cinemaで逃避さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.1

すごく距離が近くて
観ている人間の隣に
寄り添ってくれる映画

劇的な興奮も悲しみも
大袈裟なものは無いけれど
愛しさが心の底から
ジワジワと湧き上がるのを
感じさせてくれる

出てくる風景は人は
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.8

シリーズ最終章
世代交代がテーマで
広能と武田が引退して終了
そしてこれからも
抗争は続くというエンド

観てみるとそこまで
蛇足に感じませんでしたが
4作かけて終わらせた
大きな物語の波を越えるのは
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オーディション(2000年製作の映画)

4.0

シネマンションさんの
ウォッチャパーティーで鑑賞

Jホラーの文脈を捉えた
演出、色彩、画角、
どれも素晴らしく不穏

後半がまさに地獄
細かく丁寧な音の仕掛けが
とにかく素晴らしく
痛みを想像させら
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.7

期待したテイストでは無いけど
これも悪くないよね映画

他人の意識の中に
主体的に潜っていくのが
インセプションなら
本作は他人が自己記憶の中を
漂うのを客観的に覗く感じ
観ててヒリヒリする感じは
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.7

池の畔での怒涛の展開には
腹抱えて笑いました
夕子って奇跡の存在ですね
あの腑抜けて花くわえた顔が
もう面白くて仕方ない

工藤Dってやっぱり偉大
彼が不在の序盤は
しっかり物足りなかったし
それに加
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.9

作り手の執念を感じる怪作
ダークな世界観ながら
要所でコミカルな要素もあり
観やすさへの工夫も見えます

1人で7年かけて
ストップモーションアニメを
撮影しているクセを
そこまで感じさせない
スッと
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.7

面白かった
バカリズムさん脚本で
シュールでメタ的な物語運びに
「らしさ」が出てました
正直ここまで正面から
コメディで勝負する映画は
最近では珍しいと思います

出ている役者陣も
元芸人とか喜劇役者
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教誨師(2018年製作の映画)

3.8

思い出して記録
確か「寝ても覚めても」と
二本立てで上映していたはず

鳥丸せつこさんの
虚言癖おばちゃんが
強烈に印象に残ってます

話も教誨師自身の闇にも
踏み込む流れになっていて
深淵を覗き込む
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

正直ハズレ映画でも
ジェラルドバトラーの
渋い姿が見れたら良いや
ぐらいで選びましたが
大当たりで気分最高

単純なアメリカ万歳
美しい勝利映画では無いのが
観ていて清々しい

アメリカ・ロシア
両国
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.7

仁義なき戦いシリーズ
キレイなフィナーレ
となるはずの4作目

ドンパチが増えて
見境なく若者が暴れ回る今作
組幹部の振る舞いより
血気盛んな若者の方が
筋が通って共感できる不思議

山守の外道具合が
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.6

工藤Dのヤンキー味が暴走
「幽霊と呪い、
どっちが勝つか実験じゃ!」
と吠える姿には憧れすら覚える

そのくせ現場に入るのも
呪術道具を拾うのも
市川にやらせようとする人間味
こりゃクセになりますね
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.9

どうして韓国映画は
こんな面白いんだろうなぁ
ツッコミ所が多々あっても
邦画とは違うというか

耐震基準どうなってんだとか
森の中を車で進んで
何で木に衝突しないんだとか
起爆装置の扱い雑すぎとか
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.0

シリーズ第3作目
いよいよ広能が抗争の中心に
引き摺り出される

さすがにここまで来ると
粒揃いのキャラクターに
話も複雑なヤクザの力関係が絡んで
一段階面白さが増しますね

これまでは山守組のボンク
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

変態スポイトおじさんが
孤独なのは分かるけど
娘の亡霊追いすぎや
誰かしらを囲おうとすなよ

結果的に両親がクズだったから
おじさんが
アンチヒーローな感じに
仕上がってるけど
本人が言うように
おじ
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.0

若き北大路欣也の
哀しい物語
ひたすら裏切られ
苦しみ抜いた報われない男

大友もインパクトありますが
それよりも印象に残るのは山中
一人にフォーカスを当て続け
大味なドンパチシーンのみじゃなく
葛藤
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.7

警察とヤクザの境界って
曖昧なものなんだなぁと
思わされる作品

どちらも暴力装置で
正統性の契機があるか無いか
それだけなんですね

闇米を食って生きてきただろと
突き付けられて何も言えない
清廉潔
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

マイルドなスリラーという感じ
残酷な描写を避けるので
差し迫ったヒリヒリ感や
焦燥感が観客に伝わりづらい
ヒューマンドラマ寄りだし
社会風刺の寓話的だなと感じました

映画全体としては
この特殊なビー
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

まず単純に
リベンジものとして最高
観客を煽り立てた上で
王道カタルシスをガツンとくれる

次に
皆が予想する流れから
しっかり裏切る脚本の巧さ
無理に捻った感じがしない

そして
マチスモ・マッチョ
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健太郎さん(2019年製作の映画)

