このレビューはネタバレを含みます
真冬にサンダルを履くソヒ。
戸から差し込む一筋の光がソヒの足元を照らす
ただ、その光がだけが、ソヒに温もりを与えてくれた。ただ、その光だけが。
14歳の時、大人になりたいとぼんやりながら常に考えていた。
20歳になった今も、私は同じことを考える。
私はいつ大人になるのだろう。
子供のまま大人になりたい。
見ようとしなければ見えてこない、ささやかな美しい瞬間が東京にもあるのだと。
ルーティン化した日々の中に、訪れるささやかな瞬間、思わず微笑み、おじさんの顔が歪むとともに、私も同じ瞬間で微笑んでいる。
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結局、本当なんてものはわからなくて、表面をただなぞっているだけにも感じてしまう。
ただ、それがすべてであり、
本当のことなのかもしれない。
山崎さんのネクタイのセンスがいい。
母が20歳になった私に、人生はこれから始まるのだと言った。
これまで生きてきた20年、そしてこの先に待っている20年。
どんなことがあるかなんて、どんな人生かなんて誰も知らない。