inazumaさんの映画レビュー・感想・評価

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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.2

初めて映画館でクリストファー・ノーラン作品を、しかも未見のデビュー作を拝むことになるとは、人生何が起こるか分かりません。

さすがはデビュー作だけあってノーラン節が炸裂してます。バットマンのマークも出
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.5

また嫌な映画と出会ってしまった。
先日同じ感想を持った『哭悲』がまだカワイく見えてしまうという大事件。ジャンルは全く違いますが、変貌を遂げる日常と人々、救いようのない最悪の物語という点では共通していま
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.9

青空と青い海が映える美しい景観の無人島が、血とエロに染まる…
『ミッドサマー』もビックリのヒトコワホラーエロコメディ!

カルト教団が題材で宇野祥平が出てる映画ということなのでカオスでホラーな感じを期
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

久々の吉田大八映画。
出版業界の映画は新鮮。
松岡茉優目当てでしたが、割と楽しかったし、いろいろと(良い意味で)引っかかりのある作品でした。

物語の発端となる社長急逝がとにかく不穏。冒頭で高野恵、社
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ZOO(1985年製作の映画)

4.0

レトロスペクティヴ1発目の『数に溺れて』でグリーナウェイワールドに圧倒され、勢いで本作も続けて鑑賞🐌
…『数に溺れて』以上に強烈な印象を受けました。腐敗映像、大量のカタツムリ、ガラスの破片を食すなど禍
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数に溺れて(1988年製作の映画)

3.7

ピーター・グリーナウェイ…見知らぬ映画監督のレトロスペクティヴが近くでやってたので興味本位で鑑賞。
ワケ分かりませんでしたが、摩訶不思議な世界観にどっぷり浸かった感じがして…ハマってしまったのか次の回
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

4.3

めっちゃ楽しい。
不気味で好戦的で、周りと価値観ズレまくりで、先祖にも極悪人や変態とロクなのがいない愉快なアダムス家の皆さんがとにかく愛おしい。一途な家族愛がギャップもあって素敵です。
子供愛をひしひ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.7

家族という地獄…熱いプロレス映画を見せてくれるものだとばかり思っていましたが、あまりに悲惨かつホラーな展開に度肝を抜かれ、本作が実話であることすら途中から忘れてしまいました。予告編など前情報なし、プロ>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

いろいろ混ぜすぎなうえに難解…
なんかもうやりたい放題でむしろ心地良かった。

時は米ソ冷戦の真っ只中。そんなのお構いなしにウェス御用達のお洒落でポップなリゾート的ビジュアルで包み込み、コメディ、恋愛
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.2

大好きな映画の要素である「ストップモーション」と「フェイクドキュメンタリー」のコラボがついに実現!

NHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」のミニコーナーで流れてそうな作品。似たような雰囲気の作品で昔
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.6

ホラー!? SF!?
崩壊しかけの巨大建造物、巨大な戦車、戦争直後かのような荒廃した地で、水浴で戯れる少年少女たち…そんな中なぜか奇妙なポーズで直立不動の主人公あたる…開幕早々、これはとんでもない映画
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.6

悪魔の子ダミアンはいかにして生まれたのか。トラウマ映画『オーメン』のエピソードゼロ。

ダミアン役の子役の顔面が本当に悪魔が宿っているようにしか見えなかったのが懐かしい。前日譚ということで怖い怖いダミ
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.3

最強の変態巨匠監督デヴィッド・クローネンバーグを父に持つブランドン・クローネンバーグ監督!
最強の変態紳士俳優ステラン・スカルスガルドを父に持つアレクサンダー・スカルスガルド!
最強の遺伝子が融合し、
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

感染したら、全員ドS!
また嫌な映画と出会ってしまった…

こういうパンデミック・パニックホラー(?)は最近だとやっぱり『アイ・アム・ア・ヒーロー』が思い浮かびますが、哭悲はそれよりは3倍は怖かったし
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.0

マキタスポーツが良い味出してました。
自分にもこういう上司がいてほしい。切実に!笑

ほぼ毎日同じ起床時間、同じ通勤ルート、同じ仕事🔃🔃🔃…自分の人生に重ね合わせられるような内容で他人事とは思えない作
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.3

アガる要素の詰め合わせみたいな楽しい作品でした⤴⤴
いろんなことが起こってたなという印象。ジャンルとしてはアニマル・アクション・ミュージカル・ヒーロー?

最近では『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.2

ハードボイルド映画の皮を被ったコメディ映画!?

冷酷で超怖いけど、どこかヌケている殺し屋の話。冒頭からデキる殺し屋オーラをビンビン放ち続けるも、初歩的にも程があるミスを冒してしまうというまさかのズッ
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.8

初めて映画館でダーレン・アロノフスキー作品を、しかも未見のデビュー作を拝むことになるとは、人生何が起こるか分かりません。カッコいいテクノミュージックとともに流れるタイトルバックから大興奮。

世の中ぜ
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.8

パワーがみなぎる!
…それでいて猛烈に切ない。
3時間弱の長尺ですがずっと画面に釘付けであっという間のひととき。もっと早く観とけばよかった!今のところギャング映画ナンバー1!

