スモークさんの映画レビュー・感想・評価

スモーク

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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

率直に面白かった。夢のような世界を誰でも思い描いたことがあると思うが、この作品もひとつの夢の世界だった。それを違和感なく一本の作品に仕上げているあたり、さすがスピルバーグ。登場人物も道具も全てが魅力的>>続きを読む

砂上の法廷(2015年製作の映画)

2.8

真実は何なのか。その一点に向けて進んでいくので、その真実に気づいてしまうと面白さが激減してしまう作品。キアヌ・リーブスは警官でも殺し屋でも弁護士でも、なんでも似合うなぁ。

アリス・クリードの失踪(2009年製作の映画)

3.0

騙し騙されの密室劇。登場人物3人の思惑が交錯し新事実が明らかになっていくので、推理するというよりも頭を真っ白にしてこの作品の流れに身を委ねると楽しめると思った。

リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

4.0

ほどよくコミカルでとても観やすい。いわゆるB級映画といわれるものを観慣れている人であれば、楽しく鑑賞できると思う。洋画では毎度のことながら海外から見た日本のイメージにニヤリとしてしまう。起承転結の「結>>続きを読む

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)

3.5

邦題から受けるイメージと内容との雰囲気にギャップを感じてまず驚いた。中身はとてもシリアスで、年老いていくと直面するリアルな問題について考えさせられた。ラストまで観終わった後もう一度ラストに至るまでを頭>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

キアヌ・リーブスが本当にハマり役で、哀愁漂う引退したヒットマンそのものだった。アクションも派手になり過ぎないながらも見応えがあった。ターゲットを仕留めるために、向かってくる者は必ず息の根をとめる周到さ>>続きを読む

トールマン(2012年製作の映画)

3.3

廃れて生活に希望を見出せない雰囲気の映し出し方が良く、自然と自分もその町に住んでいるかのような感覚で見入った。子どもたちを連れ去ったのは誰なのか、なぜ子どもたちは連れ去られたのかを、こちらも考えながら>>続きを読む

シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

3.9

いろいろな作品で取り上げられていて戦場のようなイメージがある料理人の世界だが、この作品ではどこかほのぼのと観ていられる。なかなか噛み合わない2人のドタバタ騒動だが、ユーモアと哀愁のバランスがとても良く>>続きを読む

ディアトロフ・インシデント(2012年製作の映画)

3.0

実際に起きた事件について知っていると、なんだかあり得なくもなさそうと思いながら観られる。POVという手法のためか序盤から展開は穏やかだが、それがリアルだと妙に納得しながら観ていた。目新しさはそれほど感>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

アメリカの若者たちの生活や夢が垣間見え、ミュージカルへの愛に溢れた作品だった。歌のシーンは比較的少なめで、青春映画やラブストーリーとしても観られるため、観る人を選ばない良さがあった。カメラワーク、楽曲>>続きを読む

コングレス未来学会議(2013年製作の映画)

4.0

自分の美しい頃をコンピューターにインストールさせてずっとその美しい自分がこれからの作品を演じていく。その設定が突拍子もないような、この世の中を考えればなくもないような。観ていてそんなもやもやとした思考>>続きを読む

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

3.8

圧力に屈せず真実を求め続けた若者の話として十分に見応えがある。それに加え、その真実がナチスの行ってきたことであるからさらに作品に重みを感じる。自分たちの国が何をやってきたのか知らない世間。知らないのは>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

人間の狂気、迫害され続けた人々の苦しみ、生きることにすら希望を見出せない状況の虚しさ、それらを伝えようとしたこの作品の撮影スタイル、全てにおいて圧倒的だった。主人公サウルがどんな思いで目の前で起きてい>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

4.0

20年以上もの間のある決まった一日を描いていてどんどん時が進んでいくため、その間にあったであろうことを観ている側が想像できる楽しさがある。映画が終わった後の余韻が素晴らしい。運命の赤い糸とはよく言われ>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

薬や暴力にまみれた若者たちのいわば狂った日常を描いた、魅力に満ち溢れた作品。キャラクターの個性が完璧と言えるほどに確立されている。音楽のセンスも抜群で作品の雰囲気を盛り上げている。好き嫌いがはっきりと>>続きを読む

WISH I WAS HERE/僕らのいる場所(2014年製作の映画)

3.8

あることがきっかけで生き方や家族の在り方に気づいていく物語。家族の在り方の理想のひとつをみた気がした。ばらばらになっていても、やっぱり根っこの部分で繋がっている、お互いを信じていることが伝わってくる。>>続きを読む

ラスト5イヤーズ(2014年製作の映画)

3.0

ほぼ歌によって進むミュージカル。彼女は別れから出会いへ、彼は出会いから別れへと逆に進んでいくという撮り方に興味をそそられる。誰にでも幸せだったときとそうでなかったときがあり、共感できる部分もありそう。>>続きを読む

ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.0

難しい病気に罹った人と友だちになる。しかも親に言われて仕方なく。主人公からすればまさに「絶望的な友情」だろう。そんな主人公と彼女が少しずつ打ち解けていく様子や10代ならではの青臭さ、意識していなくても>>続きを読む

