孤独を受け入れた人の寛容、あきらめ。そして寂しさ。この辺の微妙なニュアンスが見事に映画になってて美しい。
ひとまず絵が好き。どの場面を切り取ってもそのまんまリネケダイケストラの作品になりそうな絵力。>>続きを読む
チャタレイ裁判の小説が原作だし、セザール賞作品賞だったので鑑賞。
半身不随で戦争から帰還した男爵夫人が、美しい森の中で森番と会ってはただただヤリまくる。
絵画のような構図、美しい森の新緑、銀食器、>>続きを読む
リーアムニーソンってこんなかっこよかったのか...
麻薬裏社会専門のサイコパス誘拐犯に挑む元警官。たった一人で挑む感じ、決戦前に刑事時代に着ていた銃弾跡のあるコートを着る感じなどなど、そこはかとない>>続きを読む
ジャン=ピエール・ジュネ版「ホームアローン」だわ、これ。
東欧アニメーションに出てきそうな、ユーロ感あるファンタジックな美術は相変わらず細かくて完成度高いし、カウボーイな、パパとか、虫マニアのママと>>続きを読む
ユーロ・ルーツ怪獣映画モノ。監督が「原始怪獣現る」のひとで、レイハリーハウゼン的なルーツ色強めの特撮映画かと思いきや、着ぐるみを使った独特の演出で超新鮮。
怪獣の捕獲、売却交渉、サーカスの見世物にな>>続きを読む
自分を捨てた母ちゃんを探すためになった警察官。ようやく母ちゃんに会えたけど拒絶されるし仕事なんかやってらんねー。おまけにゲイもバレた。もう好きな男とやりたいほうだい遊んで暮らせばいいじゃん。って感じで>>続きを読む
ある事柄をそれ以上にもそれ以下にも見せない感じがダルデンヌ兄弟らしくて素晴らしい。
内容もど渋い。解雇を言い渡されたサンドラが週末に同僚をひとりひとり訪ねて事情を話してボーナスを諦めてくれないかと頼>>続きを読む
映画自体は小日向文世が出演してる作品にありそうな、ちょっとしたことがきっかけで人生見つめなおす系のマイルドな内容で何の後味も残らないんだけど、オープニングがピンポイントで刺さる。
午前四時くらいの朝>>続きを読む
ルーツ任侠「博徒」シリーズ meets 高倉健。「盃事」「一門さげる」「落とし前」などなど博徒系ワードもシーンももりだくさんなんだけど、ストーリーの中心は博徒あがりの土建業一家の抗争。「談合」「財閥」>>続きを読む
ニコールキッドマン製作で、監督がピアノレッスンの監督、主演メグライアン。女性の女性による女性のため(かどうかはわからない)妄想エロティック爆発。
不協和音のピアノ伴奏にのせてフォーキーな声で唄われる>>続きを読む
とにかく出鱈目で、出てくる人間みんな前しか見てない。後ろ振り返らない結果、農村の片田舎だった舞台が東京に移りハワイに移りニューヨークに移る。
出鱈目な映画ってことで「下落合やきとりムービー」を思い出>>続きを読む
リドリー・スコット監督に、ブラッド・ピット、キャメロン・ディアス、ペネロペ・クルスなどなど豪華アクター/スタッフでお送りするザ・裏麻薬社会。
愛猫がチーター、おまけに散歩で連れて行く荒野では野生動物>>続きを読む
植木等の小粋さをとにかくスインギーな方向にドライブさせてて超スタイリッシュ。植木等のキャラも日本一の男シリーズと違って、出鱈目っぷりの奥に影というかダンディズムみたいなソウルが香ってる。寅さんと真逆。>>続きを読む
スペインでのアメリカ大統領暗殺事件の十数分間。映画では当事者(SP、ニュース番組ディレクター、大統領、地元警察官、首謀者、仲間、ハンターその他諸々)の視点を変えて繰り返して事件が描かれる。
登場人物>>続きを読む
映像、演出、テンポ、全部が粋でクール。あげくちゃんと喜劇。
赤塚不二夫の漫画から飛び出したようななべおさみ、単なる泥棒だしテキ屋みたいな格好なのにマフィアみたいなバイブス醸し出してる藤田まこと、往年>>続きを読む
クリス・ヘムズワースがなぜか胸筋を常に強調したファッションのハッカーの役。このハッカーなぜか腕っぷしも強い。決戦を前に腹に雑誌巻きつけて出陣するクリス、中国軍関係者や女性FBIの刹那い死に様、FBI部>>続きを読む
原作のキュンキュンとヤキモキとほっこりがミックスされた絶妙なグルーヴが全面的にカットされた結果、ただただ眩しすぎる青春恋愛高校白書な仕上がりに。おれのなかの別冊マーガレット作品映画化の鬼門説再浮上。>>続きを読む
カナズチの警察署長が、海洋学大好きサカナくんと太平洋戦争あがりの無頼漢漁師と一緒に、ボロボロの漁船で人食い巨大鮫退治に向かう珍道中の海洋ロードムービー。っていう設定の時点でそもそもおかしいし、トータル>>続きを読む
とにかく全編通して漂う海の湿度と生臭さ。
錆付いた漁船、カビなのか魚の血なのか何のものかわからない染みだらけのデッキ、しわくちゃの金髪ヌード写真、一生とれない爪のあいだの染み、しみだらけのシャツ、蒸>>続きを読む
生きることへの執着。めいっぱいもがいてる様子が泥臭く瑞々しい。
HIV っていうウイルスが世に認知されて間もない80年代中盤に、HIV に感染して政府の薬品局とぶつかったロン・ウッドルーフっていう実>>続きを読む
災害系パニック群像劇のお手本みたいな作品。
破天荒なワイルド系インテリ神父(男前でモテがち)、粗野で乱暴な不平屋マッチョ系ポリス(いざってときにオトコ見せがち)、と元娼婦のセクシービッチな嫁(露出し>>続きを読む
接点は会話だけの人工知能搭載 OS を好きになっちゃうこの感じ、中学生の頃に好きな子と無意味な内容で深夜まで長い時間電話で話してるだけだったあの甘酸っぱい感じと全く一緒。
話をしてるだけで一音あがっ>>続きを読む
なにかにつけてウクレレで弾き語るボンボンのボンクラ具合は良い味わい(メリーに首ったけのジョナサンリッチマン的うまみ成分)なんだけど、それ以外はダメな方のウディアレンだった。
映画「予告犯」は、クリミナル映画であり青春映画である。つまりドラマ「未成年」であり、アニメ「残響のテロル」であり、映画「七人のオタク」である。death note ではないが、週刊少年ジャンプぽさはあ>>続きを読む
キアヌの目が孤独そのもの。謎の車ぶんまわし必然。ウィレム・デフォー出てきた瞬間あがる。ぼんぼんのボンクラさ。ぼんぼんの舎弟のボンクラさ。マフィアの屋敷の感じ。裏社会ホテルの感じ。裏社会スーパー銭湯ye>>続きを読む
爆睡する彼女の眉間をのばすライブ帰り、古着のSLAYERのバンドT、キレッキレのモヒカン、ヤザワ信者の親父のまっ白いスーツ、矢沢永吉のポスターだらけのちいさくて薄暗い酒屋、病院の屋上から指揮するユッル>>続きを読む
圧倒的な権力を持ちながらも、中立的かつ公平に何が正しいかを自問しながら突き通す極めて純粋な人間性。どこかウルグアイのムヒカ大統領のような素朴なヒーロー像。
ある側面、特にアメリカの国民側の視点から見>>続きを読む