たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

戦火を越えて(1965年製作の映画)

3.5

レゾ・チヘイーゼ二本目。ちょっと見舞いに行っただけのおじいさんが気づいたら戦場でドイツ兵撲殺してる。グルジア語(?)のセリフ部分だけ吹き替えになる仕様は何なのか!

ルカじいさんと苗木(1973年製作の映画)

4.0

チェーホフっぽい!樹木の時間で人生を捉えるルカじいさんは『ワーニャ伯父さん』だった。ガキとの旅は『曠野』?
バス車内でおもちゃの車を助けた(?)ルカじいさんはそれがアメリカ人との心の交流のきっかけにな
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.5

再見。おもろ仁和寺。
本題に入るまでが早いというか、ほぼ本題しか撮ってないと思った。物体Xが来るまでの人間関係が一切描かれない。来てからの話しか語られないからヒューマンドラマでは全くない。

青い青い海(1935年製作の映画)

3.5

音楽の鳴り方と止み方!情緒不安定すぎる。冒頭で泳いでたびしょびしょの犬かわいい。あとブロンドの方の男がデヴィッド・ボウイに似てる。

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版(1973年製作の映画)

4.0

再見。7年くらいまえに見たときより格段に面白く見れた!レオの内面のなさゆえに生まれた軽さで219分乗り切れた。ラスト最高。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

1.5

びっくりするくらい面白くないぞ!何やったんや……。
ヴィゴ・モーテンセンにあの椅子でアツアツおでん食べてほしいとか考えてたら「え、ここで?」というタイミングで映画が終わった。

少年と犬(1975年製作の映画)

3.0

ワンチャンを期待する少年とガチのワンちゃんが荒野を行く……。ちょっと単調ではあるが犬いるとやっぱ見れる!何気に俳優監督映画か。

カタクリ家の幸福(2001年製作の映画)

4.5

おもろ!!死体隠蔽家族愛犬ミュージカル映画。三池崇史のこの時期にありがちの変態要素一切なし。素直に人生讃歌だった。

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

4.0

再見。ソ連のおそらくごく一般的な住宅街の地面がタルコフスキーのこれ以降の作品で頻繁に登場する貧しくて途方もなく続いていて何も考えられなくなるようなあの曠野の風景と響きあっている。真っ黒のコンクリートに>>続きを読む

怪人マブゼ博士/マブゼ博士の遺言(1932年製作の映画)

4.0

再見。面白いんやけど、ドイツ時代のフリッツ・ラングの場面展開の仕方って変ちゃうかと思った。複雑というのとは違うんだが、中心のなさというか。主人公がいないというか。この感覚と関係あるか不明やけど、だいぶ>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.0

8年ぶり再見。狂人しか出てこなくて糞尿・体液・吐瀉物が写り続ける映画なのに、狂ったガキが死体のケツから排泄物を採取して別の死体に食べさせようとしたら、大人が「おい それはないだろ」って注意してて、まっ>>続きを読む

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

4.0

延々と続く白樺林の風景が凄い!ロシアの大地のただ広いだけの出口なしの陰鬱とした風景。ここで軍人の男が軍人の女をナンパするが、あまりに暴力的なキスシーンなので見てほしい。

アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

3.0

再見。これまで退屈だった映画がラストシーンで急激に輝きを放ち、訳も分からず感動してしまう映画、しかも大勢の人間がカメラに向かって手を振る場面で終わる映画、というのをこの作品の他にもう一つ見たことがあっ>>続きを読む

バルドー/ゴダール 2Kレストア(1963年製作の映画)

3.0

これを書いてるそばから『パパラッツィ』との違いが分からなくなってきた。こっちの方が尺が短くてちょうど良いと思う。併映の『アデュー・フィリピーヌ』は前に見て退屈だったのでむしろこのゴダールを扱った短篇2>>続きを読む

パパラッツィ 2Kレストア(1963年製作の映画)

2.5

題材にしては尺が長いけど『軽蔑』撮影時、警備のため軍隊まで出動したクローズドな現場をそれこそ野次馬の視点で覗き見ることができるというのはまあまあ面白かった。

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.5

再見。3、4回目くらい。たけしが繰り出す全ての暴力があまりに酷くて笑える。たけしで一番好きだと思ってたけど、今回見たらラストシーンのなんちゃって具合だけが妙に浮いていて気になる。良くない浮き方のような>>続きを読む

天使の影(1976年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白い。怪人みたいなやつしか出てこなくて面白いことしか言わなくて最高だった。
撮影レナード・ベルタ。ただカメラを使って現実を記録しただけでこうも魔力というか画面から淫靡な霧のようなものが漂
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脱出(1944年製作の映画)

