ラスト間近、セシリアに愛を囁き現実の新しい未来に生きることを決心させたトム。しかし待ち合わせの場所に彼は来ない。トムは本当にセシリアのことは愛していたのか。これまでの経緯が、初めから結末を意識した即興>>続きを読む
自由気ままに生きる女たち。ともするとふしだらなだけなのだが、それを「フランス女の粋」と映画的に押し通して成立させるとこが素晴らしい。が、男たちの魅力がちっともこちらに伝わってこないせいか、女にも男にも>>続きを読む
女たちの肉体が美しい。膨よかで嫋やかな身体を愛おしみ、自由な生き方を選択しているような姿が良い。そんな女たちに安らぎと親しみを抱き、再起に賭けようとする男の描き方が甘い。男の苦悩や葛藤もちっとも伝わっ>>続きを読む
子どもを生んだから「母」になるのではない。「母性本能」という思想に苦しめられ追い詰められる女たち、当然女には備わっているものだという世の習いに抗って潰されてく姿が哀しい。なぜ世間は母親というものに絶対>>続きを読む
最後のシャワーシーンだけで★5を送りたい。細かな視線のやり取りで伝わる二人の心の距離。あんなに愛し合ったのも今や昔、もう取り繕えないことが露呈する。こんなにもミニマムでドラマチックなシーンはない。(2>>続きを読む
アレンの映画館のシーンは説教臭くていただけない。三姉妹を取り巻く人間関係が如何せん近過ぎてファンタジーチック。軽妙に描こうとしてるけど、いろいろ盛り込み過ぎてとっ散らかってる印象。(2013-6-06>>続きを読む
三島由紀夫の思想や生涯を描くならドキュメンタリーで良い。映画として作ったのなら、映画としてのメッセージ性や視点があるべき。ただ歴史の出来事の表層をなぞっただけというか、上澄みを掬っただけというか、あと>>続きを読む