chi6cuさんの映画レビュー・感想・評価

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ラブレス(2017年製作の映画)

4.0

映画「ラブレス」鑑賞。
アカデミー賞外国語映画部門賞ノミネートのロシア映画。
離婚の決まった夫婦。2人の間には12歳の1人息子アレクセイがいる。
彼等は互いにアレクセイを引き取りたくない。
2人ともす
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

丁度鑑賞から1か月経つ。しかしいまだに耳の奥に劇中の悲鳴が響いているようで、たまに絶望がぶり返してくる。
今まで数えきれないほど観てきたホロコーストを題材にした映画の中でも群を抜いて辛かった。
おそら
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キャロル(2015年製作の映画)

4.0

興奮した。
LGBT映画と言われるのもちょっと違うと思うほどにこの上なく「女」の映画。同性愛というよりも普遍的な美への憧憬を描いた作品のような気がする。
テレーズの抱くキャロルへの感情は、おそらく女に
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

5.0

「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」鑑賞。
初見です。観たい観たいと思いながらも見逃し続けてこの度やっと友人にBlu-ray借してもらい鑑賞。
傑作と名高い作品。
この上なく期待して観ました
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FOUJITA(2015年製作の映画)

3.0

「FOUJITA フジタ」鑑賞。

難しい作品だと思う。人に勧めにくい。
良い悪いや好き嫌いではなく、得意不得意の出る映画。
タルコフスキーやソクーロフのようなソ連映画を彷彿とさせる詩的な描写のみで描
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ヒトラー暗殺、13分の誤算(2015年製作の映画)

3.5

辛い映画。エンタテインメント性は皆無に等しく、隅々まで悲しい。重く、暗く、残酷で、何よりも誠実な映画だった。
その後の行く末を知っているからか、それとも今の時代に照らし合わせ、恐怖するからか。
辛い。
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

4.8

名作だと思う。
泣けるとか泣けないとかじゃなくて、非常にシンプルなつくりをしているストーリーなのに、大事なことがたくさん詰まっていた。
高校生とは、一生のうちで後先考えずに本音を言うことが出来る最後の
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MEMORIES(1995年製作の映画)

4.5

たまたまTVをつけたらWOWOWで「MEMORIES」やってて。今観ても、本当にとてつもない傑作で正直驚いてます。
鑑賞はこれで4回目。公開当時は高校生?中学生?でしたが運よく劇場で観ていました。「彼
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陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

4.0

「台風のノルダ」よりもこちらの方が好みだった。
内気な小学生たちの初恋をイマジネーション豊かに描いている。「大好き」という感情の広がりの永遠があまりにもまぶしく美しい。
性欲が芽生える前の恋だから戯れ
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台風のノルダ(2015年製作の映画)

2.5

文化祭前日。
なんとなくうまくいかなくなった幼馴染。
台風の夜。
心のどこかで懐かしさを感じる世界の切り抜きの中からいきなりファンタジーの世界に引きづり込まれる。
正直言って、短い。もう少し話を掘り下
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脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)

3.0

原作は読んでません。
正直、中盤まではガチャついてて展開も如何にもラブコメな非現実感でテレビドラマ見てる感覚。
なんかー…。って思ってたら話が上手くいかなくなって急に面白くなりました!!
要はなぜ恋を
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.0

すごく好きなのに時間がたたないと感想をまとめられなかった。まとめられないのは「私」の感情だったんだと思う。
人生の中で幸せな経験しかしていない幸福な人は観てもつまらないだけだと思う。
でも誰かに傷つけ
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.5

コメディなので四の五の言うもんでもなく。とにかく面白い!!の一言。最初から最後まで笑いっぱなし。
劇場内もシニアばっかりだけどみんな大笑いで笑い疲れて退室が遅い(笑)
和製ブラックコメディのお手本のよ
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

5.0

面白い!面白い!!面白い!!!
世界がひっくり返ったような面白さだった。
この作品に対して「このシーンはどういう意味?」などと正解を求めるのはナンセンスだと思う。映像、脚本、演技、その作品すべてを丸ご
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.5

傑作。本当に素晴らしい。
人間とは、ここまで別の人間を演じきることが出来るのか、とただただ感嘆した。
実際に起きた事件を元にしているのに、こんなにもスリリングで冷たく哀しい。主演3人の表情を、きっと一
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

4.0

鑑賞から2日経つけど、一昨日よりも今の方がずっと、この作品を好きだ。
心臓が凍るような冷たく哀しい景色とその中でも平然と生きていく人間のたくましさ、しかし徐々に弱っていく心、ゆるぎない信念。
じわじわ
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

5.0

この映画が出来上がった事の奇跡をかみしめながらも観ることが出来たことには必然さえ感じてしまうような、映画ファンにとってプレゼントとしか言いようのない宝物のような作品。
これ以上に丹念なホームドラマはも
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

5.0

ああ、傑作!2時間半を感じさせない圧巻の内容。
前半と後半では作品の種類さえも変わってしまうほどの大どんでん返し。返されてもなお想像もつかないラスト。
作品に転がされ続ける面白みがこれでもか!これでも
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紙の月(2014年製作の映画)

