chiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

chi

chi

映画(1309)
ドラマ(11)
アニメ(0)

素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.5

きのこに対しては食べるのは好きという感情しかなかったが、きのこに魅せられた人たちのこのドキュメンタリーは面白く見た。きのこって菌類と考えればたしかに人類以上の長い長い歴史の話で大きな話になるのね。後半>>続きを読む

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.7

「裸足になって」の監督の過去作を鑑賞。主演は同じくリナ・クードリ。
映画は色々なことを教えてくれる。この監督の作品は映画というフィクションとはいえ、アルジェリアを知る道の一つになるかもしれない。
監督
>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.8

先月「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」を見たファスビンダー監督の特集上映があるということで、タイトルに惹かれたこちらを鑑賞。

幸福が楽しいとは限らない。
初老の掃除婦と若い外国人労働者の恋。恋に落ち
>>続きを読む

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

2.8

能力系は苦手なので今作も楽しめなかったが、グロさは日本映画としてはがんばってるなぁと思った。
音楽の入り方がドラマのそれ。

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.7

以前見た「Still Dark」という映画を思い出した。実話を基にしているんですね。視覚障害と一括りで言っても盲目なのと5%でも見えているのとでは違うだろうし、バレないってそれは出来ているということだ>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

3.9

圧巻のラストシーンでした。

フランス語だったので勝手にフランス映画かと思っていたらアルジェリア映画だったのですね。フランスが舞台だと思って見るのと、アルジェリアが舞台だと思って見るのとではだいぶ違い
>>続きを読む

或る終焉(2015年製作の映画)

3.5

ここまで介護を描き切っている作品は初めて見た。入浴、排泄のことで家族だろうと介護士や看護師だろうとお世話になるのは自分ごとに捉えると、どうしたらいいものかと考え込んでしまう。寄り添って献身的な介護をし>>続きを読む

ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)

2.5

チープな韓国映画。アクションメインではないのでマ・ドンソクの強さも他の映画に比べてあまり発揮されていないし物足りない。

ナチ刑法175条/刑法175条(1999年製作の映画)

3.8

「大いなる自由」公開記念で3日間限定で特別上映があるとのことでトークイベント付きを鑑賞。男性同性愛を禁じた刑法175条。ナチスによる迫害がユダヤ人だけでなく同性愛者も対象であったことは1990年代まで>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

3.7

カリコレプレミア上映にて鑑賞。これ結構面白い。青木柚くん演じる主人公の僕がまあとにかくだらしない。特に女性関係。この物語は監督の自伝的物語らしいが、上映後に主人公のモデルとなっている監督の登壇があって>>続きを読む

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

2.0

政治を描いた映画は意味があると思うが、「総理の夫」といい本作といい面白いと思えない。コメディとしてしか作れないのも、たしかに障壁があるんだろうなというのはわかるが残念。「なぜ君は総理大臣になれないのか>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

永遠を壊したのは、僕。

時間を戻せたらと切実に思った。12歳の少年が背負うには重すぎる現実。あまりにも心が痛くてどうにかなってしまうかと思った。ルーカス・ドン監督は前作の「Girl」に引き続き容赦な
>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.6

トークイベント付き試写会で鑑賞させていただきました。
ゲイの黒人青年を主人公にした作品ということで、同じくA24製作の「ムーンライト」を思い出す。本作の舞台は軍隊。「ここで生きる」という副題の通り、居
>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.9

アリス・ディオップ監督のトークイベント付き上映を鑑賞。とても貴重な機会でした。

監督も政治的作品だと話していた通り、本作は人種や性別に基づく社会的な分断を描いている。子を海辺に置いて死なせた母親の黒
>>続きを読む

海洋天堂(2010年製作の映画)

4.0

平凡にして偉大なる全ての父と母へ捧ぐ。

父さんは海亀になるよ。ああ、これは泣く。見終わって涙ボロボロ出た。最初からショッキングなシーンで、この問題はどうしたらいいのだろう、自分だったらどうするだろう
>>続きを読む

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

常に目を見開いて世の中を見つめること。

骨太な力作!1997年に韓国で起こった通貨危機の時、国は官僚は銀行は国民は何をしていたかを描いており、勉強になる。私は経済には詳しくないですが、韓国の通貨危機
>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

面白かったけど期待しすぎたかも。菅田くんもFukaseも演技上手い。でも残虐殺人の殺人シーンは全く出てこずに殺された後の遺体のシーンだけだから、韓国映画を見慣れてる私にとってはそれは映さないんだってい>>続きを読む

神回(2023年製作の映画)

3.5

シネマカリテのカリコレオープニング作品として監督、青木柚くん、坂ノ上茜さん登壇の舞台挨拶付き上映で鑑賞。
中村監督の初の長編映画だそう。30代後半で周りがどんどん長編を撮っていく中やっとここまで来れた
>>続きを読む

