英空軍は600機。ドイツ空軍は2500機。彼等は1人で4機を撃墜せねばならない。
「スピットファイアでの飛行時間は?」「10時間です!」「7時間です!」あきらかに訓練不足の若者を前線にあげる実情には、>>続きを読む
''音''に途方もない恐怖を覚えました。ドイツ軍の機銃掃射の音。「カンッ」と実にあっけない音がして簡単に人が死ぬ。船体に押し寄せる水流の音。そして爆撃機のエンジン音。息が止まりそうになります。戦場にお>>続きを読む
「footloose」(家庭や仕事等の束縛なく)好きな所へいけて、好きなことができて。という意味だそう。
「今は俺は少し自由に自由にやるんだ。サンデー・シューズを脱ぎ捨てよう。頼むよ、ルイーズ。僕を>>続きを読む
解離性同一性障害とは、切り離した感情や記憶が成長して、別の人格となって表に現れるものである。
「それぞれの交代人格は、その人が生き延びる為に必要があって生まれてきたのであり、すべての交代人格は何らかの>>続きを読む
万里の長城の起源には諸説ある。そのうちのひとつを舞台にした映画です。昔、横山先生の『三国志』を読んだときのことを思い出しました。重機も測量技術も乏しい時代に中国は高い壁に街が丸ごと囲われていると知っ>>続きを読む
原作要素もありつつ、91年版のアニメに忠実、それでいて全く新しい。実写版の「美女と野獣」でした。丁寧に誠実に表現された登場キャラクターたち。書き足された部分もこれまで読み飛ばしていた頁を見つけたよう、>>続きを読む
インドでは年間8万人もの子供たちが、迷子もしくは誘拐されて行方不明となっている。デリーでは毎日平均16人もの子供が行方知れずとなり、このうち少なくとも6人は人身売買や臓器売買の犠牲になっているとか。「>>続きを読む
「アドレナリン」のジェイソン・ステイサムの視点はまさにこんな感じだろう。
ディミトリを追いかけるのに失敗するし、車椅子が降りるまでに間に合わないし、ジミーに出会うまで2桁は死ぬ自信ある。エイカンはコン>>続きを読む
少佐が''少佐''にバトーが''バトー''に至るまで。0から1になるまでを描いた前章編。ルパート監督版攻殻機動隊である。
「イノセンス」「S.A.C」「ARISE」などの攻殻作品から様々な設定を持って>>続きを読む
少年、青年、大人と別々の人間が主人公を演じているとは思えない。同じ視線をしていて驚きました。「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますが主人公の目が印象的。彼は口数も多くはないけれど、その台詞がない>>続きを読む
紛れもなく怪獣映画でした。ヘリを騎兵部隊と呼ぶのを含めて『地獄の黙示録』の気配がする。今回の猿の王はニューヨークではなく、ナパームの香りがした。ふと『もののけ姫』の「そこでは獣は皆大きく太古のままに>>続きを読む
2016年版ゴーストバスターズ採用♡
あちらからこちらに飛び出してくるゴーストたち。まるで劇場が物語に組み込まれたようで3Dは当たり。旧作を観なくても楽しめます。が、今作の旧作への敬愛とリスペクトを>>続きを読む
ジュード・ロウとジェイソン・ステイサムの実に贅沢な使い方がとても好きです。ジュード(ファイン)もステイサム(フォード)も脇を固めるだけ。主役はあくまでもメリッサ・マッカーシーです。
一見してスパイとは>>続きを読む
前作より進化した映像美を堪能。このへんてこりんのぽんぽこりんの摩訶不思議な世界観がやはり好きだなと実感します。ワンダーランドを取り巻く鮮やかな空気。美術監督のダン・ヘナさん(ホビット三部作等)の手腕が>>続きを読む
敵も味方も無慈悲。特に序盤のテロリストがホワイトハウスを襲撃する13分間の攻防戦。その容赦の無さに震えました。大虐殺。まさに「何が始まるんです!?」という描き方だった。
マイク・バニング(ジェラルド・>>続きを読む
私たちは闇の中を生きている。其処に一筋の光が差したとき、やっと間違った道にいるのだと分かる。「記事にしたときの責任は誰が取る?」「記事にしなかったときの責任は?」地元新聞社が照らした一筋のスポットライ>>続きを読む
3時間越えの大作で身体も頭も痛くなる映画でした(褒めてる)。
俳優陣を始めとして、彼の作品を愛するファンのために作られたかの様な部分が随所に散りばめられている。個人的に急所を撃たれてのたうち回るあの人>>続きを読む