5.0

この上なく面白い日本映画に出会えたからなのか、もしくはあまりにも主人公が自分の心をかき乱したからなのか、高揚感と絶望感で上映終了後に全身鳥肌が立った。
すごい作品。
あまりにも巧妙な感情的リアリティに
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海月姫(2014年製作の映画)

3.5

面白い!!愛情あふれるオタク×ファッションの大爆笑サクセスストーリー。
原作ファンとしては観たかったシーンは全て観られたので大満足。原作を知らない人もこれを見たらきっと原作が読みたくなる。非常に上手く
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.0

Vol.1.2共に鑑賞。
ラース・フォン・トリアーという監督に「絶賛」という言葉は嫌味でしかなく、「とにかく不快」とか「二度と観たくない」とか言われることを求めて制作しているのだと思うのだけど、
「ニ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

5.0

今回で3回目の鑑賞なのに毎回新しい発見がある。
これ以上の青春映画は、今後日本では生まれないのではないか、とさえ感じてしまうほどに完璧な作品。
絶賛以外の評価が見当たらない。
本当に、当時のキャッチコ
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小野寺の弟・小野寺の姉(2014年製作の映画)

3.8

手放しで絶賛できる面白さ。
もとは舞台なので話の伏線回収が華麗で一つも残さずに美しく話が完結するのが素晴らしい。
片桐はいり、向井理の主演二人も舞台から引き続きで相性の良さがにじみ出ている。
笑って、
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.5

この作品を観るまで私はグザヴィエ・ドランという映画監督の一体何にここまで惹かれるのかとしばらく悩んでいた。
彼のセンスなのか、才能なのか、将来性なのか、容姿なのか。
それって作品を好きと言えるの?と。
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イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所(2014年製作の映画)

3.0

泣けると評判のこの映画。感動はしたものの泣かなかった。おそらく泣くのが悔しかった。
涙活映画とかって宣伝しているせいでお涙ちょうだいのぬるい恋愛映画というイメージが先行していることが嘆かわしい。
この
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四十九日のレシピ(2013年製作の映画)

5.0

大宴会に大号泣。
なんだかスイッチが入ってしまって序盤からずーっと視界がぼやけていた。
女という器を抱きながら生きていくしんどさをストレートに訴え続けてきたタナダユキ監督。その今の集大成がこの作品がな
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

2013年、日本の映画ファンの最高の果報はグザヴィエ・ドランというとんでもない監督の作品を観ることができたことだと思う。「わたしはロランス」は感想も言えないくらいに奪われた作品だった。
彼が19歳で作
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もうひとりの息子(2012年製作の映画)

4.0

イスラエルとパレスチナの家族に起きた、出生時の息子の取り違え。某大ヒット日本映画を思い出さざるを得ない内容ながら、両家の苦悩はそれの数十倍。
冒頭から想像もできない家族たちの心の混乱に、共感できるほど
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恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)

4.0

たとえイミテーションだとしても、カラーで動くリベラーチェの演奏を見ることができたという事だけで有意義だと思う。
とにかく主演2人の熱演!マンネリしがちな伝記映画というジャンルだけど、恋愛に焦点を絞った
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危険なプロット(2012年製作の映画)

4.5

面白い!!!
フランソワーズ・オゾンのセンス全開のユニークな皮肉満載の知的なサスペンス。

とにもかくにも、謎めいた少年クロード役のエルンスト・ウンハウワーは今後目を離せない俳優です!!
彼の魅力がと
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クロニクル(2012年製作の映画)

3.0

なぜこの作品が、2週間首都圏限定1000円均一上映だったのかが全く分からないくらいしっかりとした完成度の面白い作品でした。
エスパー物はもともとあまり進んで選ばないのですが、とにかくデイン・デハーン観
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クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.0

女としては、とても複雑な気持ちになった作品・・・。

人生の支えを失い、エストニアからあこがれのパリへ家政婦として働きにでた女性と雇い主の老婆の交流ですが、二人の女性の「恋愛」というものへの向き合い方
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スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.0

パトリス・ルコント監督初のアニメ作品。残念ながら2Dでの鑑賞。
私はルコント作品をきっかけに映画を真剣に観るようになったので、何としても観たかった。賛否分かれているようですが、私は絶賛です。

自殺を
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ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

3.0

当たり!
最高のデートムービー。一人で観て損した(笑)
ゾンビと人間の恋という突飛な設定をオーソドックスな恋愛プロセスで描くことによって、誰もがキュンとして笑ってハラハラしてほろりとできる。
ああもう
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

5.0

この映画に対して自分がどう思っているのかがまだ上手くまとまらない。
「どうだった?」と聞かれてすごいとかかっこいいとかよかったとかって感想を言うのがあまりに浅はかな気がして、悩みに悩んで口ごもた末、「
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

4.0

スタッフが口を揃えて「久々に最高に面白い作品!」というのでかなり期待して観たけどその期待をはるかに上回る、すんごい面白い作品だった!
クリストファー・ノーランのダイナミックな解釈と随所に見える人の弱さ
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