柄満堂さんの映画レビュー・感想・評価

柄満堂

柄満堂

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レディ加賀(2023年製作の映画)

1.5

北陸新幹線の敦賀延伸を前にして、昨年から石川県を舞台にした映画が続いて封切られました。スパイスより愛を込めて、君は放課後インソムニア、そして本作と。
全部劇場で観ましたが、おまけして及第点は君ソムだけ
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.0

面白いこと、「おちんちん」、に掴まれました。

今の若い人たちは大変ですね。一度色付け、格付けされると、そこから抜け出すのは至難の業なのでは。そんな息苦しさが、美しい光の中で映像化されているように感じ
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

2.5

仕立屋の店内とその経営者夫婦の自宅内。主に室内を中心に、静かに静かにドラマが進みます。北アフリカから想像される強烈なものではなく、ほのかな優しい光が美しい。

でもね、最近、どんな映画を観ても多様性と
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

どう生きるかって、今更尋ねられても困りますよ、というのが正直な感想です。散々生きてきた後ですからね。

でも、それは監督も同様でしょう。
父の家業が航空産業であることから、主人公は監督自身の少年時代を
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

上手い見せ方だなと思いました。

時代のアイコンとなる事が、その人本人や周囲の人たちにどのような影響を与えるか。それはどんな映画でも小説でも描き切れないでしょう。この作品は、鑑賞者の想像力にその描き切
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

シネコンで朝9時からの回を鑑賞。

シネコンに着いたら、珍しく駐車場は満車、ロビーには大勢の若い女性。40年以上前のレイダース封切りの際の劇場の混雑ぶりを思い出しました。

ところが、若い人たちの会話
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

4.5

奥平大兼君、細いですね。

ベルトの1番内側の穴でズボンを履いてる。俺も高校時代はそうだったなと懐かしく思い出しながら、見ていました。

自分の悩み、欲しいもの、したい事を率直に他人に伝えられない。高
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スパイスより愛を込めて。(2023年製作の映画)

1.0

スコアを0.5にしようと思ったのですが、1.0以下にはならないようですね。長年にわたって映画を観てますから、それなりにクソ映画も知ってます。でも、これはその最右翼。

この映画でカレーが食べたくなると
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.5

淡々と流れるドラマ。
80年代の空気感が心地良かった。
こんな映画を楽しむことができるようになるとは、俺も大人になったものだ。って、もう60代も半ばですけどね。

8割位の入りの劇場は、おばちゃん以降
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

秀作。
美しい映像。しかし、その映像で描かれた世界は過酷で切ないものでした。

男4人兄弟で、名前に使われる文字が上から順番に、金、銀、銅そして主人公である4男が鉄。これだけでも、家族の中での主人公の
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

初めて知ったのですが、ナンスプロイテーション(Nunsploitation)という映画のジャンルがあるようですね。このサイトのユーザーにとっては、常識だったかもしれませんが。
Wikipediaによれ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

石のシーンは良かった。
この世界で自分は失敗しても、分岐した別の世界には成功した自分がいる。
そんなセリフが印象に残りました。
別の世界の自分は、この映画を面白いと感じているのかもしれません。

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

楽しめました。3時間を超える上映時間もまったく苦になりませんでした。特に音楽が良かったですね。
でも、ウ○コとゲ○は余計でしょう。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

映像、ストーリーともに楽しめました。

でも、それを言っちゃーオシマイよー、という発言が有りましたね。

スワンソング(2021年製作の映画)

4.0

楽しめました。

すべてを失った男の、人生最後の短な旅。
その旅が終わるとき、彼が残したものは?

