いなばみつはるさんの映画レビュー・感想・評価

いなばみつはる

いなばみつはる

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

imaxgtレーザー で鑑賞

色々言われてたけど、被爆のシーンはきっちりメタファーとして描かれてる。
伝記映画として優れてる。
ただ、カット割りすぎ、一つのショットが中途半端(ショットの起点と終点が
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.6

映画館で見るべき作品。特にIMAXで見るべき。スマホで見たら絶対寝てる気がする
自然光と浅い被写界深度のクローズアップ良さが出てるけど、逆にいえばそれに頼りすぎてると思う。ずっと砂漠しか映らないのがき
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.5

ギャグ映画としてめっちゃおもろかった。周りからも笑い声が聞こえてきてた。
ズラウスキーみたいな感じ。知性ある監督ってこうなるんかなーと思った。
劇のところとか最後の方はよくわからなかった。

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

4.9

20分しかないのに10分くらい予告つけるのやめて欲しい。
あと、隣に子連れがいたけど、子「帰りたい」母「あと3分だから我慢して」とかいう会話してたの笑った。20分しかないのに帰りたくなる映画って何
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.0

良くも悪くもコンセプトが全ての映画って感じ。
いくら退役軍人だからと言って、目の見えない老人くらい、健康な成人2人でなんとかしろよ 笑

(1974年製作の映画)

4.8

美しすぎる映画。
水と炎と樹々の緑。光が美しく感じられる上品なモノクロ。本当の芸術。

ドラキュラ(1992年製作の映画)

3.4

どうでもいい話だったけど、ところどころ綺麗な映像があった。ヒロインが美人。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.6

めっちゃすごい。他の誰がここまでの映画を作れるのか。今生きてる監督だと、リドリースコット以外には無理だと思う。これだけの群衆を扱ってこの完璧なレイアウトを実現できるのは天才以外の何者でもない。戦闘シー>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

-

映像がとても良かった。背景美術が美しい。
渋谷の街並みとか、今ある建物にCGで昔の建物を足したのか、昔の景色に見えるのがすごかった。
好きなシーンは、2人で音楽聴いてるあたりのシーンかな
モノローグが
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ランチメイト症候群(2018年製作の映画)

-

めちゃ面白い。
便所飯だけでここまで話作れんの凄すぎ。
主人公かわいいし演技うますぎ

回復タイム(2023年製作の映画)

-

仕事に疲れたOLが公園に現れたヒーローの格好をしたおじさんと会って色々する話。
レイアウトとカメラの動き方が素晴らしかった。

ファンファーレ(2023年製作の映画)

-

良かったです。
アイドルを扱った映画としてはかなり独特な視点だと思いました。
時間がゆったり流れていて、色々考えながら見れました。
全体通して、画面の色味が好みに近かったです。ゴダールみたいなカラフル
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正欲(2023年製作の映画)

-

面白かった!
「普通の」社会で生きづらい人が、「普通」から排除されるものを通じてかろうじて繋がろうとする様子と、排除する側の視点(稲垣吾郎)が描かれる。
演出は基本手持ちの撮影で、役者の演技をじっくり
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

4.7

押井守がこの映画について語っていたことを思い出した。映画は話あって分かり合えるなら映画ではない。分かり合えないもの同士が一瞬分かり合えたりするから映画として成立するのだと。

本当に美しい映画。やはり
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かぞく(2023年製作の映画)

-

登場人物たちが、ため息をついて思い詰めてる顔をする様子が演技が1時間半映される映画。セリフや説明はほぼない。途中でめっちゃ訛ってる人が謎の歌を歌い出したけど、なんのこっちゃわからない。見終わったら客席>>続きを読む

ぽくぽく(2021年製作の映画)

-

表情の付け方、壁にもたれかかって倒れるときの編集(早送りとスローの切り替えの緩急)とか、演出がすごい考えられてるし、上手かったです。
ずっと何やってるのって感じで、くだらなくて面白かった。

カランコエの花(2016年製作の映画)

-

LGBTの立場ではない人による振る舞いが当事者を苦しめる話だが、本人に悪気があるわけではないという潜在性を描いている。
自転車のショット、エンドロールの時の会話の演技が特にいいと思った。

雨月物語(1953年製作の映画)

4.5

ドゥルーズ がいうように、一つの瞬間が次の瞬間の縁起となり、絶えずベクトルを変えていくような連結、持続が生じている

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版(1973年製作の映画)

4.6

とりあえず上映時間が長くて足が痛かった。

主要登場人物たちは全ての決断を回避し続け、彼らにとって心地よいある種の関係性を作り上げていく。しかし、その悲哀もあって、という話。

素直に人間を描いてると
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ぼくの小さな恋人たち 4Kデジタルリマスター版(1974年製作の映画)

4.7

見入ってしまった映画。ゆったりと時間が流れていて、心地よい。特にドラマチックなことが起こるわけではないが、淡々と映し出される光学的状況は、全て美しく、惹きつけられる。うっとりしてしまう感覚。

田舎の
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

今更すぎるけど新宿のtohoシネマズで視聴。
スラムダンクは昔バスケをしている時に読んでいて、当時を色々思い出した。
山王戦の感動するところは、たった1時間ほどの試合の「現在」に、一人一人の登場人物た
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スピオーネ(1928年製作の映画)

3.9

迫力のあるカットは後半に詰め込まれてる。
ラング先生さすがメトロポリス撮っただけあって群衆の演技の付け方と撮り方がうますぎる。正直話はあんまり入ってこなかったし前半は退屈に感じたけど、列車のシーンから
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジーが、他者性を重要とするならば、この作品はその意味で真のファンタジーといえるだろう。
他者を理解することは出来ない。なぜなら解釈した瞬間に自分となるからである。他者は自分の外側に存在するが故
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.4

北田暁大が『広告都市・東京』で書いていたように、資本主義と監獄システム「パノプティコン」との共犯関係が作り出す、広告監獄世界を描いている。エンターテイメントとして優れているだけでなく、社会批評としても>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.9

母親と再婚相手との子供にガラス越しで会うシーンがとても好き。
子供を見守る大人たちがとても好き。
演出的にも語りすぎない感じが良い。

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.8

「お願いだから、凡庸さに屈するな、他の98%の人間に迎合するな」

ベタだし、内容も読めるし、クリエイティビティはそこまでないんだけども、個人的にこういうの好きだから楽しめた。ジョニーデップの演技がと
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

映画史の引用、撮影スタジオ、UMOの撮影、アナログのカメラ。撮るという行為に何かこだわりがあるんだろう。
アナログのカメラだけ捉える事ができるというのもなにかあるんだろう。
けど、正直よくわからん

豚と軍艦(1961年製作の映画)

4.2

最後のシーンがとても素晴らしい。豚達はある種の希望に思える

キャベツ畑の妖精(1900年製作の映画)

3.0

キャベツ畑から赤ちゃんを取り出して舞うだけの映像。特に面白みはない。1900年からは世界初の女性映画監督アリス・ギィの作品が出てき始めたので注目していきたい。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.3

中盤まではかなり良かった。最後の方が無駄な倫理観というか、真面目さが出ちゃったのが余計だったかな。スコセッシくんの真面目なところが捨てきれなかった感。でもスコセッシの中では一番好きかも

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