帰郷(2004年製作の映画)

2.9

西島さんが若い。最後の女の子の台詞は男にとっては心撃ち抜かれるものなのだろうなぁ。
所々ホームビデオ味があった。

彼女来来(2021年製作の映画)

2.5

この結末を描きたかったのだろうな。この結末自体は好きだけど、彼女が別人になった理由を描かないとこの物語に納得性がなくなってしまうと思う。もやもやだけが残る。

大いなる自由(2021年製作の映画)

4.1

ラスト、自由とは何たるかという問いを投げられた気がして呆然とした。

男性同性愛が禁じられた時代に愛する自由を求め続けた男の物語ということで、ある程度こういう話かなと思って見に行ったのですが、全てが想
>>続きを読む

在りし日の歌(2019年製作の映画)

3.7

見終わって、So long, my sonという英題にぐっときた。一人っ子政策の時代の中国。大切な息子を失った夫婦。同様に一人っ子政策と子供を失うことを描いていた中国映画「最愛の子」を思い出した。本作>>続きを読む

夏、至るころ(2020年製作の映画)

2.6

池田エライザが監督。主演は倉悠貴。
うーん、話がまずあまり面白くないんだけど、それよりも気になったのは異様にオレンジ味の強い映像。オレンジすぎない?

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

3.6

先日見た「苦い涙」のオリジナル版が武蔵野館で期間限定上映とのことで、DVDも廃盤で他で見られないようなので貴重な機会と思い鑑賞。ファスビンダー監督はお初です。

オゾン版は男性に改変されていますが、オ
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

これほど話題になっていれば見ないわけにはいかない。ヨーロッパ企画の「サマータイムマシンブルース」「ドロステの果てでぼくら」も、同じタイムループものの「MONDAYS」もどれも面白かったので。本作も面白>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

1.5

下品。ダイビングのシーンはダイビングの教習ビデオみたいでそれも残念だった。エンドロールだけかわいかった。

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.3

妻夫木×池脇の日本版は恋愛映画を好んで見ない私でも忘れられない、私の中では恋愛映画のオールタイムベストを作るなら入れるだろうというくらい好きなので比較してしまって、韓国版は私の思っているジョゼとは違う>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

2.8

前作は面白かったのに今作は面白くない。なぜだ。前作は突然ゾンビに襲われて大パニックだったが、今作はゾンビいるのが前提になってしまっているからか?わからんが面白くない。
その中でも目を引いたのはソ大尉。
>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

3.5

フランソワ・オゾン監督作。元々見る予定がなかったが監督がオゾンだと知り見に行きたいと思いつつもなかなか見に行けず1ヶ月越しにようやく見ました。
リメイクだそうで役柄が女性から男性に変わっているそう。太
>>続きを読む

老人ファーム(2019年製作の映画)

3.4

日本のダルデンヌ兄弟こと三野兄弟の監督、脚本作。昨年「鬼が笑う」を見てから、この作品もタイトルがすごくて気になっていました。主演も同じく半田さん。
老人ホームの話。いや、私には無理ですわ。介護の仕事っ
>>続きを読む

はい、泳げません(2022年製作の映画)

2.5

公開時評価の低さに観に行くのをやめて、配信に来たので見た。開始1分でこれ面白くないやつだわとわかる空気感。最後まで全く面白くない。
重い話は好きだけどここまで面白くない要因は何なんでしょうね。水泳なの
>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

2.0

バカリズムは好きだけど映画にするようなものじゃない。映画館で金払って見るような作品ではない。流し見。
そもそもなんでOL?OLが喧嘩するのを面白いと思う感性は私にはない。

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.4

公開記念舞台挨拶付き上映で鑑賞。「最初の晩餐」でめちゃくちゃ可愛かった森七菜と「マザー」で鮮烈なデビューをした奥平大兼が主演。

能登の自然が美しい。去年金沢に旅行に行ったけれど本作の舞台は七尾市とい
>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

3.5

「悪意の軽さ、善意の重さ」というコピーに惹かれて鑑賞。25年前の香川照之めちゃ若い。哀川翔は逆にあまり変わっていなくてすごい。
全編通して曇った重々しい空気感が良い。香川照之が読み上げる遺体の様子に娘
>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.3

騙し合いバトルというから大どんでん返しがある系かと思ったら、わりと普通にお仕事ムービーだった。私が騙し合いに気づいていないのかと心配になったが、レビューを見る限り皆さん同じようは反応なので安心。それに>>続きを読む

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.7

報知映画賞特選試写会に参加させていただきました。

一部界隈で話題になる深夜ドラマという感じの質感でした。これは褒め言葉です。私は好き。FBIとか宇宙人とか忍者とか設定はふざけていますが、6章に分かれ
>>続きを読む