ぐさんの映画レビュー・感想・評価

ぐ

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.5

ディメンタスが率いるのは昭和の学園もののような、バイク乗りのゴロツキ。
対峙するのはフュリオサ、カリスマリーダー率いるデコトラ暴力団。
より地方のヤンキー感が強くて面白い。

乗り物のデザインも格闘方
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

NYのフロー&ディスな会話劇と、
パリの盲目の女の人の話が好きだった。
黒人の運転手という見られる側が、見る側に回って「何を見るか」に気付かされる裏返し。

朝に近い夜の青さと街の静けさに、やや馴染ま
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無名(2023年製作の映画)

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こってりノワール映画。
スーツと軍服、上海外灘の街並み、社交場、麗しさがたまらない。
トニーレオン目当てだったけど、綺麗なDJ松永みたいな俳優(王一博)が狂っていくさまも美しかった。
緊張感の強い食事
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

叙事詩としてのひとつの完成形。
終始美しい構図と色調にうっとり。
1よりさらに各家系ごとのカラーがはっきりしていた。
描きわけという意味では、アート性の高い画面と、戦闘や説明パートがしっかりわかれて、
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

自分の思うように全てが進んでいたエリートっぽい彼が、ままならないことに振り回されながら、それを受容していくさま。
太陽が動いているという言い方は自己中心的、地球が回っているんだよ、という天体になぞらえ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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因習村ホラーと、各キャラクターの色気と、水木しげるの社会に対する視線が見事に絡まってとても面白かった!

日本の田舎の静かな夏ってなぜだか暗さが似合う。
(ガンニバルと、水ダウのダイアンの謎解くまで帰
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

好奇心のままに行動し、自分を縛るものをどんどんと乗り越えていくベラの爽快感。
実験と学びを繰り返すことで人は成長するけれど、それを大人になっても続けることは難しい。
船で「頭と心への刺激」知性を身につ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

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綾野剛のグレーコートぴちっと着てフチ無しメガネなの最高〜
雨濡れ傘差し似合いすぎる。

ストーリーの回収や構成が練られてて美しかった。
綾野剛ってヤクザ役イメージ強いけど、実は「ヤクザと家族」くらいら
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

原作の空気感が大好きなだけに、見るか見ないかグダグダ悩んでたけど結局初日に行ってしまった。

野木亜紀子脚本なので信頼してたけど、本当にストーリーもキャラのビジュ中身関係性、最高でした。
綾野剛、狂児
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

渋谷区民として、見てよかった。
カズオイシグロが、世界の広がりは地域の広がりだけでなく、今いる場所にあると言っていたのを思い出した。

“地域を超える「横の旅行」ではなく、同じ通りに住んでいる人がどう
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

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旧ソ連建築やスポメニック好きなのでたまらなかった。
はやくコーカサスに行きたい。
映画「Arrival(邦題:メッセージ)」を見てからこちらを見たので、ディストピアな未来から語りかける「最後にして最初
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

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広告会社chocolateの作品という色眼鏡があったけど、ポップでテンポ感よく面白かった。
抱え込んでその場しのぎの消耗戦(結果YouTuber作のキテレツ味噌汁動画ができあがる)じゃなくて、チームで
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マーベルズ(2023年製作の映画)

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世代交代や新キャラ登場、明確な敵がまだ描けない難しいフェーズでよく頑張ったなという印象。
マーベルにはもはやフェーズ1,2のような骨太なユニバースストーリー求めていないので、各女性キャラクターが魅力的
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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難しかった。。
シンプルに読むと、駿のクリエイティブに対する思想の継承、世界における創作の必要性。
ジブリを引き継ぎながら、超えて行けという力強いメッセージ。

メッセージはニーチェのオマージュな大叔
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.5

はー面白かったー!

映画ってこうだよねというお約束とカタルシスが溢れていた。
年老いて円熟したハリソンフォード・製作陣の大団円。
インディージョーンズシリーズはややレトロな時代設定に合わせた、小物ま
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

晴れやかなラストシーン、彼らではなく、世界のほうが変わっていくといいなと思わされた。

冒頭のコントみたいな謝罪シーンからずっと、対話がなされないことによる不和を感じた。
母は聞かれたことを冗談まじり
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

相変わらず最高だった!
映像の決まり方も、ストーリーの骨太さも素晴らしい!
スパイダーバースは、製作陣の世相を踏まえたメタメッセージ性を感じられるところも好きなポイント。
今回は、ストーリーの持つ力の
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.8

男社会の指揮者世界の中で生き残ってきた典型的な名誉男性ポジの主人公。
言ってしまえば社内不倫して捨てられるオジみたいなものなのだが…
名誉男性の女性性認識というものに個人的に興味が強いので、とても面白
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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ガサツで世渡りが下手で不器用な女の子の話すきだなぁ。
頑張って空回って、でもチャーミング。
ティーンになっちゃうけどレディーバードとかが近い?
人間関係の気まずさの表現が上手いのも良い。同監督の「マリ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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幸福な時間の絵がきまる映画は良い映画、と思った。
鯨の呻き声が不穏さの通奏低音を奏で、雨の音が常に包み込む部屋。
大袈裟で演出的な劇伴だが、一部屋での話劇を成立させるならば必要なのかも。
過去の選択に
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