richardさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.8


観ていて、心がずっと気持ちが悪かった。
歯がゆく切ない。
弱々しい彼女と強く子を愛する彼女どちりも観て人を一人見た気がした。
陰と陽が映画の中でも、人でもありそれがとても映画的だった。

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもシンプルなのだけど、伝えたいものが伝わる映画。
演技力に脱帽。
捕まるシーンのカットが上手だった。

花とアリス(2004年製作の映画)

4.3

自分の思い出にたった一滴の絵の具を落とされただけで、もう戻れないのだろう。
思いと思い出は曖昧で、なのに純粋に強く心にあるもの。
少しよりも曖昧なアナログ的な上塗りで、思い出に思いを足されていき、それ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと何かがズレてるような感覚で観ていた。
ジャックの目も、エリーの目も、人々の目も。
嘘の上に成り立つ真実に、切なさと虚しさだけが膨張していき痛々しかった。
そして、ジャックの愛したものだけは間違っ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

映画観で号泣してしまった。
圧倒的にスケールのこの映画の中で、
幾人もの人々を観せられながら、
人の弱いところ、そして愛しい程誰かを思う気持ちを魅せられた。
誰に何を言えば良いのかわからなくなった。
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

4.4

まず、単純に面白い。

グラフィックでも思わされるカラーリングが美しい。
悪とは人間そのもので、垣間見えるものでしか無いと言わんばかりに、日常の光や色の中に存在していた。

そして人は黒く、悪は赤い。
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

一見、よくある音楽をベースにしたインディーズ映画観があり、これは?と思って観ていると
真っ直ぐな演技や、演出にあった音楽や周りの人との関係性の成長や挫折。
観ていて7割くらいの自分で観れる分、3割の自
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.9

2人の世界を作っているフレームが素敵だった。
段々と広がっていくラッセルの様に、フレームも客観のカットがあり、2人だけの週末が2人の月曜日になればいいと思った

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.3

日本とは違う男のかっこよさが韓国映画はほんとにいい。新しき世界で興奮した自分がもう一度拳を握った。かっこよすぎた。長尺にも関わらず魅力的なカットに見入るストーリー。もう一度みたい。

ワイルド・レース(2019年製作の映画)

2.8

愛情や友情の描き方が微妙で、作品を通してのテンポ感が上がりきらない。

ポラロイド(2018年製作の映画)

2.9

どこにでもありそうな映画。
全体を通してのグレーディングは雰囲気づくりから演出にプラスになっており、目を開かせたが、面白みやストーリー性にかけて眠く感じた

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.5

閉鎖的なカットで、エイスの表情が細かく瞳に映ってきた。

クラスの中での距離感や、人と人との距離がもどかしくも辛いものだった。
ただ客観で見る事で楽しみと大事なものが見えてきたりもする。

私自身に置
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.5

1つの作品として成り立ってしまっていた。太宰治という海を感じたくて行ったが、違うものだった。
だが、面白くないという意味ではない、蜷川監督の演出が彩度を極めて、人の性というものを感じさせられた

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.2

出だしから少し退屈で、興味が惹かれなかった。
しかし途中からブラッドピットの、想像する範囲の演技の先を見えた時から表情をずっと追い続けていた。
内容やストーリーは普通に思えたが、目の奥に命を感じたのは
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.8

とてつもなく普通で、とてつもなくワクワクしなかった。
しかし、とても心に残るたくさんのものを見つけた。
胸が何度も苦しくなり、泣くに泣けない感情で必死に成功を願っていた。
されど映画だろうが、同じ時間
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.8

素直に楽しめる面白さに、少しずつ体感するベイビーというキャラクター。音の使い方やカットインの入れ方で飽きずに逃走シーンも観れる。特に何がという訳ではないのに、デボラが愛おしくてしょうがなかった