ひょうきんでおっちょこちょいな三枚目のアドリアンを演じるジャン=ポール・ベルモンドが、基本的にスタントを使わず、身体を張って着替えた服が直ぐに駄目になるほど(スラックスがびりびりになった挙句、トランク>>続きを読む
内なるリリーに気づいたときの息を飲んだ表情。ドレスの滑らかな生地を繊細なステッチを愛おしげに恐る恐る触れる。まるで罪の手触りだとでも言うように。パリの覗き部屋で裸婦と心を重ねる様。押さえきれない女性性>>続きを読む
過激環境保護集団。と言うよりも彼等の思想と信念は、まるでテロリストを思わせます。
(本来の在り方は分かりませんが、劇中のユタの台詞を聞くに)オザキの思想を捻じ曲げて独自に解釈している点もそう。目的を達>>続きを読む
実話に基づいた初のピクサー映画。パテル監督は自身のコミックやアニメ、アートへの愛が、信仰心の強いヒンドゥー教徒である父親の考えと対照的で長い間悩んでいたそう。
ヴィシュヌ、ドゥルガー、ハヌマーン。神>>続きを読む
ゆらゆらと揺れる木漏れ日、ぽたぽたと葉を叩く雨、そよそよとそよぐ風。風に光に音。生きる力の素晴らしさ。自然の描写の美しさは圧巻です。まるでBBC制作のドキュメンタリー映画を観ている様。特に''水''の>>続きを読む
なるほど…''サムプライムローン''と''リーマンショック''が経済破綻に繋がった流れにようやく合点が行きました。MBS、COD、CDS。専門用語がふんだんに使われているので理解するのが大変でしたが、>>続きを読む
タイムズスクエアで雨の中、ジェームズ・ディーンが歩く写真があります。コートの襟を立てて歩くこの若者の姿に孤独さを、そして生き急ぐ様な気配を感じました。彼の残した「急いで生きないと。死に追いつかれないよ>>続きを読む
IMAXで鑑賞しました。
''アポロ13''や''ゼロ・グラビティ''など同様の延長線上にあるものの、「オデッセイ」はこれまでの映画と一線を座す映画という印象があります。それほどマーク・ワトニーはと>>続きを読む
最初の犠牲者となる保安官補。かつてのアメリカにあった古き正義はもう何処にもないのだ、と言わんばかりに。殺し屋シガーの理不尽なまでの暴力が淡々と展開されていく。シガーが圧倒的な存在感を放っている。音楽の>>続きを読む
ノンフィクションのドキュメンタリーのように淡々と描かれる映像。ド・ゴール打倒の依頼を請け負ったヒットマンの用意周到に練られた計画。フランス警察は大統領暗殺を防げるのか。暗殺者ジャッカルとフランス警察の>>続きを読む
麻薬中毒者のクローディは母親に縋る子供のようにロルナを慕う。対するロルナは冷たくあしらう。あくまでも「道具」でしかなかったクローディに揺れるロルナの心情。ロルナがクローディを抱き締めた翌日に見せる笑顔>>続きを読む
甲賀忍者の血を引く宗家武田に育てられたケイシー・ボーマンが主人公。その性格が仇となり破門の身となった兄弟子のマサヅカが悪の道に、師匠を殺して代々伝わる鎧櫃(よろいびつ)を狙う。
ケイシーは襲い来る悪の>>続きを読む
お嫁さんの波子に「チョコレートと海苔スナックが食べたいわ」と頼まれて「マタカイ?」と文句を言いながらも買いに行くケイシー。ガーナとただの海苔を持ってレジに並ぶものの、うっかりと財布を忘れて帰ってみたら>>続きを読む
散りばめられた視覚トリックの数々もさることながら、帽子や傘に車といった小道具の使い方が実に素晴らしい。日常生活において何気ないような品々が非常に目を引く演出。「ニューヨーク・モーニング・グローブ社」の>>続きを読む
チャールズ・ロートンの最初で最後の監督作品。この映画の映像美には目を見張ります。川に沈められた母シュリーの髪が水草のように流れる様と水が揺らめくシーンは残酷だけど異様なまでに美しく、スタンリー・コルテ>>続きを読む
午前十時の映画祭にて鑑賞。
''ムーンライト・セレナーデ''や''イン・ザ・ムード''など名曲を生み出したグレン・ミラーを演じるはジェームズ・スチュアート。ゲイリー・クーパーと並び、アメリカの良心とま>>続きを読む
1999年、バラバラ殺人事件から映画は始まります。中国の地方の厳冬、前触れのない暴力。スープをすする音、観覧車が軋む音、雪を踏む音。計算された音と光の演出が印象的でした。こんな中国映画はじめて。まさに>>続きを読む
クラーク・グレッグの脚本も手掛ける初監督作品であり、御本人も主人公のヴィクターが働く、植民地時代のテーマパークの総督として出演されてます。
まず、チャック・パラニュークへの理解が凄いなと。愛を求めて>>続きを読む