ちゃんとアル・パチーノ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.6

観ているときよりも、鑑賞後に振り返ったり解説や解釈を読むことで面白さがどんどん膨れ上がっていくタイプの作品でした。めちゃくちゃ大好物!

152分間ほぼ全編にわたりセリフの応酬が続く。特にクライマック
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

新しい神様が来たの。
名前はサイコ・ゴアマン。
神様、あんたも終わりね!😝✝💥

しっちゃかめっちゃかな不条理ブラックコメディですがその実体は、「ありのままの自分」を称えたまさかの愛に溢れた物語でした
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.2

サイコホラーの金字塔をやっと鑑賞🐏

自分の中で今まで一番怖かった映画世界のサイコキラーは『ノーカントリー』のアントン・シガーでしたが、このたびレクター博士が見事優勝しました。あんな聡明で紳士的で威厳
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

この予測不能の展開とスリル!
時間が経つのも忘れて画面に釘付け。無駄のないスマートな印象の作品でした。
だがしかし、ちょっと無駄を省きすぎたというか、物足りなさが残ってしまったのが正直なところ。

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チャイルド・プレイ3(1991年製作の映画)

3.6

前作『チャイルド・プレイ2』でグロくてデンジャラスな名バトルが繰り広げられた「チャッキー工場」で、ドロドロと怒濤の復活を遂げるチャッキーをバックに流れるタイトルクレジットがめちゃくちゃカッコいい。血が>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

とても良いとはいえないテンポ、長ゼリフの押収、3時間にわたる上映時間…
『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』と比較すると体感時間がめちゃくちゃ長い。。だけど不思議と全然"苦"には感じなかったです。
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エクソシスト(1973年製作の映画)

4.0

「悪魔はウソつきだ。我々を混乱させ、そのウソに真実を混ぜて、我々を攻めるのだ」

ホラー映画の金字塔ですが、本編よりも、この映画の存在そのものが怖い。
本作を取り巻く数々の事件やウワサ話がまさに恐怖そ
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.0

タルコフスキー作品を劇場で!
やっぱり睡魔はやってきた…

詩的宇宙って、、何ぞや…
『ストーカー』に続き2作目ですが見映えは同じ。たしかに絵画のような風景、部屋の描写は美しい。特に水の表現の美しさは
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「例えどうなろうとこの旅は最高よ」

バカンス台無し系ロードムービー🚙💨
…かと思いきや、そんは生易しい映画ではなかった。
人殺しに始まり、窃盗、公務執行妨害、器物損壊と、どんどん犯罪に味をしめていく
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ピラニア(1978年製作の映画)

4.0

水中の中でキランと光るピラニアの目。『グレムリン』を思わせるコミカルな冒頭の演出で、これはもう大好きな「次に誰が襲われるか分からない」系モンスターパニック映画としてノホホンと鑑賞しましたが、意外と胸熱>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.5

1人の男が、1つの家族を狂わせる。
大問題作『ビジターQ』の元ネタ!?

初のピエル・パオロ・パゾリーニ作品。
観れただけで光栄です。

テレンス・スタンプ演じる謎の青年が年齢、性別に関係なく家族を誘
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.7

この度、初めて「ライブ映画」というものを鑑賞しましたが、圧巻でした!
というか全編ライブだなんて知らないまま鑑賞したのでこのまま最後まで突っ走るのかという単純な衝撃もありました。
『ボヘミアン・ラプソ
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.8

「この世は不思議な所だ」
善と悪が入り乱れる"不思議な世界"を旅する。それは異空間を彷徨ったりとか、夢と現実の区別がつかなくなったりとか超常的なものではなく、あくまで今そこにある現実に身を投じてるだけ
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.2

マトモなやつが一人も出てこない超B級パニック・コメディ・ムービー🍅
たけしの『みんな~やってるか』級にやりたい放題やってます。ガチのヘリ墜落事故が映り込んだり、クレジットや劇中字幕にどこともしれない家
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.7

何が起こるか分からない!
誰がどこでどうなるか分からない!
これこそタランティーノ節!
予定調和とは無縁の傑作。

ほとんどのタランティーノ作品は「自由だな~」という印象を受けます。特にキャラクターを
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.6

見事なまでに狂ってる…

『哀れなるものたち』が面白かったのでランティモス初期作品にウキウキで臨みましたが、想像以上に狂ってて最後までほぼドン引き状態での鑑賞となりました。この狂いっぷりと嫌悪感、ラン
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

母親が死に、娘として蘇る。
体は母親、中身は娘、そんなベラが最後に父親と対峙する。ドラマが何重にも重なって迎えるこの複雑怪奇な展開に圧倒されました。
脳移植映画はグロテスクですが他人の体に乗り込み一体
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