たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価 - 107ページ目

たむランボー怒りの脱出

たむランボー怒りの脱出

青春☆金属バット(2006年製作の映画)

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イタさが足りない。

坂井真紀をもう少し魅力的にできたのではないか。

そうか、イタさが足りないのは良くも悪くも坂井真紀がいるからなのかもしれない。
坂井真紀が現れるのが、あまりにも早すぎたのかもしれ
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ピンク・フロイド/ザ・ウォール(1982年製作の映画)

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爆音、大スクリーンで観たい。
アニメーションのほとんどにモーフィングがみられる。
かっちょいい。

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

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ゾンビーバー、キュートだった。

噛まれた人間はゾンビになるだけでなく、ビーバーっぽくもなる。
変身シーンは『狼男アメリカン』だった。

サービス精神旺盛な映画だ。

冬の花火編 妹の手料理(2004年製作の映画)

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イタい。

主人公はフリッカーでマスターベーションする。
この想像力はすごい。

全裸で街を駆け抜ける場面、泣いた。

あと、ラストの一連のやり取りの空気は絶妙に気まずく、恥ずかしい。

個人的には『
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『ジュラシック・パーク』のラストでは、主人公たちはヘリコプターのなかで、つい数分前の地獄のような体験がまるで夢であったかのように、「あー楽しかった」という表情で帰途につく。
ジョン・ウィリアムスの音楽
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鬼畜大宴会(1997年製作の映画)

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信じられないレベルの鬼畜なのだけど、大阪芸大の映画はやはりどこか「さえない青春」なのだな。

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

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スタンダード・サイズの画面は、部屋の箱っぽさを改めて気づかせる。

前半の作曲過程を淡々とみせる場面は定点カメラであり、位置はなかなか変わらない。
四角い画面の下端の辺に広がる機械類から、空間が奥に伸
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書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

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ある一定の年齢を越すと寺山の言葉はピンとこないと思う。

この映画も、やっぱり若いときじゃないとガツンとこないんじゃないか。

一定の年齢を越えたら、寺山は化石にしか見えないのかもしれん。

ともあれ
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バケモノの子(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これまでにもまして、こども向けの映画だ。

冒頭から「これはカンフー映画なのだな」と思わせる。
たしかに主人公の九太と熊徹は、明らかに意識して言葉を交わすのを最小限にとどめる。
言葉でなく心でつながっ
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ロイドの要心無用(1923年製作の映画)

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終盤、ロイドがビルに登る場面。
これに大した緊張感を感じないのは、そこに<文脈>が希薄で、<状況>のみに頼っているからだと思う。

この終盤の場面は、ロイドが道行く人の見世物になるというものであるが、
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サイの季節(2012年製作の映画)

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ずっと触っていたい紙や布というのがあるが、そういう映画だ。

最前列の席で観て、ほおずりしたくなるような質感のフィルム。

被写体となるのも、煙や水滴やシワなどの「質感」が重要となるものばかり。

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天、見たけ(1995年製作の映画)

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おばあちゃん…。
おばあちゃんを撮ってるだけなのだが、いい。

巨人と玩具(1958年製作の映画)

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野添ひとみはアンナ・カリーナだな。

この映画のオープニングは真似したい。
最高すぎる。

この躁的なテンションは圧倒される。
日本語の極限じゃないか。

この国の空(2015年製作の映画)

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「反戦」とかそういう類いの映画ではない。
戦争の善し悪しという明らかすぎる問いは、もはや荒井晴彦の興味ではないのかもしれない。

戦時中という常に緊張状態にさらされている状況。
銃後であっても、やはり
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歓待(2010年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白い。

1人の居候の出現により、「家族」というシステムが崩れていく。

家族のメンバーそれぞれの役割や立ち位置は、たとえ家族以外の人間であってもいくらでも交換・代用可能であることを突き
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Seventh Code(2013年製作の映画)

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みんながマクガフィンを探す物語なのか。
それぞれのマクガフィンを追う。

前田敦子は最後、マクガフィンを「追う」から、マクガフィンに「追われる」に変わったのか。

ラストシーンはやはり黒沢清らしいなあ
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

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カサヴェテスの映画は「顔の映画」といっても差し支えないと思うが、この作品より前の作品では、それらは全て欧米人の顔であった。

役者が激しく動くと、ピントを合わせるためのほんの一瞬だけ顔がぼやける。
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

