『我は死なり、世界の破壊者なり』
かなり予備知識を必要とする映画。普段は、物理現象や時間軸によって複雑化するノーラン作品だけど、今回は前提として原爆投下辺の時代の世界情勢が入っていないと序盤からつい>>続きを読む
ここまで効果を感じられる映画を観たことがないくらいIMAX案件な映画でした。特にポールが砂虫に乗るところは未だかつて映画で味わったことのない迫力と臨場感があって大満足です。
やはりSFとしてのビジュ>>続きを読む
くるり最高！ハイセンスで唯一無二なくるりの楽曲の裏にある、音楽制作に打ち込む姿勢やバンド内の関係性が伝わる良ドキュメンタリーでした。レコーディングの場面は、和やかな雰囲気ながらこだわるところは徹底的に>>続きを読む
『王族の死を巡る宮廷内サスペンス』
上映館数が減っていて観に行くか悩んでいたけど、仕事帰りに足を伸ばして大正解。見慣れないタイプの作品なのでついていけるかやや不安だったけど、めっちゃ面白かったです。>>続きを読む
今年も春休み期間のちびっ子たちと映画館で鑑賞。ドラえもんを観に行くときだけは、家族連れの賑わいとして唯一周りの騒がしさが気にならなくて、懐かしい雰囲気に浸れるのがとても好き。
ただ内容は日常の導入部>>続きを読む
犬のポップな部分が抑えられていて物悲しいストーリーの中にうまく溶け込んでいる。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技が素晴らしく、曲のチョイスも抜群。作品が良かっただけに、しっくりこないダークヒーロー>>続きを読む
『予測不能でヘンテコな恋の四角関係』
物語の起承転結より、人間味溢れる会話劇で真っ向勝負。面倒臭い登場人物たちによるどうでも良い会話が続くだけなのに不思議と2時間があっという間。第三者目線ならではな>>続きを読む
『変人が変人を食う水掛け論ムービー』
パシフィックヒムを彷彿とさせる観覧車前半での告白失敗から、時間軸バラバラで異なる組み合わせの2人の会話劇を映していくリアルタッチコメディ。
サブカルな日常の雰囲>>続きを読む
意図せず観た作品。別の作品を鑑賞予定でしたが、システムの不具合で一つ前の作品が流れてしまうという初の事態。短編集の中の一つ目の作品で、二つ目に入ったくらいでアナウンスが入り途中退場でした。そんな体験含>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『辛抱強く巣を巡らせ、したたかに仕留める』
自らを小さく見せ懐に入る狡猾な蜘蛛が屋敷を完全支配するまで。
格差社会に蔓延る階級意識を題材として、上流階級側の軽率な歩み寄りと同情によって、優越感に浸る>>続きを読む
強烈なポスターとタイトルが気になり鑑賞。養鶏サスペンスという観たことも聞いたこともないジャンル。ポスターのシーンはそこで来るんかい！と思わず言いたくなるまさかの差し込み方。また、期待していたほどカルト>>続きを読む
この時代の雰囲気とドタバタ感含めて楽しめた。グレムリンただ野蛮なだけじゃなくて、犬吊るしたり、ダーツの的にしたり、婆ちゃん2階の窓から放り出されるように仕向けたり知恵あるやつのトリッキーな襲い方してく>>続きを読む
レイトショー観に行ったらまさかの貸切で贅沢な時間でした。メンバー全員の音を楽しんでいるエネルギーと一体感が伝染して、観ているこっちまで体が自然に動いてしまいそうなレベルの熱量。バンドというよりパフォー>>続きを読む
『紅だぁぁぁ〜！！！！』
合唱部の中学生とヤクザの異色青春コメディ。なんと言ってもヤクザ×カラオケの組み合わせが斬新。恐い大人達が歌の練習に真剣に取り組む可笑しさ、愛嬌ある狂児のキャラに冷め切ったの>>続きを読む
異物感を際立たせて不安を煽る演出と生々しいエログロ描写は監督らしさが光るが、話の筋はやや過去作とは違う転び方をしていき、よりアーティスティックに凝った画作りだった印象。＂異常な支配下で育つ少女＂にとど>>続きを読む
『最悪な後味のハッピーエンド』
公開当時、通常盤を友達と観に行ったときは、北欧の楽園のような美しい光景のなか起こる残酷極まりない事象の数々があまりに衝撃的で、ポスターで予想していたものとのギャップが>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
