shibapeiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.2

初見では理解出来なかったが、
何か物凄い物を見せられてる感はあって、
思わず解説を漁り再見。
なるほど、細かい伏線やラストの見る側を挑発する様な演出など、凄い映画である事は間違いないが、かなり見る側が
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

平山という男の日々の積み重ねがなんとも美しい。何時間でも見ていられる。彼の気持ちや生活を乱すシークエンスは要らないんじゃないかって位、アングルも音楽も研ぎ澄まされている。
なのでラストシーンをどう受け
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.6

前情報のない作品を見進めるうちに大概人は
【この映画はこういうジャンルの映画だ】と定義すると思う。
そうした方が展開が予測出来るし
なにより見やすい。
ただこの映画はその輪郭を掴ませない。
良い意味で
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ランゴ(2011年製作の映画)

3.7

ライティング、構図、カメラワーク、細かい絵作りがどれも素晴らしい👍
会話の言い回しもセンス感じる。
話の展開がもう一つあれば。。
フクロウマリアッチの生演奏感、最高。
あのランゴ達が自警団を作り飛び出
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

この本編を見なくとも知っている、
佐清のマスクとあの湖から伸びる2本の足。
こんなに要素は知っているのに犯人を知らないので鑑賞。
結果、犯人探しよりもテンポの良い展開や哀愁のある音楽、突然クローズアッ
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.6

10数年振りの再視聴。
味わい深い映画。
序盤の気怠いルイスと、薬中メラニーと、マウント取りたいオデールのグループコントが最高!
あのシークエンスで大満足。2回目の電話が鳴った時のサミュエルジャクソン
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.2

10数年振りに再鑑賞。

第一章の
クリストファーヴァルツの醸しだす緊張感とロケーションと絵作りでぐっと引き込まれて、なんかいつもと違うぞと思わせて、
第二章で
頭の皮を剥ぎやっぱりタランティーノだ!
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

DC知識ゼロだったが楽しめた!
今までの映画史で一番
時空を超える瞬間の【クロノボウル】の表現が良く出来ていた気がする。
あの出来損ないのCGがゾエトロープの様に並んでる世界は妙に説得力があったな。
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.3

前半はオープニングも良く緊張感もあり絵もクールだがそこがピーク。彼の哲学通りに進んでいるか?

(2023年製作の映画)

3.3

忠義を超えた愛。
その解釈は新しかったし、面白いし、
海外にも受けが良いだろう。
ただ後半は余りその軸は関係なく、秀吉、官兵衛、秀長のアドリブ大会。
最後までやり通せたらもっと怪作になったず。
加瀬亮
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

20数年ぶりの再視聴。
篠田カメラマンの自然光を活かす絵作り、
種田陽平の異邦人街のセット、
小林武士の考え抜かれた劇伴、
そして演者があんなに瑞々しく躍動している演技を引き出した岩井俊二の演出力。怪
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

ダミアンチャゼル版、
【ワンスアポンアタイムインハリウッド】。
たっぷり映画への愛が詰まった一本。
あんだけカオスなオープニングのパーティシークェンスでもあのカットバックばかりの序盤の映画のシーンでも
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

一つのアイデアでこの尺走れる監督の演出と役者陣の力に、センスを感じる。
ただ綺麗にオチがつきすぎて、少し物足りなさもある。もっかいループが始まってもよいかも。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.6

演奏シーンは迫力の音でエフェクトも盛りすぎず効果的で、音の波が観えた。
ただ原作の絵と演奏シーンでの3DCGがどうも相性が悪くみえた。2Dでもしっかり伝わったのではないか。

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.6

再鑑賞。
vol.1より随分抑えた演出だが、相変わらずの音響効果の素晴らしさ。マイケルマドセンのシークェンスが最高。しっかり落ちぶれて、散弾銃ぶっ放して、半蔵ソードは大切にしてて。

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.7

再鑑賞。
タランティーノのやりたい事全部!
音楽の入れ方はもちろんサウンドエフェクトも最高にかっこいい。
この作品で偏愛を出し切ったからこの後のタランティーノ作品がグッと大人な演出になってくる。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

ストーリー展開は正直ヤキモキするが、、
グウェンパートが良すぎる!!
ヴィジュアル設定は圧巻で前回のアメコミ表現を超えて手描き水彩画の様でそこにソリッドな線が入ってきてよくこんな設計してるなと。。
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.6

手描きアニメ【2D】を3Dで動かす、ビジュアル表現が素晴らしかった。この奇抜なアイデアをちゃんと落としこみ映画化した事は賞賛される。

お話は至って普通。
やっぱシュレッダー見たかったなー。

たかが世界の終わり(2021年製作の映画)

3.7

長台詞の応酬で
見る側に強いられる緊張感。
だから音楽が鳴って季節が語りだすと
必ずカタルシスがくると
台本観てるスタッフのリアルと
白幕がセットになってく虚構のバランスも良かった。

どですかでん(1970年製作の映画)

3.6

黒澤明初カラー作品。
画面の暗い部分とやたらと色鮮やかな部分とコントラストが面白い。
田中邦衛夫妻の明るさに救われる。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

大沢一菜という存在がこの映画を成立させている。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

アートワークが凄すぎて画面の情報が多すぎる。
細部もきっとオシャレな仕上がりなんだろうが追いつかない。
でも、
この熱量をこの尺でやり切った監督に感服。
寿司のシーンと腎臓移植のシーンの異常なまでの細
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ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.6

ティムバートンは、
実写映画よりコマ撮りやアニメ表現の方が世界感を作り易いんじゃないだろうか。
展開が二転三転する脚本も素晴らしい。
あの詐欺師の悪役っぷり最高。

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

男か女かは、どっちでもいい。

このメッセージが敢えて言う必要ないくらい
のんちゃんが熱演。
突っ込み所は多々あるが沖田さんの映画は心が暖かくなる。16mフィルムで撮影したのもノスタルジックで良い。

モンキー・キング(2023年製作の映画)

3.4

悪役のキャラが三下まで全部、たっていて良い。
主役の2人が負けている。

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.6

白血病が如何に死と隣合わせの病気かの対比か、
やたらと飯のシーンが多い。
実際の事件が上手くエンタメに昇華されている。
最近の中国映画はどれも質がいい。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

宣伝しなかった理由がわかる。
この映画を括る言葉がないからだ。

あんだけ人を感動させてきた監督の最後の作品、
観る側の事なんて何も考えず好きな事を
好きな表現で好きなだけやってくれてたらいいな、
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

主人公の2人とも本当にその時代の美人で、どのカットも絵になりグイグイ観る側を引き込んでいく。"振り替えらない"という2人の選択。

別離(2011年製作の映画)

3.6

イラン版ケンローチ作品。
嘘に嘘が重なり、そこに信仰と信念が重なってくる。練られた脚本。

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.8

10何年振りに再見。
控えめだがゴンドリー節の映像ギミックも炸裂で
練られた脚本も秀逸。

お互いが記憶を消して、もう一度向き合うなんてどんな気持ちだろう。。

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.7

オープニングタイトルが出た瞬間、
あぁガイリッチー!!これこれ。
ロックストックトゥースモーキングバレルズやsnatchに憧れた学生時代が蘇る。

獲物と捕食者がコロコロかわる構成は流石だし
マコノヒ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.6

大きな事が起きる訳ではないが、
親子二人の微妙な距離を盛り上げる夏の音が良い。BlurのTenderもめちゃくちゃ良い。
音響の良い場所で見るべき作品。