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めちゃんこおもろい…。

6篇からなるオムニバスだが、まずタイトルまでの掴みがかっこいい。
モリコーネ的な音楽もずっと聴いていたい。

イグレシアにしてもそうだが、スペインのコメディは、ふつう笑えない
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雪の轍(2014年製作の映画)

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昨年のパルムドール。トルコ映画。

カッパドキアが舞台であるが、この映画には観客の紀行を促すような要素はない。
世界遺産的な雄大な景観は、ショットとしてはほんの数えるほどしかない。

それは、この映画
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ばかのハコ船(2002年製作の映画)

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山下敦弘のなかでは2番目に好きかもしれん。
1番は『リアリズムの宿』。

初期山下作品のオフビートな空気はたまらんなあ。

この空気感が“分かりやすい”ものであるためには、登場人物のどこかが自分とある
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ムカデ人間2(2011年製作の映画)

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『ムカデ人間』を観た主人公が「真似したい」という強い思いから、本当に真似してしまう話…。

とにかく汚い。
あと痛そう。
膝の皿は、痛そう。

白黒だからグロさはごまかせてるかもしれんが、主人公マーテ
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

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コミュニケーションや人間関係が絡んでくるセックスを拒む主人公は、必然的に自慰や娼婦に傾く。

セックスとコミュニケーションを分けて考えようとしない妹に対しても、その考えを正すように叱る。

そんな彼も
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

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ローラの赤色と彼氏の黄色。
赤と黄にまみれた街を走る。

登場人物が気に入らない結末を否定し、その否定を織り込んだうえで展開する物語。
映画の結末は必ず1つだが、この映画は複数の結末を否定するという過
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太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

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一番凄いのは東映のロゴが入ったあと、すぐの場面。

荒れた海を背景に、遠景の空にカラスの群れが飛んでいる。
カメラは左にパンしつつ、視線をカラスに誘導する。
カラスが旋回した直後、右からは狼がものすご
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疑惑の影(1942年製作の映画)

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主人公の娘は全て「母親をきっかけにして」行動している。

前半は叔父さん大好きっ子として振る舞う主人公であるが、それは彼女の母が叔父さんを深く愛しているから。

その証拠に、叔父さんが殺人犯の容疑をか
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東京無国籍少女(2015年製作の映画)

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物語が遅々として進まないことのストレスはでかい。

主人公が周囲の誰とも関係を作ろうとしないことが大きな原因だ。
ふつう主人公がそういった性質の人物であっても、周囲の人物たちによって物語は稼働するはず
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野火(2014年製作の映画)

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市川崑が兵隊たちの虚ろでありながらギラギラとした眼に焦点をあてたのに対し、塚本晋也は兵隊たちを取り囲む風景を強調する。

南国のギラギラとした空の青や葉の緑は、真っ黒な兵隊たちを背景から切り取る。
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ドリームキャッチャー(2003年製作の映画)

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爪楊枝=乳房を常にくわえている男。

人間の尻から排泄される(糞のような)エイリアン。

しかし蛇のようでありながらも女性器のような形も備えているエイリアン。

もう1度観て考えたい。
色々派手なので
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イノセンス(2004年製作の映画)

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いわゆる“めまいショット”的な効果がいくつか見られた。

子どもの顔に不自然なくらい影をつけて老けさせているのは何故なのか。
シワのないガイノイドとの対比のほかに何か理由があるのかな。

難しい内容の
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ファスタープッシーキャット キル!キル!(1965年製作の映画)

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巨乳、ギャル、カーレース、ゴーゴー、ロック、人殺し、ビキニ、マッチョ、田舎、悪魔のいけにえ、、、

ごった煮です。
ラス・メイヤーの映画、少しずつ観ていきます。

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

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物語は夜の車内だけで展開される。

そこで問題になるのが窓の効果。
この映画では、窓が2つのはたらきを担う。
1つは光を通過させるはたらき。
もう1つは光を映すはたらき。

光を通過させることで、トム
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南の島のラブソング(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最後に2人(二山?)が結ばれたら台無し。
すれ違う2人のまま終わるのが好みではある。

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

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感情にも感情があるのだな。

たしかに感情が擬人化されて「表情」をもつ以上、その擬人化された感情にも感情が伴うのは仕方がない。

もし感情が擬人化されてなくて、単なる図形とかだったらおもしろい。
図形
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野火(1959年製作の映画)

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死んだ眼がギラギラ輝いていることの不気味さ。

ゾンビのような身なりでありながら、生きることへの執念は捨てない兵隊たちの魂を、彼らの眼に集約させる。