カルビさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

【会いたくて、会いたくて】

共感に次ぐ共感。共感の嵐。
ヨシカの言動に共感しまくり。すっごく楽しい映画体験だった。

現代の女性像を鮮烈に描いた映画。男性社会で、どこか閉塞感のある会社勤め描写。しか
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日日是好日(2018年製作の映画)

2.5

世の中には「すぐ分かるもの」と、「すぐには分からないもの」の2種類がある。

映像がすごく美しかった。川の流れる描写や木々、花の映像が素晴らしいと感じた。太陽に照らされる花々や、雨に濡れる草木の表現が
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何者(2016年製作の映画)

3.0

結構面白かった。痛々しい登場人物たちの人柄が、少なからず自分に通ずる部分があって、見ていて辛いところも所々あった。(笑)
それぞれがマウンティングし合う感じが本当にリアルで、痛快だった。タクトは、「状
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

素晴らしい映画体験だった。
今でも、喜びと寂しさが入り混じったような余韻が続いている。「現実と向き合え。外の世界と向き合え。殻に閉じこもるな。目を覚ませ。」というようなテーマに関しては、今までのエヴァ
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メメント(2000年製作の映画)

1.0

主人公であるレナードに感情移入しすぎて、見ているのが辛かった。時間を入れ替える編集も相まって、半ばパニック状態で映画を鑑賞していた。
レナードの目的は、妻を殺した犯人を見つけることだった。しかし、映画
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.5

実存主義の素晴らしさを全面に押し出した映画!フィリップかっこいい!

金稼ぎのためではない。法を犯してまで、自分のやりたいことをやる。それがフィリップにとっての生きがいであり、実存だった。
彼の世界観
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

僕にとっては、セラピー的な要素が強い映画だった。後天的に難聴になったルーベンが、自分自身を受け入れていく物語。

元薬物依存者の主人公ルーベンは、バンドのライブ中、突然耳が聞こえにくくなる。始めは、自
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

2.5

何だか、冷めた目で鑑賞してしまった。「見るタイミングによってはボロ泣きなんだろうなあ」とか思いながら真顔で見た。

斜に構えてしまった。多分原因は、見たタイミングだろうと思う。
この映画を見る前日、僕
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

2.0

生々しい映画だった。
写実的で、冷め切った夫婦関係をリアルに描いていた。

『花束みたいな恋をした』に似ているらしいと聞いたので、興味が湧いて視聴してみた。
いや、全然違うじゃないか。圧倒的に本作が絶
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

ハンヒョジュの演技がよかった!
表情の作り方が秀逸だった。特に、ウジンから手を握られた時の表情。恋人から手を握られることへの喜び・幸せ・愛おしさと、知らない顔の人から手を握られることへの驚き・不安・恐
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

制作陣、上手いなあ!という感想。
言い方を変えれば、なんだろう、ちょっとあざとい映画だったと思う。

この映画には、カルチャーに関する固有名詞が乱立する。小説・映画・スマホゲーム・海外ドラマ・自己啓発
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.1

怖かった!
なんとも言えない不気味さが、Netflixの『ブラックミラー』を見ている時と似た感覚だった。見事なまでにトゥルーマンの人権を無視してて、もはや痛快だったね。トゥルーマンが気の毒すぎて、もう
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