clementineさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ストローク(2017年製作の映画)

3.6

モダンでセンスの良いコメディ。
セリフもなく,セットはジャック・タチのような感じもする。
平穏を脅かすかわいいやつはやっぱりかわいかった。

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

3.5

こんなホテルあったら流行りそう。
あのタルタルは食べられる人いるのだろうか…。
ボールペンが見事なフレンチブルー。
オチがちゃんとあって良いです。

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.9

いいな~って感じの生活がつまってた
半分外のような家屋に植物と共に住み,通りぬける風が体の脇をかすめるような衣を身にまとい…この身軽さには憧れます

話はなんとも言い難い内容だったけど
「映画の普通は
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.6

個人的に人類の中でとても垢ぬけている印象の森山未來が
垢ぬけない役をしているところが面白かった
フィルム撮影の質感と日本のマンションや四畳半の一室がよくマッチしてた

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

面白かった
今でこそある程度落ち着いて見られたけど,もっと小さかったら,誰もいない空間で鑑賞していたら,やっぱり怖かったと思います
若くして見ると,この世界観にはまる人もいそう

村に着くまでのところ
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

4.3

普通の映画だって作ろうと思えば作れるんだよ
と言わんばかりの,普通に圧倒的に素晴らしい作品でした

メッセージはあるのだけど,主人公があまり喋らないのでやかましくない
どうすべきだったのか,人々の選択
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー面において,非常によくできたお話だと感じた
よくできていたため,正直なところ感想がほぼない
例えば,貧富の差に対して考えさせるようなつくりではなかったように思う

家族は続柄によってそれぞれ
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レベッカ(1940年製作の映画)

3.8

1940年,ヒッチコックがアメリカで撮った最初の作品(元はイギリスで映画監督をしていた)

片田舎の屋敷,堅物の使用人などが出てくるミステリーということで,シャーロック・ホームズの小説を思い出していた
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

210分と長尺だが飽きない
それだけで十分面白いと感じてたことが分かる

マフィアと政治が交差する場面が多々あるが,あくまで焦点はマフィア側,その中で3人の男が織りなす人間模様に合っており,スコセッシ
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LORO 欲望のイタリア(2018年製作の映画)

4.0

ソレンティーノ節は控え目,これは彼にとってベルルスコーニがとてもリアルだったからであろう
政治ものということで『Il Divo』のようなスピード感ある描き方をしているかと思ったらそれともまた違っていた
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オースティン・パワーズ(1997年製作の映画)

3.6

一時とても流行っていたので知ってはいるものの見たことなかった映画
制作国はイギリスだと思っていたので,アメリカでびっくりしました
ネタがそこに住んでいる人でなければ分かりにくい点はとてもよく似ているの
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

3.9

細野晴臣,私の大きな部分を構成するもの
影響があまりに大きすぎて,このドキュメントを俯瞰して見ることはできない
横尾忠則と細野晴臣がインドの話を繰り返すように,私もまたこの96分のほとんどに日々繰り返
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.3

昔見た時は,なんてクレイジーで最高な映画だ!と鼻息を荒くしたものだが,改めて見て少し距離をおいて感じとることができた。
私はもうすっかり落ち着いて見られるようになってしまったが,今を生きる人が初めて見
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地球の静止する日(1951年製作の映画)

4.0

実におもしろい!
シリアスだけどどこかコメディタッチという昔ながらの良き映画です

停電の際の病院等に対する配慮には心底感心しました
現代になったからこそ分かる様々な配慮の形があると思っていたけど,昔
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星を追う子ども(2011年製作の映画)

3.3

散々書かれているように,ジブリの要素が散見される
なぜこうなったのかという経緯は純粋に気になります

物語の中で気になったのは,アガルタの現在に過去の栄華をそれほど感じられずあまりにも牧歌的であったこ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

前回から時を置いて見たせいか一層素晴らしい作品に見えた
ウェス・アンダーソンの変態的なまでの画作りとペーソスの効いたストーリー,キッチュな舞台装置すべてがかみ合っている
隙の無い作品
ジュード・ロウが
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渇き。(2013年製作の映画)

3.4

おそらくこの映画は,現代人(特に若者の)が抱く不全感からの解放を,現代的表現で描いている
多くの人が心のどこかに有しているのではないかという危機感,なにかのきっかけでそれがモンスター化してしまう緊張感
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.6

実写映画より好きでした
はじめは退屈だったけど,だんだん見入ることに
奥菜恵の突飛な異物感もアニメの方にはなく,それも個人的に良かったです
久々にアニメーションを見て楽しめた
ただ米津&DAOKOのエ
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バベル(2006年製作の映画)