ミッシング・サン(2015年製作の映画)

3.5

邦題の意味は観始めてから納得。突然一番大切なものを奪われたら…。そう考えると綺麗事の一切ないこの作品には説得力があると感じた。実際このような状況に置かれれば希望などないのかもしれない。見え方や表し方は>>続きを読む

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.8

有名なキング牧師の人としての平等を求めた戦いの日々を綴った作品。アメリカ社会における白人による黒人への差別を映し出す映画はその多くが残酷で「人間」を問いかける。この作品では、選挙権を認めさせようとキン>>続きを読む

ノック・ノック(2015年製作の映画)

2.8

俗にいう「いい人」が踏みにじられる作品。映画を観るとき、夢を見させてもらったり自分を振り返る機会をもらったり知らない世界を垣間見ることができたりと思うことは様々だが、この作品は救いがなかった。結果的に>>続きを読む

ワンダフル・ワールド(2015年製作の映画)

2.8

かなりぶっ飛んでいる。両親がゾンビだったり衣装がもはやコスプレレベルだったり髪の色がカラフルだったりいきなりミュージカルになったり人間を改造できたり…と、ある意味情報量が半端ではない。メインのストーリ>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

4.5

たった一週間程の話の中で彼の人となり、生き様が非常によく伝わってくる。うまくいかないことだらけの人生でも生きてやるぜ、そんなことを感じさせられた。意味がありそうでなかったり、その逆だったり、人生はそう>>続きを読む

パージ(2013年製作の映画)

2.8

一年のうちのたった一晩だけすべての行動が合法になる「パージ」の時間。何をやってもいいとなったときの人間の狂気を想像する機会を与えてくれる作品。あまり重々しさは感じず、ライトな作品だと思う。ツッコミどこ>>続きを読む

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.3

コミカルな演出が所々にあったり邦題の雰囲気もどこかポップさがあったりするが、内容的には非常に大人的。亡くなった人への想い方は人それぞれ別だが、最愛の親友を失った女性のぽっかりと穴が空いた心が非常によく>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.2

観ている側を飽きさせないテンポの良いスリリングな展開にワクワクして鑑賞。次第に散りばめられた点が一本の線になっていくことに気づいたとき、「おぉーー。」と声がもれた程だった。何の情報も入れずに観る方が確>>続きを読む

もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)

3.5

気軽に観ることができ、なおかつメッセージ性もしっかりと詰まった一本。どんなに素敵な環境でも、その「素敵」なことに気づけるかどうかが幸せに生きていく鍵なのだと、自分を振り返ることができた。明日を生きてい>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.5

ネイビーシールズの心と身体の強さを迫力のある映像で見ることができる。絶望的な状況に追い込まれても、仲間を助けるためであったり生き延びるためであったりと、行動を決してやめない姿に人の強さを感じた。イスラ>>続きを読む

砂漠でサーモン・フィッシング(2011年製作の映画)

3.5

実現不可能に見えるプロジェクトに取り組む人たちをを軽やかなテンポで魅せる。コミカルに観れるサクセスストーリー。そんな中でも相反する考え方があることや、政治的なものに対する風刺も忘れていない。自分の抱く>>続きを読む

unknown アンノウン(2006年製作の映画)

3.5

密室の中で目覚めた全員が記憶喪失。記憶喪失によって善悪の立場がなくなった男たちの会話、駆け引きに魅入った。自分の立場が分からなくなったとき人はお互いを信じあえるのかと考え、興味深かった。キャストが豪華>>続きを読む

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.0

赤ちゃんがお腹に宿っても、まだまだ子どものジュノ。彼女を支える両親に、親の強さをみた。ジュノの年齢を考えると、生まれてくる赤ちゃんにとって何が一番いいのか、観ている側も考えさせられる。きれいごとではす>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.5

ベンの押し付けがましくない穏やかな仕草、表情、セリフに観ている側も穏やかな気持ちになれた。人生で多くのことを経験し酸いも甘いも知っているベン。それはロバート・デ・ニーロ自身にも重なる部分もあるように感>>続きを読む

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

4.5

ものすごく重く苦しい物語。救いのない中でもがくウスバルに胸が苦しくなる。しかし観終わった後、タイトル「BIUTIFUL」がストンと心に落ち、ウスバルの人生に目頭があつくなった。汚いことをし、いけないこ>>続きを読む

しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

4.0

ポップであり、少しだけほろ苦さもあるが幸せとは何なのかを明るい雰囲気で描き出していた。ヘクターの日記が素敵。本編中に幸せの種類が数多く出てくるが、「そうそう、そうだよね」「ああ、たしかに」「そういう考>>続きを読む

ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.0

テリー・ギリアム監督ならではのカラフルで独創的な世界観。キャラクターもどこかぶっ飛んだ人たちばかり。「ゼロの定理」解明のための解析方法がおもしろく、ここをこうはめ込むと別の場所が崩れて…というビジュア>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.3

正しいことであっても、それを社会が認めようとしない。マイノリティの苦しさ、辛さがものすごく伝わってきた。アラン・カミングの演技は、その当時の状況を目の当たりにさせる力があった。血が繋がっていなくても、>>続きを読む

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