古き良きJホラー要素のある新作ホラーだったが革新的な部分は見当たらず。呪怨の清水崇ワールド全開で、高谷家の玄関の雰囲気やとしおという弟の名前が登場するなどかなり意識して出してきていた（玄関でやりとりを>>続きを読む
オーソドックスな英雄譚で、娯楽性よりもアート性重視。映像も綺麗で話の流れも掴みやすいのだが、肝心の緑の騎士や返し討ちの意味などは疑問が残った。
一方的に敵対視されたことで起こってしまう種族間争い。友好的な関係を築こうとしていたタイミングで相手も歩み寄ってくれていたら。ミュータント側から見た人間がそうであるように、一括りにするよりも良い層に目を>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『爆速で駆け抜けるシンデレラストーリー』
立ちはだかる大きな壁を越え夢を叶えるためのトーナメントを勝ち進んでいく高揚感と最新技術を駆使したレースシーンの没入感が凄まじいテンポで押し寄せてくるド級の胸>>続きを読む
『出来事には意味がある』
無邪気な探究心の芽生えが自分の道を切り開くまで。映画撮影に夢中になった華々しい瞬間だけでなく、むしろ辛いときに＂自分を表現する手段＂として映画の存在が描かれていて、彼が撮影>>続きを読む
『シンプルで引き込まれるサクッと90分スリラー』
目的地までは長い一本道で避けて通りようが無い、時代的に証拠となる録画をする機能が無い、相手が2、3度の追い越しで命を狙ってくるサイコパス野郎である。>>続きを読む
『タバコの煙のように曖昧な真実』
不思議な巡り合わせによって煙草屋を営むオーギーを中心に人間関係が交差していく。絶妙な距離感とストレートな掛け合い、そして時より小粋な会話劇から、他人同士であった二人>>続きを読む
『現実から逃げ惑う二人の滑稽な逃避行』
ロードの無いロードムービー、愛の無いラブストーリー、犯罪の無い犯罪映画。撮影許可料が払えず、警察から幾多の圧力を受けながら、ゲリラ撮影で完成させたという珠玉の>>続きを読む
『私は好きにした。君らも好きにしろ』
原発のメタファーとして街を襲撃するゴジラとそこに映る日本の問題。民主主義のシステムによって対策が遅れ被害が拡大していく様子などかなり風刺の効いた社会派作品でした>>続きを読む
抑圧された生活と憧れへの執着が生み出した無邪気なシリアルキラーを演じるミア・ゴスの怪演が最高。最後の徐々に引き攣っていく猟奇的な笑顔の裏に、正気を取り戻ってしまったような、もう後には引けないような物悲>>続きを読む
『VFX技術の進化に息を呑む山崎貴流ゴジラ』
久々に映画館体験できて良かったと思える邦画に出会った。日本でこの規模の映画が、重厚感たっぷりに作られていることに感動した。特撮でできなかった一人称視点の>>続きを読む
一度も笑えない作品だった。
物語としての起伏よりもツチヤタカユキの不器用過ぎる生き様を見る映画。噂通り岡山天音の憑依された演技が凄い。まごうことなき社会不適合者な目つきと喋り出し、所作一つ一つの危な>>続きを読む
繊細なすれ違いが捉えられていて予想してた展開よりもずっと重たくセンシティブ。正直、レミが早々に自殺してしまう展開には少し違和感があった。親友と一回こっきりの喧嘩で自殺まで追い込まれてしまうのは、現実に>>続きを読む
『市子とは果たして何者だったのか』
プロポーズの翌日に失踪した市子。同棲をしていた長谷川義則の視点で彼女の生い立ちを遡り、関わりを持っていた人の証言が集まるにつれて＂川辺市子＂の輪郭が浮き彫りになっ>>続きを読む
アキ・カウリスマキ監督の5年ぶりの新作。
中年の厳しい生活の中に訪れるささやかな幸せをユーモアたっぷりに淡々と描いている。普段の暮らしぶりから2人の出会いまで、とても現代とは思えないアナログで質素な調>>続きを読む
西部開拓時代直前のオレゴンを舞台に描かれる、ドーナツで一攫千金を狙う二人の男の友情物語。アメリカの原風景を切り取った映像美とウィリアム・タイラーによる心地良い音楽が物語を彩る。まさか牛の乳搾りでこんな>>続きを読む
いまや世界的人気を誇るスニーカー『エアジョーダン』の誕生秘話を基に、社員生命を賭けた男の覚悟とそれらの行動によって周囲の人々の心境が変化していく様に心打たれました。業界の契約成立までのプロセス自体も知>>続きを読む
『理想の日々を過ごすのに必要なものは何か』
質素な日常を切り取った和製版パターソン×BOSSのCM感が漂っていて、多くを望まない平山の慎ましい暮らしに見惚れる。
決して高いとは言えない生活水準なの>>続きを読む
