chiさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

chi

chi

映画(1322)
ドラマ(11)
アニメ(0)

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.4

ひたすら静かで穏やかな映画。

寿命を一日伸ばす代わりに世界から何かを消す。
この2択に少々無理がある気がするのは置いておいて、考えさせられる映画ではある。

コロナ禍で私は好きだったものを失ったが、
>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.2

昨日、同じく山内マリコ氏原作の「あの子は貴族」も見たが、山内氏は田舎コンプレックスがあるんだろうな。
あまり刺さらないのは私が東京育ちだからだと思う。

椎名を「つまらない男よ」っていうの強くて笑った
>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.5

何気なく見たらとんでもない映画だった。心抉られた。見終わった直後に呆然としている中で書いてるから高得点付けたけど、他人には絶対すすめられない。

重い話だが何故か暗くはない。
でも重さはトップレベルだ
>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

お嬢様学校に通ってあの大学を出た庶民としてはあまりにもあるあるで新しさはなかった。でもそれはリアルであるということの裏返しでもある。

タクシーも椿山荘で5,000円のアフタヌーンティーもあるあるだけ
>>続きを読む

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

ありえない話だけど、ありえないと切り捨てるには日本は災害が多い。

先月の地震で人生で初めてちゃんとした停電を経験して(と言っても2時間だけな上にホテルで非常灯がついていて真っ暗ではなかった)、どうし
>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

全てが上手くて唸る。
何が起こるわけでもない一泊二日の日常。
それだけで2時間の映画として成立する。
演技とも台詞とも思えない自然さ。不自然さが全くない。
こういう脚本書けるのって限られた天才だけだと
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.1

悪くはないが好みじゃない。
最近気付き始めて今作で確信したことなのだが、私は主人公が喋りまくる映画が好きじゃないっぽい。
そもそも喋りまくる人が苦手。
松岡茉優はこういう役上手いんだけど、こういう役ば
>>続きを読む

パッチギ!(2004年製作の映画)

4.3

国境なんて越えてしまえばいい。

高校生の時の知り合いで高校まで朝鮮学校に通っていた子がいる。校内ではチョゴリを着ているけれど、通学時にはブレザーに着替える。昔、女子学生が通学時にチョゴリを切られた事
>>続きを読む

ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年製作の映画)

4.3

コメディ映画としては今までで一番面白かった。
シンプルに面白くて何度も笑った。
文句なし。コメディ映画としては星5。

ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)

3.8

主婦と男子高校生がコスプレセックスする話かと思ったら全然それだけじゃなかった。
前半と後半で2つの映画を見ているような。

性、不妊、妊娠出産、貧困、貧困の連鎖、高校生の介護
いろんな問題が描かれてい
>>続きを読む

新宿スワンII(2016年製作の映画)

3.2

ストーリーもキャストも1の方が好き。
後半の盛り上がるべきところで流れるのがコンテストのシーンか〜と残念。

見てたら成田凌がチョイ役で出てた。

新宿スワン(2015年製作の映画)

3.7

綾野剛の顔芸。
女から見るとタツヒコかわいいな。
登場人物たちが歌舞伎町の道で交差するラストシーンがかっこよかった。

出演者が数名本当に逮捕されてるのが笑える。

ヴァイブレータ(2003年製作の映画)

3.4

THE邦画。雰囲気や空気感好き。

トラックで運転しながらの話なのでトラックの中のシーンが多くて斬新。
トラックの中は2人だけ。

金髪の大森南朋良い。

バクマン。(2015年製作の映画)

3.7

個人的には漫画を一切通ってこなかったのだが、普通に面白かった。

漫画家も編集者も心身ともにキツい仕事だと思う。なかなか長くは続かないよ。でもすごい仕事だと思う。

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.7

2021.03.13 @新宿武蔵野館
2021.12.03 公開1周年記念凱旋上映 内山監督、佐々木役・細川岳さん、晋平役・三河悠冴さん登壇トークイベント付き @新宿武蔵野館
(2回目観賞後にレビュー
>>続きを読む

ノラ(2010年製作の映画)

3.3

脚を引きずる少年。
野良犬を拾ったんだな。

ヒミズ以前の染谷将太。この時から既に闇を抱えた反抗的な目つきが出来上がっている。

染谷将太も売れる前だし他の俳優は見たこともない人たちだけど悪くない。

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

お前の"足りん"は金じゃなく腹いせの"足りん"

夢のために他人に夢を売る。
まあまあ面白い。
いつまでも純粋ダメ男な阿部サダヲとどんどん落ちていく松たか子。

ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.3

若い頃の池脇千鶴。煙草も吸うし酒も飲むしバイクにも乗るのに中学生に見える。

絵描いてる人のところ辛かったな。吐いてるシーンは見てられなかった。
泣いて謝れ。泣いて謝ったら何枚でも描いてやるよ。

空気人形(2009年製作の映画)

