あぶりかんぱちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.8

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コナン映画はこれで3本目、原作もアニメも見てない勢ですが機会があったので鑑賞。

これまでのコナンを見てる人なら「何を今さら…」感の漂うオープニングの説明ですが、自分のようなコナンビギナーにはやはりあ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

他のユーザーさんの感想パラパラ見てた時に見つけた『ドンキに売ってるリコリス・リコイル』という感想が的を射すぎてる。

ちさととまひろは前作ではあと一歩爪が甘い!みたいなところがあったけど、今回は一人前
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

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捻くれ者の爺さんが周りと関わり合うことでふと自分の役割とは何かを考えるという、寓話なんかでも片手の指分くらいは見たことある展開ではありますが、得てしてこういうのに弱い僕は開始30分で待ち受けるオットー>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.5

すごくざっくり、簡潔に言うと、他人から自分が受け取る『先入観』とか『レッテル』ってのはなかなか剥がれないよな、という話かと。
それらが積み重なっていくことで、よく知らない周りが勘違いし、終いには否定し
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.8

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『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』、2本のアニメの集大成的作品。ド派手な変身&合体バンクとか、歴代のオープニングが連続で流れる演出とかで胸はいっぱいなのに、劇場ならではの長>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

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日本アカデミーの最優秀賞は『ある男』が席巻したみたいだけど、この演技見てたら岸井ゆきのがやっぱいいってなっちゃうよな…っていう名演でした。
ロッカーで着替えるその後ろ姿の説得力がもう素晴らしくて、ボク
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劇場版 フリクリ プログレ(2018年製作の映画)

3.5

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「分からないから面白くない」という感想で片付けたくないので、色々と考えながら個人的な感想を。

まず見終わって思ったのは「どういうことなんだ!」ということ。時間が進むにつれてガーっとスピードは上がって
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.8

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もう…こういう邦画が大好きなんよな、自分。
映画館で観なくてもいい映画だとは思うけど、この世界に没入するのには映画館って空間が絶対必要なんよな…。

どこにでもある学校の風景なんだけど、この空間を目に
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オール・シングス・マスト・パス(2015年製作の映画)

4.2

タワレコの偉い人たちと一緒に音楽小売業界の歴史を振り返っていこう!というドキュメンタリー。

『タワーレコード』っていうブランドは日本でこそ名のあるものになってるけど、他の国では軒並み失敗、生まれ故郷
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.5

静謐で絵になる朝の映画館の1コマと、ため息が出るくらいに研ぎ澄まされた音の調べが噛み合う最高の立ち上がり。この5分だけでも映画館に足を運んだ甲斐があったし、フライヤーを信じて飛び込んで良かったと思えま>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.5

仕事の相棒を喪い、途方に暮れ路頭に迷っていた映画監督。そんな彼がミニシアターに住み込みで働くことになり、その周りの人、そして映画と共に立ち直っていく姿を描いたドラマ、という感じの映画。

…と、話自体
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

これまで各方面から流れてくる推薦の声も触れる機会もあったのに、結局かわし続けてきた『BLUE GIANT』が遂に映像化!

流石に原作を見て行くべきか、ここまで来たら前情報無しで飛び込むか悩んだ末、ミ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

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自分は高所恐怖症ではないと思うけど、本能的に高い所って無理!って感じるように身体って出来てんだな、って思いました。
というのも、手に汗かくのは予想してたけど、足の裏が痺れる感じは斜め上の体の反応だった
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.5

おすすめを受けて。
日常的な生活の中に潜んでる「ワンテンポ早い、遅い」といった人の個性を膨らませてこの緩やかであったかい世界を産み出せる監督は、素敵なインスピレーションの持ち主だな〜と羨ましく思えてし
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.3

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紛争と隣り合わせの生活を子供目線で切り取った、そんな作品。

母親にとっては家族の無事が第一、息子には真っ当に生きてほしいと気持ちがありながら、理由もよく分からずに街が襲われたり、暴動や犯罪が身近に起
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

3.7

コナン映画をろくに見たことないので、有識者に面白いと勧められた作品を見てみた。

感想。
少年探偵団ってあくまで脇役なんだろうなと思ってたけどそんな事なくて、みんなちゃんと物語と見せ場があってキャラを
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

邦画アクションで久々にこんな面白い映画見た…!と感動。口コミでいい評判は聞いていたけど、これはその声に違わぬ出来だなぁと満足満足。

キレる沸点が低い、普段はダラダラと喋るような今時な感じと、惚れ惚れ
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Mr.Children 「GIFT for you」(2022年製作の映画)

4.2

ミスチルは5年前の25周年ライブに運良く参加できて以来、心の支えにしている曲もあるくらい好きなバンドなんだけど、この映画は正直見るつもりは無くて『やってるんだな〜』くらいの気持ちでいたところに、その一>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジー色強めの道徳教材って感じの1本。原作未読で飛び込んだけど、こういう話だったんだ。

