キャベツさんの映画レビュー・感想・評価

キャベツ

キャベツ

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ノーマッズ(1985年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

好きな邦画監督が作品と同じマインドを感じられる、と教えて下さったので鑑賞。

ノマド(放浪者)とは
組織や集団に属さないが故に自由でもありながら、倫理や相互監視による牽制も通用しない。
故の蛮行は正に
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

【作品精度は並以上の名作 ただし細かい所が気になる人には注意が必要】

親子三代引き継いだ遺体解剖・火葬場の木造でかつシックな舞台装置は、コンパクトでありながらカーブミラーが設置された細長い廊下や、年
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

5.0

決して明るいとは言えない背景の中で健気に明るく優しく、また危うく結ばれていく心の動きがたまらなく愛おしい。そして切ない。ラストからのstingのshape of my heartのイントロが胸に来る。>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.5

園子温監督、少し苦手だけどこの作品は面白かった。登場人物が背景と共に紹介され、奇妙に繋がっていくまでは少し退屈に感じたが、後半追い付けないスピードで畳み掛けられるので大丈夫。劇中歌にもなっている星野源>>続きを読む

魍魎の匣(2007年製作の映画)

2.0

前回の姑獲鳥で「無茶したけど頑張ったね…もういい休め…!」と思ったのにまた作っちゃったのかよ。しかし厨二的設定とジャパニーズ耽美ホラー展開が個人的に一番濃厚に感じる魍魎だった事と東京事変の金魚の箱が使>>続きを読む

姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

2.0

映像化だなんて…無茶が過ぎるぜ…と思いながら鑑賞。やっぱり無茶だった。配役も微妙なライン。堤さん好きじゃなきゃ観てなかった。原作からなる雰囲気にはこだわっていたように感じたけど、いかんせん時代設定が昔>>続きを読む

フライ,ダディ,フライ(2005年製作の映画)

4.0

原作未読。わかり易く爽やかで元気をくれる作品。主人公の弱さや葛藤奮闘、そして立場や年齢を超えて心が繋がってゆく様にキュンキュンします。若かりし岡田くんの美しさとしなやかさ、素晴らしい!ツンデレというか>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

4.5

伊藤英明の爽やかさを存分に反対の方向に作用させた映画。ことごとく変態サイコヤローなのだけど、何故かしっくりくるこの感じ。本人の演技力の高さも相まって存分に恐がれます。虐殺シーンも長々とあるけどスピーデ>>続きを読む

その夜の侍(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初は山田孝之のゲスさと、徹頭徹尾不審な堺雅人、激しい復讐劇というより辛く苦しくても日常、という雰囲気に「えー…」となってしまったが、それはきっと私がやられたらやり返せ倍返しだ!的な見方をしていたせい>>続きを読む

フェイク(1997年製作の映画)

4.9

ゴッドファーザーでのファミリのボスから一点、現役を最早退きつつある斜陽感たっぷりのパチーノの、その哀愁と失われない男らしさたるや!仕事と思いつつ次第に心を通わせ、尊敬を寄せる若いジョニデの小器用そうで>>続きを読む

シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)

3.8

展開わかっちゃった派とわからんかった派で多少評価は割れそうだけど、演技も世界観演出もどちらも良かったと思う。メンタルにジワジワ来るボディブロー系サスペンス。よれよれ部屋着黒縁メガネジョニデ可愛過ぎて大>>続きを読む

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

3.9

ややこ難しいファンタジー。ただ、世界観の作り込みと豪華な俳優陣によって映像美だけでも十二分に観れる。 ヒースの遺作ですね。亡くなるとは思えない魅力全開の演技、その表情…ストーリーやキャラクター設定も相>>続きを読む

ジャッキー・コーガン(2012年製作の映画)

2.0

どんな脚本でもブラピの殺し屋なら大丈夫!いざとなったらブラピだけ観てる!と覚悟して観たものの撃沈。殺し屋バイオレンスアクション系かと思ったら社会風刺が効いているそうで、取り違えると死にます。心底どうで>>続きを読む

ワイルド7(2011年製作の映画)

2.0

キャストの豪華さに期待しすぎてしまった。派手なハードボイルドアクションがやりたいのは解るのだけど、革の上下にバイクというオーソドックスというかベタな装備で揃えてしまったが故に陳腐さも少し…アクションに>>続きを読む

スマグラー おまえの未来を運べ(2011年製作の映画)

3.5

原作未読。異人奇人大集合系なので、生身の役者がどれだけ力を出せるかという点に置いては皆さん遺憾無く発揮している。特に高嶋政宏さんと安藤政信さんは秀逸。安藤さん美し過ぎる…危ういキャラの作り込みと感情の>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

4.5

カッコ良さも脚本も、きわめに極めた見ごたえ十分!という訳では無いのだけど、その微妙さ…もとい絶妙さが、本屋の隅で買ったマイナーなマンガが面白かった。みたいな特別感を醸し出していてメチャクチャ好き。悪魔>>続きを読む

ダーク・シャドウ(2012年製作の映画)

3.5

ティムバートンらしさでいう作り込みでいえばやや中途半端か。
見慣れてきたジョニーデップの顔面白塗りなのにイケメンな所や、魔女の設定を活かし切った美貌のミシェルファイファーが見応えあり。散々ゴシックホラ
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

4.0

ティムバートン特有の暗い色彩が美しい。時代背景からなる小物や衣装と自然に落ちる暗闇とのコントラストを観ているだけでも個人的には眼福。ウブいジョニーデップと可愛い過ぎるクリスティーナリッチ、そこまで特殊>>続きを読む

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

4.0

スプラッタ苦手勢としては、曲に合わせてリズミカルかつ、あっけなさがどこかコミカルに見える惨殺シーンとジョニーデップの少し太めなロック歌唱っぷりでだいぶ緩和されました。ティムバートン特有の暗い画に不健康>>続きを読む

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

4.5

落ち着いた色みの画、ジャパニーズホラーを思わせる静の音楽演出、綿密に練られた脚本、どれを取っても素晴らしく結末も後味としては微妙ではあるけれどもより心を揺さぶられる作りになっている。
唯一気になる点
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