マッサンさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

マッサン

マッサン

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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.9

妄想に取り憑かれて深みにはまっていく様を描く。
美しい映像と超現実的な雰囲気により、警告から芸術へと昇華させる。

ZOO(1985年製作の映画)

3.7

動物の腐敗過程の映像が出てくるので注意が必要。
光や色彩に徹底的にこだわりゴシック的不気味さを加えて描く。
映像の全てにおいて表象・暗喩を多分に含み、解釈の迷路に陥る。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.8

不条理な世界や複雑なストーリーが絡み合う性格劇を長回しで描く。
暴走するかのようにドラマの定石を拒み続け、記憶にこびり付いて離れない。

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.0

不条理な御伽噺や文学をシュールに描く。
物質に魂を吹き込み、薄気味悪いユーモアに溢れた映像で表現する。

ラテン・アメリカ/光と影の詩(1992年製作の映画)

4.3

なんとなく手にとって観てみたら大傑作だった。
映画を観る喜びを教えてくれた。
マジック・リアリズム小説が好きな人には是非ともお薦めしたい。

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

4.3

夢か幻か。
熱が伝わってくる。
ミュージカル映画の金字塔。

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.7

社会や親に対する疑問や反発、自由への憧れ…当時の僕が見たかった景色の全てを見せてくれた、大切な映画。
原作を見事に映像化してくれたショーン・ペンに感謝。

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.3

ジャームッシュで一番好き。
脱獄映画を温かい気持ちで観られるとは。

ロゼッタ(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

酒とsexに溺れる母親とキャンプ場のトレーラーハウスで暮らす少女が必死に生きる姿を捉える。
音楽を排除し手持ちカメラで撮影することで、観客は完全に彼女の視点となる。
ずっと気を張って強がっていたロゼッ
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愛、アムール(2012年製作の映画)

4.5

現代人が抱える不安や倫理的問題を冷静に描く。
容赦のない表現で人間洞察を突き詰め、観客の知性に訴える。

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.3

セルビア民族の文化的アイデンティティや戦争の功罪をユーモラスに描く。
無政府状態のカオス的コメディの中に狂気と風刺をちりばめ、一つの物語となる。
クストリッツァの真骨頂。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.1

不安を煽る謎めいたストーリーを絵画のような映像で鋭く描く。
観客をシュールな悪夢の世界へと引き込み、答えを示すのではなく、問う。

カノン(1998年製作の映画)

4.8

ギャスパー・ノエは暴力をありのまま見せて、復讐や偏見を衝撃的に描く。
過激なテーマに真正面から取り組み、残忍なその映像は常に物議を醸す。

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

最後、簾越しに見える夫と子供たちと将来の奥さんを見守るシーンがまさに原題そのもので号泣した。
人生で間違いなく一番泣いた映画だ。

RENT/レント(2005年製作の映画)

4.2

8人が横一列に並んで歌う冒頭のシーンでいきなり号泣。
曲が良いからこの映画は何度観ても飽きない。
ミミのキャンドル、エンジェルの登場、AIDS患者の集会、レストラン、葬儀…どれもこれも心に残る。

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.4

極上のコメディ。
陽気なジプシー音楽に乗せて描かれる大騒動。
善と悪、生と死、人間と動物、犯罪と恋愛、涙と笑い、友情と策略…境界なく全てが渾然一体となって進行しながら興奮状態のまま大団円を迎える唯一無
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