稲葉光春さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

豚と軍艦(1961年製作の映画)

4.2

最後のシーンがとても素晴らしい。豚達はある種の希望に思える

キャベツ畑の妖精(1900年製作の映画)

3.0

キャベツ畑から赤ちゃんを取り出して舞うだけの映像。特に面白みはない。1900年からは世界初の女性映画監督アリス・ギィの作品が出てき始めたので注目していきたい。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.3

中盤まではかなり良かった。最後の方が無駄な倫理観というか、真面目さが出ちゃったのが余計だったかな。スコセッシくんの真面目なところが捨てきれなかった感。でもスコセッシの中では一番好きかも

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

4.9

ズラウスキー作品のいいところは、監督はここまでやりたい放題やっていいんだって思えるところ。特に本作はよくこんなわけわからん映画をこの予算感で作れたなと思う。

ストーリーはズラウスキー史上一番わけわか
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.5

小舟で逃げるシーンあたりの演出が素晴らしすぎた。絵本的なレイアウトと演出、モノクロの良さを最大限引き出しているような光と影の演出。中盤あたりの演出は卓越している。
シナリオは割と普通だが、詩的なセリフ
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.2

演出の特徴としては、フレームの中にフレームを作り出すということだろう。窓や戸などの開口部や柱などによって、フレームの中でさらにフレームを作り出し、その中で役者を配置することで画を多層にし、深みを持たせ>>続きを読む

ANIMA(2019年製作の映画)

4.6

全然期待しないでみたけど、めっちゃ良かった
一点透視図法の高速移動で期待感を煽ってからの静かな車内、からの、うとうとダンスで完全に引き込まれた
ダンスの独特な動きがとても面白いし、全体主義感のある服や
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

5.0

グリーナウェイの美意識の高さは凄まじい。全てのカットにとてつもない緊張感が走っている。特にカメラワークによって動的に変化するレイアウトにおいて、美術の配置と配色、役者の演技などを完全にコントロールでき>>続きを読む

大列車強盗(1903年製作の映画)

3.7

世界初の西部劇映画。
1903年にしては先進的すぎるし、画期的すぎる。
映画史において重要な作品であることは間違い無いだろう

一人オーケストラ(1900年製作の映画)

3.2

おっさんが分裂していって合奏するというもの
実験的

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

4.5

言語と思考は強く結ばれている。思考という苦痛を実行する人生=話す人生は、無意識に生きる人生=話さない人生の「死」を意味する。主人公がそれに気づくお話

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.9

メタフィクションは良いと思った。
脚本には初めから期待してなかったので、むしろ頑張ったと思えた。
だが、映像的な表現のレベルが、旧作より明らかに落ちているのがガッカリした。旧作の焼き増しのような表現ば
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Winsor McCay, the Famous Cartoonist of the N.Y. Herald and His Moving Comics(原題)(1911年製作の映画)

4.0

アニメーション映画史にとって極めて重要なフィルムだと思う。制作過程が観れるのも良い

フットライト・パレード(1933年製作の映画)

4.6

レビューシーン3つを3日で作る話。
ミュージカルの舞台裏に注目したのは面白い。
なんといってもバズビー・バークレーの演出が素晴らしく、とくに2つ目が好きだった。

Give a Girl a Break(原題)(1953年製作の映画)

4.7

点数は風船ダンスシーンの得点

風船ダンスシーンが神がかっている。今でも通用するというか、バズりそうな映像。当時は実験的にやってみたのだろうけど、時代を先取りしすぎ。逆再生の効果を十分に引き出すために
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.4

教科書的というより、教科書になるべき演出というべきだろう。本作の演出は、脚本、フレーム内のオブジェクト、カット割、演技など、全てにおいて必要最低限で構成されている。構成要素の少なさは、高度なバランス感>>続きを読む

ドレフェス事件(1899年製作の映画)

3.4

ドレフュス事件は、フランス陸軍の大尉だったユダヤ人のアルフレド・ドレフュスが、冤罪のスパイ容疑で逮捕された事件。

紅葉狩(1899年製作の映画)

3.2

現存する日本最古の映画
日本映画っぽいオープニングクレジットがここから既にあったのは驚いた
内容は歌舞伎

シンデレラ(1899年製作の映画)

3.4

メリエスが今まで試してきた技術を用いてシンデレラを表現。
映画っぽくなってきた感じ

天文学者の夢(1898年製作の映画)

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夢というか、悪夢というか
月の顔が気持ち悪くて、月世界旅行の片鱗が感じられる。

奇術の上演(1897年製作の映画)

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椅子が消えたり帽子が動いたり蝋燭が爆発したりします

舞踏会のあとの入浴(1897年製作の映画)

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舞踏会の後の入浴シーンだそうだが、水じゃなくて砂をかけてるのはなんでなんだ

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

JAL機内で鑑賞

よくあるメッセージと教科書的な脚本ではあるが、普通に楽しんでしまった。
子供の時にバクを使ってステージから抜け出す遊びをしてたのを思い出させてくれたのが良かったです

Programme Nadar(原題)(1896年製作の映画)

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ポール・ナダールは、写真家Félix Tournachonの息子で、自身も写真家らしい。ポール・ナダールが撮影したバレエの映像などが本作なのかな

悪夢(1896年製作の映画)

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基本的には「困った一夜』と似てるけど、手が混んでる感じ。顔のある月とか、メリエスっぽさが出始めてる

皿まわし(1896年製作の映画)

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テーブルの上で回すタイプの皿回し(そんなタイプあるんかって感じ)

困った一夜(1896年製作の映画)

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ベッドで寝ようとしたら、巨大な虫が現れて対処したりする男のショット。

リヨンの消防隊(1896年製作の映画)

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カメラ後方から前方へ、消防隊が馬車で向かってくるショット。迫力がある