1人の、私たちと同じ1人の人間が、その命の全てを使って、人間として生きて死ぬことはどういうことか、答えの出ない問いを必死に解こうとしていた。
きっとどんな学問よりも難しいことを、そうと分かった上で解こ>>続きを読む
私にとっては、冒頭のシーンの衝撃だけで見て良かったと感じた。
自分が本当にこの部屋にいる感覚になる尺の長さや時間経過の映像、映画でこの感覚がしたのは初めてだった。
Hereも見たけれど、こちらの作品の>>続きを読む
大人になって自由になった、世界が広がった。たくさんの人と関わって、経験を積んで。
それは素晴らしいことだけれど、同時に何かがすり減っていく感覚もある。
子供の頃の、狭いけれど充実した世界。
そこでは自>>続きを読む
映像に一縷の隙もなかった。
冒頭から最後まで、一つ一つの場面が全て名画のよう。人物の配置、光、構図が完璧に整えられていて美しい。
ここまで隙のない映像はどこか神経症的で、美しいけれど、痛みも感じる。>>続きを読む
彼方のうたは詩だった、それも高度に圧縮された詩
詩は、作者の頭の中の世界を、限られた字数で表現する芸術
この映画は、限られた映像と言葉でそれを表そうしたもの
だから観る人をとても選ぶ映画、それに挑戦さ>>続きを読む
当事者として私はこの痛みを知っている
答えなんてない事もわかっている
それでも自分で何かの答えを得なければいられないのもわかっている
だからこそ、これぞフィクションという感じの、完全なる幸せという感じ>>続きを読む