辻村作品は他の辻村作品の登場人物と繋がってたりするけど、じゃあ読み切りでそれをやってみるとこんな感じ?み
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

至高のフルコースを追い求めた末、皿の上だけに飽き足らずその場の雰囲気までもを丸ごと「ひとつのメニュー」と捉えたシェフが静かに暴走する様を描いた一本。最後は全然静かじゃないけど。

ただの気狂いではなく
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とべない風船(2022年製作の映画)

3.7

広島に来て知ったけど、瀬戸内海に浮かぶ島には独特の時間が流れてて、外から来た人にも良くしてくれるっていう印象が強い。それが穏やかな気候から来るのか、繋がりの強いコミュニティから来るのか、そういう根底に>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

『最強のインド映画できたわ』という肩書きに恥じない、まさに王道映画。スケールも人間も尺も、何から何まで贅沢に使ってこの満足感を生み出す、これぞショー!これぞエンターテイメント!と声高らかに叫びたくなる>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

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『まだこれを読んでない人は可哀想』と言われるまでにスポーツ漫画の金字塔として君臨するSLAM DUNKという作品。公開に間に合わせるために漫画喫茶に通って完走し、案の定『凄い!』ってなったけど、まさか>>続きを読む

左様なら今晩は(2022年製作の映画)

2.0

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尾道舞台の映画ってことでちょっと遠出も兼ねて尾道シネマまで。作中がっつり出てくるから『お〜』とはなるけど、感慨深くなるほど話にはのめり込めず。

家に住み着いた地縛霊とのラブストーリー、関係性が深まっ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

群像劇を作らせたら右に出るもの無し!と感じるまである今泉力哉監督の最新作。面白いという評判は聞いていたので、ワカンダ・フォーエバーとすずめの戸締りの初週で賑わうラウンジをすり抜けシアターへ…

感想。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

IMAX先行上映にて。

作中で取り扱うのは"天災"、ひいては"地震"というなかなかに重いテーマではあったけど、日本から発信するアニメーションとして1つの到達点と呼べる作品なんじゃないかと感じました。
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作も知らず、前知識も予告も見ずに完全初見。期待以上の満足度でいい時間を味わえた。

『過去に失ったものが手に入るが、現実の時間で長い時間が経ってしまうトンネル=ウラシマトンネル』という舞台装置が肝な
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その声のあなたへ(2022年製作の映画)

3.9

レジェンド声優"内海賢二"を中心として、声優を取り巻く環境がどう移り変わっていったのか、声のプロとしての彼なりの流儀を周りがどう見ていたか、そしてその思いはどう引き継がれているのかというドキュメンタリ>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『四畳半神話大系』の延長戦みたいな1本。限定配信といい、短い上映期間といい、売り出し方もダラダラとしてなくていい。故に劇場にも人が多かった。(しかし視聴層が幅広い!好きな人が多いんだなと改めて実感した>>続きを読む

アキラとあきら(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

池井戸潤のお仕事小説からしか得られない活力があると信じて止まない自分としては、2時間で満足感を味わえるこういった映画はもっと増えてほしい。派手さはなくても人の心に染み渡るような、そんな人間ドラマこそ邦>>続きを読む

犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

夫婦と言えど、所詮は他人で、
話し合わなければ分かり合えない。

自分の思うように周りが動くと思ったらそれは間違いで、自分の思いは分別を持って出していかないといけない。恋人ならなおさら、というメッセー
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.3

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『さかなクンのこれまで』をのんが演じる!みたいな映画だと思ってました。

どうやらそれも大きくは外れてないみたいですが、作品としてはどれだけブレずに自分の『好き』を追い求められるか、というところに重き
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.7

ワンピース映画自体久々で、「FILM」シリーズが本編に関わってる話ということも今回初めて知ったのだけど、ここ1年の『最終章突入!乗るなら今!』みたいな盛り上がり方を加速させるような話でした。やっぱり音>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

カーチェイスものだけど主役はやはり人間、触れ込みは音楽映画だけど、軸はしっかりヒューマンドラマだなという印象の映画だった。

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本がタランティーノということもあり、強く『パルプ・フィクション』感を感じる作品でした。ノリで突っ走る人が最強!的な終わり方も含めて。
「各人の思惑がぶつかり合って、すったもんだの大惨事になる」という
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(2000年製作の映画)

3.8

いつか読んだ、日本のベスト映画を決める雑誌で取り上げられてた1本。

妹を殺して逃亡した主人公が、行く先々で出会った人に好かれたり、気に入られたり、体を求められたり、人を好きになったりしながら逃げ延び
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