Alighieriさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

5.0

シリア内戦下の首都アレッポに住むジャーナリストのワアド・アル=カデブはカメラを回す。爆撃に怯え、いつ死んでもおかしくない毎日。夫が勤める病院の床は患者の血で真っ赤だった。そこでは多くの命が失われたが、>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.8

オズの魔法使いで一躍有名になったジュディ・ガーランド。彼女は晩年にどう生き、何を歌ったのか。自由に生きてきたとは言い難い彼女の人生にとって心の支えだったのは彼女の歌を愛し、耳を傾けてくれる“ファン”の>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.3

人種、思想、生い立ち、言語、その全ての壁を超えたのは「タップダンス」。踊りに境界線はいらない。コメディタッチで明るい作風だが、これは戦争映画だという事を忘れてはいけない。「Fuck Ideology」>>続きを読む

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.9

この3人が最高すぎてシビれた。お調子者のサビーナとクールなジェーンとおっちょこちょいなエレーナ。個性豊かで3人とも愛さずにはいられない良さがある。全ての女性に向けたメッセージも込められていてとても好き>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.5

ヴィクトル・ユーゴーの名作レ・ミゼラブルの街を舞台に、現代も続く市民の怒りが描かれる。利己主義的な市長と、傲慢で事実を隠蔽する警察。ミゼラブル(哀れ)な市民たちは、怒ることでしか声を上げられない。鑑賞>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

サム・メンデスは詩的に演出することに長けていて、そこにロジャー・ディーキンスが作る映像美が加わって非常にエモーショナルな作品になっていた。主人公が闘ったりする訳ではないけど、戦争の恐ろしさはそこだけで>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「リーマン・トリロジー」(2019年製作の映画)

4.3

19世紀にアメリカンドリームを夢見てドイツから移民したリーマン兄弟。3世代に渡って彼らが築き上げたものが2008年に全て失われるまでの160年が描かれる。3人のみの演者とガラス張りのセットという限られ>>続きを読む

ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.8

同性愛者のロニートはユダヤ教徒としての生き辛さを感じ、故郷を離れるという選択をした。元恋人のエスティも同じ気持ちを抱きながらも、故郷に留まることを選択した。長らく離れていた2人が再会を果たした時、その>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.0

あらすじはごく簡単でリーマンショック後に不正行為で稼ぎまくったストリッパー達が何をしていたかというお話だけど、劇中で描かれるシスターフッドぶりがあまりにも最高過ぎて本当に泣きそうだった。こんなに優しい>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.2

ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソン監督が帝国戦争博物館に所蔵されている第一次世界大戦の記録映像を修復・着色し、ドキュメンタリー映画として現代に蘇らせた。あるシーンでモノクロからカラーに切り>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

ユーモアで皮肉の効いた痛快ミステリーだった。ダニクレ演じる探偵も良かったんだけど、アナ・デ・アルマスとクリエヴァがベストアクトだった。というかキャスト全員濃くて楽しい。裏のテーマが「アメリカにおける移>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.2

アレックス・ロウザーが演技おばけ過ぎてこれまた驚いた。本当にこの子は怖い。ストーリーも捻りの効いたドンデン返しミステリーで凄く面白かった。翻訳家たちが自身の能力を駆使してあらゆる言語を飛び交わす様もマ>>続きを読む

キャッツ(2019年製作の映画)

3.3

なんというか舞台と映画という媒体の違いを改めて実感した。つまりこれは見た目、演出、音楽全てをなるべく忠実に舞台から映画に置き換えたが、それが「映画を観る人」に違和感を与えてしまったと。ちなみに個人的に>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.8

落ちこぼれの麻薬捜査班が張込みという名目でチキン屋さんを開いたら大繁盛してしまい…というドタバタコメディ。もうゲラッゲラ笑っちゃって、文字通り凄く面白かった。飽きが来ない展開、そして終始爆笑しっぱなし>>続きを読む

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.7

本当は男女ではなく男性2人による実話が元だが、歴史的な偉業を成し遂げた時に男女関係なく全人類の功績だと讃えたいという意志があるのではないかと思った。この2人が恋愛感情抜きに良きパートナーとして描かれて>>続きを読む

ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

3.3

1989年版は観ていないので比較は出来ないけど、純粋に不気味でゾクゾクする良質なホラーだった。ある事がきっかけで死んだ生き物を蘇らせる方法を知ってしまった父親が亡くなった娘を蘇らせてしまう。家族愛と倫>>続きを読む

BOYS/ボーイズ(2014年製作の映画)

4.0

陸上部に所属する15歳の少年が魅力的な男の子に出会い、自身の気持ちやセクシャリティに戸惑いながらも少しずつ心が成長していく物語。わりと台詞は少ないが、表情や態度で感情が伝わってくる。真上からのアングル>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

リーマンショック以来、職を転々としていた父親は「ゼロ時間契約」で宅配業を始める。ほとんど休みなく働く父親だが、家庭内では他にも問題があり…というお話。息の詰まるような苦しさが続くが、とても他人事とは思>>続きを読む

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.5

フィルムノワール的な雰囲気も醸しつつ、50年代のアメリカに探偵モノという““好き””が凝縮されたような作品。しかも音楽はジャズと来た(テンアゲ)。主人公はトゥレット症候群なのだけど、その演技が大変上手>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.5

ザック・エフロンの悪役、とても似合う。本当に犯人なのか最後まで気持ちが揺らぐような演出で面白かった

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.7

カーレースの熱き闘いの裏側にあった友情と企業の戦略。「会社=集団」 対 「社員=個人」という構造が色濃く描かれていてひたすらに頷くばかりだった。シェルビーとマイルズの友情も大変熱くてよかった

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.9

リアルに今売れてる役者の名前を出したり、TwitterやYouTubeで注目を集めて話題になるなどの今時らしい描写と、ヒッチコックのような古典的で長回しの映像が絶妙なハマり具合を見せていた。主人公があ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

先行上映で観てきた。これはもう何も知らずに観て純粋にびっくりして純粋に感動して欲しい。何が起こるか先の読めない展開に恐怖と興奮を覚え、エグいほどに描かれるヒエラルキーにうなる。痛烈に描かれた皮肉もきい>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

離婚がテーマのお話だけどほんのりとした暖かさがあまりにも優しすぎてボロッボロに泣いてしまった。まるで舞台を観ているかのような演劇っぽさと、本当の実生活を見ているかのようなリアルさのちょうどいい狭間にあ>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.3

舞台は戦時中でありながらも戦闘シーンは一切出てこず、敵同士であるはずの人々の友情と愛情がメインに描かれる。テーマが思いの外に現代的なのでこれが約40年も前の作品だということに改めて驚く

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

4.3

ポールフェイグ監督だから期待してるけどどうなのかな〜とか思いながら観たら大号泣して大変なことになってしまった。ロマコメでロンドンの街並みも最高にLovelyなんだけど、ブリグジット、移民、ホームレス、>>続きを読む

THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.7

プロデューサーがジョン・ウィックの方だそうで確かに雰囲気は似てるけどこちらはストーリー重視で追い込まれていく感じ。主人公が数々の裏切りに遭い結末がどうなるかハラハラさせられて凄く面白かった。そしてジョ>>続きを読む

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.9

ただの言葉でも歌に乗せた途端ものすごく心に響くのは本当に不思議な力だなとつくづく思っていて、ミュージカルの良さってそういうところもあるなと再認識した

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.5

ゲーム内のアバターである出演陣の演技が上手すぎて感動するという事態に。個人的にオークワフィナのおじいちゃんの演技がとても好きだった。そしておじいちゃん役のダニー・デヴィートはバットマンリターンズのペン>>続きを読む

ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

4.5

舞台は東ヨーロッパのジョージア。ジョージアンダンスを学ぶ主人公は新しくやってきた生徒とライバルになるが、やがて2人は親密な仲になってゆく。劇中においてジョージアンダンスはマチズモの象徴とされ、マチズモ>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.5

前作より笑いもグロさもゾンビの強さもパワーアップしたけどウディハレルソンが前作と変わらず元気にゾンビを殺しまくってて元気が出る。あと可愛さが増した。そして前作と見た目があまり変わってないジェシーアイゼ>>続きを読む

ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.5

笑えてグロくてウディハレルソンがブッ飛んでる。みんな最高