予備知識無しで見たのですが、ロードムービーだったのですね。
旅が進むにつれ、現実と虚構の境目が曖昧に
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地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

4.0

ブノワ・マジメル目当てで観に行きました。
美男俳優から怪優への変貌ぶりを見ることが出来て満足です。

作品自体もまずまず楽しめました。ほぼ、予想どうりの結末でしたが。

少しずつ衰えてくる。そんな自分
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

5.0

日本初公開の際、今はなき街中の劇場で観ました。
二十代でした。当時、一人で映画を観ることはなかったのですが、今となっては誰と一緒に観たのか、記憶にありません。今では、一人でしか観ませんが。

ただ覚え
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

5.0

大好きな作品です。
今まで、DVD、Blu-ray、BSと、様々なメディアで数え切れないくらい見ています。

今回、長年の念願がかない、ようやく劇場で観ることが出来ました。

で、エンドロールを見てい
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

第一作から36年を経ての続編ですね。
前作の頃はシネコンなどというものがなく、街の劇場で見た記憶があります。

今回作は、映像も音も凄い迫力ですね。この魅力を堪能するには、是非とも劇場で見るべきでしょ
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ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

4.5

素晴らしい写真と素晴らしい音楽を通じて、当時のニューヨークの雰囲気が伝わってくるようです。

膨大なテープと写真を整理・分類したであろうスタッフたちに感謝です。一体どれだけの時間と労力が費やされたのか
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

4.0

怖い映画でした。

様々なものを失った男が、現実、妄想、過去が入り混じり、それぞれの境界が曖昧となった一日を過ごす。そして、それに張り回される娘。

少しずつ出来ることが減っている。固有名詞、人名がな
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

2.0

朝9時半からの鑑賞。
300人収容の劇場に観客は私を含めて3人。
三密とは無縁の鑑賞で安心だが、換気が強すぎて寒いくらい。

もちろんデジタル上映でしょうが、どうもいけません、アクションなど激しい動き
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マークスマン(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

おおむね楽しめました。

おじさんと犬の物語といえば、いろんな作品が思い浮かびます。有名どころだとハリソン・フォードの「野生の呼び声」、リチャード・ギアの「HACHI 約束の犬」、猫と犬を入れ替えれば
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

日を置いて再見。
やはり、喪失と許しと再生の映画であることを再確認。
2度目でも、3時間超の上映時間がまったく苦にならず、再度、作品に引き込まれました。まったく、無駄なシーンの無い映画ですね。

とこ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

2.5

まずまず、楽しめました。

ボリティクス
アドベンチャー
カンフー
戦争

ごった煮の映画でした。

ジュラシック
パイレーツ
ジョーンズ
コング
トゥーム
ハザード
ハード

見たことのあるようなシ
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総理の夫(2021年製作の映画)

2.5

総理大臣が主要な役柄を占める映画って、あんまりありませんね。ぱっと思い浮かぶのは「日本のいちばん長い日」でしょうかね。1967年のモノクロの方です。緊迫感と熱量にあふれる作品でありながらも、笠智衆さん>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

映画って、私的な経験だと思うんです。まあ、映画に限らず、小説でも音楽でも絵でも彫刻でもそうだと思うのですが。
監督、演者、作者たちの意図を推察し、作品の意義を考察するような見方もあるんでしょうが、私自
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

楽しめました。

何故に突然仮装を脱ぎ捨てることにしたのかとか、突っ込みたいところはいろいろと有りますが、そういう作品では有りませんね。

痛快なドンパチに一時の憂さを晴らす。それだけで良いのでは。

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

久々の劇場、楽しめる作品でした。
いかにもなSF臭さが無いのが良かったです。

以下、作品には無関係の話ですが。

広い劇場には、私を含めて5人だけ。それなのに、後から来て何故わざわざ私の真後ろに座る
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ルーブル美術館の夜 ―ダ・ヴィンチ没後500年展(2020年製作の映画)

3.0

鑑賞記録
劇場の感染対策は万全。換気が良く効いて寒いくらい。観客は私を含めて10人くらい。

それでも、私の一席空けて横に座る隣らーがいました。

すぐに席を変えましたが、一体何を考えているんでしょう
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今や二児の母となった私の娘、彼女が幼かった頃、よく読み聞かせたのが長靴下のピッピでした。その原作者の伝記映画と思い、予備知識なしで観に行きました。
ええ、スウェーデンの美しい風景と優しいストーリーに癒
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

1.0

期待が大き過ぎました。

余りにも荒唐無稽。
金と時間の無駄でした。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

久々に劇場で鑑賞。といっても、完全版を劇場で観るのは初めてかも。

珍しく、たくさんの人が入っていました。特に若い女性が多いのには驚かされました。それもカップルではなく、女性同士のグループが何組も。
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