3.9

この映画は昔から知ってたけど是枝監督だということは知らなかった。良い映画でした。
不思議な魅力があるとはこういうことを言うんですね。

ペ・ドゥナが本当にお人形さんみたいでめちゃくちゃかわいい。
特に
>>続きを読む

愛の小さな歴史(2014年製作の映画)

1.3

シンプルに酷い。開始5分で俳優陣の棒演技に見続けるのやめようかと思った。
池松壮亮と光石研だけだわ。売れてる俳優ってやっぱり一定以上の演技力はあるんだなと改めて気付かされた。

監督脚本は中川龍太郎な
>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.6

ずっと見たかった映画。

リンコさんはあの母親あってこそだなぁ。
児童相談所の職員が家に来た時はチョコレートドーナツ的展開になるかと思って悔し泣きしそうになった。
トモの「お母さんはなんでしてくれなか
>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.4

昼と夜。善と悪。まさにデイアンドナイト。

藤井監督の撮る映画がめちゃくちゃ好きだと確信した。
映像ストーリーどちらをとっても好みじゃないシーンが一つもない。
特に本作は光。綺麗という言葉すら陳腐に思
>>続きを読む

二重生活(2016年製作の映画)

4.3

面白い。この感覚はフランス映画「危険なプロット」を見た時と近い。「危険なプロット」を見て主人公と同じように少年が書く小説にのめり込んでいったように、本作でも自分も主人公と同じように尾行をしている感覚に>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.3

特別面白くはないが結末は好き。

声でわかったDAIGO、演技とかするんだ。

望み(2020年製作の映画)

3.2

息子が加害者だとしても生きていることを望むか、死んだ被害者であることを望むか。究極の問い。

テーマ自体は悪くないと思うが薄い。とにかく展開が遅い。伸ばして伸ばして1時間46分にしましたという感じ。縮
>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.4

穏やかにでも確かに心に沁みる。

西川美和は人を描く天才だな。今まで見た作品でハズレが一つもない。これからも見ていきたい。
人生は他者。誰と出会い、どのように向き合い、どのように関係を築いていくか。
>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

3.9

罪と罰。

邦画らしい湿度の高さ。
登場から圧倒的な不気味さを醸す浅野忠信。これから何が起こるのか。
筒井真理子も圧巻の演技だった。手が洗いすぎて荒れている。
最後の4人並んで横たわっている姿が海辺で
>>続きを読む

青の帰り道(2018年製作の映画)

4.0

もしも僕が天才だったら。

藤井道人監督というだけで前情報なしで見た。見始めたら真野恵里菜や横浜流星らが出ていて、藤井監督も数年前はこういうアイドル映画的なものを撮ってたんだと思った(各方面から怒られ
>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.3

太賀の空気感いいな〜
臼田あさ美は演技は特に気にならないけどナレーションがちょっと微妙。

音楽やってる人って難しいよ。

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.1

いいなぁ、私と別れられて。私は私と別れられない。

精神的に弱っている時に見たら涙止まらなくなりそうな映画。でも私は上の台詞を聞いて、自分のことは好きじゃないけど自分と別れたいと考えたことはなかったし
>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

「ヤクザと家族」「すばらしき世界」を見てヤクザ映画を見たくなり鑑賞。
役所広司ってすごいんだな。
さすが白石和彌らしく容赦ない描写は満足だが、ストーリーはわりと単調に感じた。「日本で一番悪い奴ら」の方
>>続きを読む

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.8

映画館で見かけたポスターに惹かれて鑑賞。初のオーストラリア映画。
誰にも共感できないし誰のことも理解できなくて、これは映像しか好みじゃないなと思っていたのに、最後、勘の悪い母親の横で瞬時に全てを悟った
>>続きを読む

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.1

金も惜しいし命も惜しい。

思わぬところに進んでいく展開は面白かったが、韓国映画好きとしては物足りなさを感じた。
血はいっぱい出るけど、それだけ。もっと必死に汚く金を取り合ってほしかった。
殺し以外に
>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.0

こういう類の映画は少しでもぼーっとすると話についていけなくなるので集中してみた。
だが、私の理解力が足りず中盤ついていけなくなってパク元部長の最後の流れが完全には掴めなかった…でもこれは私が悪い…
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

2021/2/11 新宿ピカデリー
2021/6/19 新文芸坐 ヤクザと家族との二本立て

「ヤクザと家族」の直後の公開なのは偶然なのだろうか。

10年以上の懲役を終えて帰ってきた元ヤクザのその後
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.3

坂元裕二脚本のドラマだったら迷わず見る。でも、映画か…と思って見るか見ないかずっと迷っていた。でも見ないわけにいかないよなと思ってたら、たまたま今日仕事が早く終わり、しかもレディースデーで明日は祝日だ>>続きを読む