3.5

高木監督から直接
ご紹介いただいておきながら
今更になって鑑賞
(ほんとすいません)

35分というサイズで
起承転結がキッチリしていて
とても見やすい映画

最初のシーンの
健太郎の汚い食い方の理由
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.7

これは世界観が全て
ミレニアムパレードの曲と
スタイリッシュな映像世界に
自分は大満足でした

綾野剛成田凌ご両名の
演技の振り切りは素晴らしかった
特に成田凌さんのビジュアルが秀逸で
心の奥底で自分
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.9

伝説の実録シリーズ
ついに1作目に挑戦
展開のテンポが良すぎて
観ながら気持ち良いリズム
もっと我慢しながら
観ないといけないかと思ってました

ただ演出もアクションも
現代の感覚で見ると少し滑稽かも
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

前評判通りの
高密度で洗練された作品
磨き上げられたシーンの連続が
目で見て美しいと同時に
その意図を汲み取る
観客の脳味噌を刺激し続ける
あっという間の映画体験でした

濱口メソッド丸出しの作品で
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

面白かった楽しかった
まさしくLEVEL2の仕上がり
大上が居なくなって
トーンダウンするどころか
更に加速する過激さ

広島という土地柄を生かした
原爆を連想させる台詞回しや
当時の在日韓国人の厳し
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全員切腹(2021年製作の映画)

3.8

コロナ禍下の閉塞感を
正面からぶった斬り
腹掻っ捌いて責任をとる快作

不快になるかならないか
ギリギリラインの音効も含めて
腹の底にズシンと響いてくる

雷漢吉右衛門役に
窪塚洋介さんを
キャスティ
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.5

近年珍しい一大映画シリーズ
予習の意味で出発点を鑑賞

アクションのスピード感が
素晴らしいと思いました
一方で
原作マンガがあるので
話の筋を弄れないジレンマが
あるのでしょうが
展開は分かりやすく
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樹海村(2021年製作の映画)

3.7

世間の評価は低いですが
個人的には体験として面白い
意欲作だなぁと思いました

いわゆるJホラーって
従来の伝統的お化け描写から
新たな表現を模索していく
連続した流れが根底にある
と思っています
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.3

重くて社会風刺もあるが
見終わって帰るときには
持ち帰る新しい視点があまり無い
と気付く映画でした

感覚的にですが
映画描写と観客との間に距離があって
そのギャップが埋まらず終わる感じ

敢えて淡々
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

銀座有楽町という
場所柄、歴史漂う場所にて
古めかしい設備の東映映画館で
昭和舞台の東映ヤクザ映画を観る
完璧なセットでした

既に皆大好きな本作品
血と汗と土の臭いがする
骨太な血が滾る任侠映画です
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

テアトル新宿
上映最終日に駆け込み鑑賞
人でいっぱいの映画館って
なんかイイですね

「ある用務員」が面白かったので
ワクワク期待大でしたが
その期待を大きく上回る面白さ
まさにエンタメ全振り、最高!
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真・鮫島事件(2020年製作の映画)

3.3

オープニングが
カッコ良くてワクワク
それ以降は下降線

お兄ちゃんが強い
頭の回転が早くて
物分かりが鬼
雨の中でノーヘルバイク走らせても
崩れないヘアースタイルも素敵

傲慢のワードが出た時点で
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.9

ニワカなんで
考察とかを経た解釈とかは
特にないです

単純に映像としての楽しさとか
作画のディテールとか
エヴァンゲリオンにしかない
気迫というか
独特の魅力を感じました

所々で現代的な感覚からの
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街の上で(2019年製作の映画)

4.3

日常って愛おしい
時がゆっくり流れる下北沢で
多幸感に包まれながら
とにかく癒される映画

劇的なことなんて
何も起こらないけど
こんなにも面白い
今泉監督、凄まじいですね

出てくるキャラクターが悉
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

細田作品初鑑賞
なんか賛否両論ありますけど
個人的には割と好感持てる作品でした

何より監督の描く話の筋が明確
何故、母は自分を置いて
他人の子を助けようとしたのか?
この答えをすずが探し求める話
(
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

3.9

今日観ることに
意味が有る気がして劇場へ

予想していたより
大袈裟じゃなく説教くさくない
これをどう捉えるかで
評価は変わる気がします

出てくる市井の人々を
その時代の人々という
ステレオタイプで
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.2

最高に楽しい
ミュージカル映画でした

この種の映画が苦手な人は
そもそも鑑賞を避けるはずなので
レビューがインフレするのも頷けます

音楽、リリック、ダンス、世界観
ノリノリでとにかく楽しい
ポジテ
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親密さ(2012年製作の映画)

4.5

今まで、脚本力・演出力って
なかなか掴みづらかったのですが
ここまで圧倒させられる作品は
初体験な気がします

後半の演劇の台詞と
前半の群像劇の言葉が
交差しながら混ざり合う
どう考えたか分からない
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