4.5

良すぎんか?ハンフリー・ボガートもローレン・バコールも笑うとめっちゃ可愛いんやね。俳優のキュートさだけでも「おもろーー」という思いが持続するのに十分の力がある。

樹氷のよろめき(1968年製作の映画)

3.5

岡田茉莉子をめぐり極寒の雪山で元彼と今彼が対決する。自然が猛威をふるい生命の危機に関わる場所でこんなにも俗っぽい三角関係(セリフは観念的だが)をやること。限界のような場所でやってこそ俗なドラマが輝くと>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.5

危険なスタントに目を引かれはするが同時に「長い」という感想もはっきりと浮かぶ。人物の会話シーンがほぼ顔しか撮ってなくてカット数も無駄に多く死ぬほど退屈なのをどうにかしてほしい。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.0

アクションシーン以外は何が起こってるかあんまり分からんぞ!話についていけなくて自分の理解力を疑ったが俺が悪いのか?全部セリフで説明しすぎではないか?

鶴は翔んでゆく/戦争と貞操(1957年製作の映画)

4.5

おもろ仁和寺───。カラックスが参照してそう。疾走シーンの画面のブレ方(残像ができるような)とか。ロシア映画独特の迫力について考えたい。全然見てないからこれから社会主義圏の映画のことをもっと考えたいと>>続きを読む

暖流(1957年製作の映画)

4.0

再見。現代の邦画のリアルっぽい深刻ぶった芝居とは根本から違う。内面のなさ。エネルギーのみで駆動する人間。
看護師が何で死んだか左幸子がブランコ乗りながら言ってるっぽいけど、セリフがうまく聞き取れず詳細
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

なにか象徴とかメタファーのようなもので溢れていると思って見ていていいのだろうが、それを自分の頭の中でどうにかすることができず、というよりも、しないままに見終えた。そういう見方をするのが疲れるということ>>続きを読む

光る眼(1995年製作の映画)

4.0

おもろ!禍々しいイメージと滑稽なイメージが共存している。冒頭の全員が一斉に気を失う場面が良い。大勢の人間が同時に倒れる光景を撮影しているだけなのだが、縦の人間が横の人間になるというだけで、視覚的にはち>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

遠い昔に死んだ敬愛する死者たちの国へ、その国を「現在」として生きることができるのであれば、それに抗いがたいのは言うまでもないが……という終盤の荒唐無稽かつ感傷的な展開に胸が締め付けられる。

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.5

密閉空間にガスが充満していく様子が禍々しくて良い。そのシチュエーションが序盤と終盤で反復されるのも。ただ、悪役に際立った個性がないからあんまり魅力がない。1話完結で良いのではと思うが、どうやら続いてい>>続きを読む

小説家の映画(2022年製作の映画)

2.0

ホン・サンスって面白いか?みたいになっていってる最近は。カメラの前に役者置いとくだけ、というか。あの思わせぶりな子供は何?人間以外に興味ないのか?という感じもする。

ハードコアの夜(1979年製作の映画)

4.0

階段落ち映画だった。終盤に出てくる住宅街の斜面に階段が敷かれていて主人公が敵を殴ったり蹴ったりする度にそこを転げ落ちていくが、勾配が緩やかなので一気に転がるということがなく少しづつという落ち方。ゆった>>続きを読む

救命士(1999年製作の映画)

4.5

おもろ!脚本ポール・シュレイダー。こんなにもずっと躁のテンション保ち続ける映画もあんまない。ラストの「救済」(への予兆?)表現は相変わらずある。

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.5

ポール・シュレイダー新作。『アメリカン・ジゴロ』の頃からずっとやってるブレッソン『スリ』のラストシーンへの目配せ。もっといえばずっとドストエフスキー『罪と罰』をやり続けている。シンプルなラストカットが>>続きを読む

愛と怒り(1969年製作の映画)

2.0

多分この時期流行ってたんであろうオムニバス(特にゴダールは色んな作品に引っ張りだこの印象)だが、この映画は良くない意味で作家の実験場として使われてる感じで、どの作品も監督個人のメモ帳から「短篇だからま>>続きを読む

ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

3.5

レストランのトイレでオーウェン・ウィルソンをボコボコにするの好きすぎる。

一寸先は闇(1971年製作の映画)

3.5

この前読んだ『肉屋』の批評で「登場人物の感情の盛り上がるポイントに時間的なズレを設定するのがシャブロルの特徴」というのを読んでたから、この映画も一見どういう芝居なのか分からなくても待てば面白く見えてく>>続きを読む

十日間の不思議(1971年製作の映画)

4.0

「死ね」と言われてちゃんと死ぬ人間のそのスピード感が見れる映画が好き!フリッツ・ラング『怪人マブゼ博士』とか。あと串刺し映画でもある!
オーソン・ウェルズ、アンソニー・パーキンス、ミシェル・ピコリとい
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