音も個人的に好きなのもあってか心地よ
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.2

難民映画祭、クルド人について興味があって鑑賞してみた。
ミャンマーからの難民を取り上げた『僕の帰る場所』を思い出す。

トルコとの国交を良好に維持する為に難民指定が難しいというのは、分かる。
映画を踏
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