cornholeさんの映画レビュー・感想・評価

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枯れ葉(2023年製作の映画)

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ロシアのウクライナ侵攻が起きている中で、ヘルシンキの男女2人がギリギリの生活を送りながらも恋をしてその愛を信じ続ける、いかにもカウリスマキらしい映画やった。低所得の自分を卑下すること無く意地でもカッコ>>続きを読む

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版(1973年製作の映画)

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パンフレットの解説通り「言葉」の映画やった。長時間 台詞で埋め尽くされ、心の機微を台詞以外から受け取りにくくできてる

ナルシストの度合いが時代/社会/人間に対する自分のデカさ(不動加減)によって規定
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

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嫉妬に囚われず見返りを求めない愛情を注げるほど信頼しきっている犬。愛していても人間にはそうできない複雑さが3時間流れていて、その複雑さから漏れた信頼を補うように何度も呼応することで強度な関係を築いてい>>続きを読む

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

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状況にあわせて演じる"自分"を洗い出させる効果的な手法になっていて、それ自体がめちゃくちゃ面白い
サブジアンとマルマフバフがバイクで走るシーンで、マルマフバフの準備した話を聞きたいわけじゃないので録音
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

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サラは能動的に愛の注ぎ口を求め、また同じ熱量で愛されることを望む、狂おしいほどの欲求が常に満たされることなくバランスを欠き続ける
ロバートは家族に有する否応無い結び付きから逃れ続け、作家生命を保つため
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一晩中(1982年製作の映画)

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シャンタル・アケルマンとダルデンヌ兄弟はドアの出入りをきっちり描くの好きやな、どんなに些細な境界線やろうと心象の転換があると思うから俺も好き
一晩中そこに居った'時間'だけにある実効 が、朝になり色め
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

愛に辟易するでもなく冷めた視線を送るでもない、「人は誰かを愛さずにはいられない」生き物である以上、一喜一憂しながら愛することを楽しもうとする態勢が好きやった。ガラスドアの反射でアケルマンの顔ががっつり>>続きを読む

黄色いリボン(1949年製作の映画)

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誰かに良い影響を与えられる人間になりたいと思えるようになったのでジョン・ウェインのカッコよさが分かるし、アキ・カウリスマキの言っていた「シンプルで聖なるメッセージ」も把握しながら観れた
最後のゆとり世
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ゲット・オン・ザ・バス(1996年製作の映画)

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調べてみると、ルイス・ファラカンの扇動によるミリオンマンマーチには内実がないという評価もあるらしい。終盤のリンカーン像前での陶然な祈りには、あらゆる人権運動の大義を指し示すような真実味があった

登場
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

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モードのように気づきを与えてくれる人の存在が輝いている映画は何回でも観たい

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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クルーゾー版との比較を免れず観るのは難しいが、ここではフリードキン版を絶対的に考えたい

乾坤一擲の敗北から陥った難儀な状況を一変させるため、自ら危険なニトログリセリン運びに出た人物の切迫感には魅入っ
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

"楽して生きるなんてどうでもいい 楽しく生きたい"方法が流血のない銀行強盗であるなら、「外傷を負わせず法を犯す」ことがボトルネックとなる制約理論に活路を見出してんねやろう。どんな制約下に身を置くのか選>>続きを読む

女は男の未来だ(2004年製作の映画)

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韓国映画を全然観てないせいか、顔と名前が一致するまで時間かかったし、ストーリー追えんかった クッ…

種の保存として脈々と受け継がれてきたセックスが人文社会の複雑なコミュニケーションの中でも、'交尾を
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