普遍的な生活の中に響き渡る銃声と悲鳴。すぐ側にあった暴力に目を向けなかった悪人たちを、観客は凝視している。
現代の人々の「無関心」という悪も、いつか断罪されてしまうのだろうかと考えさせられた。
私たちの知らないところで世界は既にバランスを崩していて、どうすることもできないまま、その終わりは突然やってくる。
それをただ眺めていることしかできない私たちにとって、大切な人の隣にいることこそが何よ>>続きを読む
僅かな希望に狂わされ、被害者であるにも関わらず屈辱を受け続ける夫婦の姿が観ていてとても苦しい。観ている側も、何度も何度もどん底に叩きつけられる。
あの状況で自分を見失わないことが如何に困難か、石原さと>>続きを読む
多重構造の物語と繊細かつ軽快な会話劇を通して、「他者を理解する事」と「最愛の妻を失った男の喪失」をじっくり紐解いていく。
劇中と同じように、テキストが、この物語自体が、私達に問いかけてくる感覚に胸を>>続きを読む
慎ましい生活の中で、偽物の親子が本物の愛情を育んでいく姿に感動。
親としてヨヨコを育てていく中で、自分自身もダメ人間から脱却していくパパやんの変化が素晴らしかった。千原ジュニアの演技、とても良い。>>続きを読む
非常にスリリング。
淡々とした会話劇や壮大な自然の描写が滑らかで心地いい。それと同時に、次に何が起こるのか、最終的に何処に着地するのか、という緊張感が常に存在しており、想像力を掻き立てられる。
地元>>続きを読む