4.0

非常に骨太な映画
三つの要素がパッパッと入れ替わるが,それらの点をつないでいるのが政治や外交であると暗に示していてとてもリアルです
点のようであっても,大きな流れの中にいて知らない内に巻き込まれている
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億男(2018年製作の映画)

3.5

広告代理店全面バックアップ!みたいな映画
行ったことないので確かではありませんが,セミナーの様子はほんとにあるんじゃないかって思うようなものでした
高橋一生は相変わらずいい役をもらう
なかなか楽しめま
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食べる女(2018年製作の映画)

3.2

一つ一つの要素は楽しめた
しかし目線の動かし方や間の取り方など,全体的に昔ながらの日本ドラマの要素の詰め合わせのような風合いで古臭く感じる
あと肝心の食事が印象的ではないです
正直おすすめはできません

パラダイス・ネクスト(2019年製作の映画)

3.7

台湾や香港の映画の雰囲気がとても出ている
エンドクレジットに中国系の名前がずらっと出ていたので、スタッフは現地の人が多かったのかも

サスペンスというよりは、Stranger Than Paradis
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.3

2000年公開のエドワード・ヤンの遺作
と言ってもそれから7年後の新作撮影途中に亡くなっている

台北ストーリー('85),恐怖分子('86),牯嶺街少年殺人事件('91)
などの代表作からしばらく経
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.2

テレビモニタで腰を据えて見て、エドワード・ヤンの凄さに改めてびっくりした
一つ一つのカットが静止画であるかのように印象的なのに、物語の連続性を損ねていない
示唆的なカットや焦点の合わせ方も、ありきたり
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

まず、選曲が素晴らしい
監督のルカ・グァダニーノ本人によるものだが、音楽に造詣が深いのだろう
『サスペリア』でもトム・ヨーク(劇伴を丸々手掛けるのは初めて)を起用していたし、未見の『ミラノ、愛に生きる
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

シアターにて鑑賞
東京国際映画祭におけるキービジュアルと、ネトフリ関係のことしか前情報がない状態で見に行った
想像していた何倍も素晴らしい映画

この映画、一言で表すと『暮らし』になる
暮らしと密着し
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.7

リメイクというよりは、設定を借りたようなリビルト品
これはこれとして十分別個に楽しめ、その点は『リメイク物』として素晴らしい

東西ドイツの歴史がモチーフとなっており、メノナイトの要素も絡んでくる
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.9

普通に怖かった 笑
建物や美術品は美しくもまがまがしく
流れる空気は閉鎖的

70年代の空気が内包されており
古めかしくも、この作品でしか味わえないものがあると思う

旧みなみ会館のホラー・オールナイ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

『憲法は国民から統治者(国家)に対する誓約書である』ということを、遅ればせながら最近学習したのだが、これを理解していると、何故ワシントン・ポスト並びにNYタイムズの者があれほどまでに尊厳をかけて報道の>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.5

面白かった

ユーモアも効いてるし
何より、今の時代を筆者なりに切り取ってフィクションに仕立て上げていること
また、この作品ならではのオチがちゃんとあることで、見終わった今、満足感があります
綿矢りさ
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君はひとりじゃない(2015年製作の映画)

3.8

ミステリーともホラーともコメディとも区別がつかないまま物語が進む
挙句、ガチなのかオカルトなのか分からぬセラピーを、まるで自らが体験しているかのような錯覚に陥る

ずーんと沈む系の映画ではなくかえって
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ポルト(2016年製作の映画)

3.6

このような映画は未来永劫すたれることないのだろう
クラシックというか、映画然とした映画
美しい風景に、美しい音楽
知ってる心地よさで嫌いじゃない
というわけで、目新しさなど何一つないように思えるが、ひ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

IMAXレーザーにて鑑賞
この映画に関しては一度目の衝撃がでかすぎたので、いくら綺麗な大画面をもってしてもそれを超えることはなかった
大いに気持ちよかったけど

生涯で三度の鑑賞を経て、なおびっくりす
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.8

村山勝利後、羽生と町の食堂に連れ立つシーンは胸が熱くなります
実際の会話は当人ですら覚えていないかもしれないが、もしかしたらこうだったのではないか、と

ドラマティックに仕上げる為、重要な部分にもフィ
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.5

形は違えど、世の中にはたくさんの似た想いがあるのだろう
「わかる」部分が自分には少ないのか、「わかる」だけでは飽き足らないのか分からないが
鑑賞後、この作品独自のオチを求めた自分がいた
皆さんとても上
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

光と影、この二面性が描かれていたのではないだろうか
ただし「物事にはどちらの面もある」ということより
「影があるから光も濃くなる」ことを実感したかもしれない
つまり、私にはボロい一軒家で暮らす彼らの絆
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