喜連川風連さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

2.5

さすがハリウッド、スペクタクルシーンは見もの。

だが、
ディテールはシンゴジラに遠く及ばない。
街中に原発はないし
富士山の見える位置にある浜岡原発は海沿い。
学校は寺子屋のような和風建築で
欧米人
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.6

鳥肌が止まらなかった。

ジャケット写真から、主人公が逃げる映画かと思いきや、これ自分でぶち壊したドアに顔を覗き込んでるカットだったんですね!

それにしても印象的なポスターです。

これら
内容、表
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

80年代トレンディドラマの主人公のような女の子が現代の複雑化する恋愛に揉まれて
変質した姿を見せているようだった。

「これはもはや恋でも愛でもない。執着だ」に集約されている。

人間だれしも抱えてい
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(2018年製作の映画)

1.0

久しぶりに出会ったとんでもないクソ映画。

何もかもが上ずってて恣意的。
セリフの隅から隅までスベってる。

主人公の童貞クサさ、彼女の偏愛の気持ち悪さ、、枚挙にいとまがないほどに退屈で気持ち悪かった
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Zazy(原題)(2016年製作の映画)

3.5

ある秘密を握った主人公の女性がそれを逆手に相手を脅し、スターダムを駆け上がろうとする話。
ドイツ映画。amazon primeにて。

主演のruby o feeがめちゃめちゃ美人!
ベビーフェイス系
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TOURISM(2018年製作の映画)

3.5

高崎映画祭にて。

テーマは「iPhoneを無くした瞬間に、本当の旅が始まる?」でしょうか。

前半30分
カメラ目線で語られる将来の夢についての独白や「ファッションセンターしまむら」、「セブンイレブ
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ポップ・アイ(2017年製作の映画)

3.5

仕事も、妻とも上手くいかなくなっていた建築家が想い出の象と再会。
象の故郷(主人公の実家)を目指すロードムービー。

高崎映画祭にて、鑑賞。

テーマは「打ち捨てられるもの」

高度成長期を迎え、急速
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.0

世界が誇るトイレ映画。

人類は排泄をする生き物である。

キューブリックの映画に必ず登場するトイレ。それは人類の根本的な生活を示すからだ。(トイレではなく、食事シーンにする監督もいる)

徹底的にア
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.0

メキシコの中流家庭に使えるある女性家政婦とそこにある数々の愛と哀しみを描く。監督自身の体験もベースになっており、1970年代の混乱するメキシコ情勢を背景に描かれます。

カメラワークは体全体を映すフル
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

普通であれば交わることのない
天才ピアニストドン・シャリー

ハッタリと機転の良さで数々の修羅場を潜り抜けてきたトニー。

彼らが黒人差別残る南部での公演を通して、人種を超えたつながりを得る過程を描
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

ひと昔前なら、
日本映画俳優陣オールキャストで送る
と書かれただろう錚々たる顔ぶれ。
池井戸潤氏原作で、エンディングがボブマリー。主演:野村萬斎とくれば見るしかあるまい。
北大路欣也、鹿賀丈史、香川照
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

4.6

キューブリックという人の映画に
何点かつけること自体がおかしいのかもしれない。

娯楽とかそういう文脈じゃない。

はっきりいって娯楽として全く面白くないが、映画としてとても面白い。
書いていて自分で
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.0

世界一美しい「テレフォン」カード
だった。

見よう見ようと思っていたが、どうしてもみのもんたが浮かんでしまい、遠ざけてしまっていたが、完全に損していた。

お金に溺れる兄とお金を手にしながら描写され
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.6

気持ち悪さと気持ち良さが混在した名作。
(3日後追記、ずっとこの映画のことが頭からこびりついて離れない。)

前半部の暴力と性行為に妙な気持ちよさを感じてしまう。
人は心の中にこうした「超暴力性」を宿
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.6

「おやっさん。弾あまだ残っとるがよぅ」

主人公 広能が戦後直後の混乱・欲望渦巻く闇市で仁義を通そうとするが、各人の思惑の中でことごとく跳ね返されていく。

まさに仁義なき戦い。
誰のために戦っている
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.5

高畑民俗絵巻、成る。

生と死と欲望のある汚れの地、地球を恋焦がれた月の民、かぐや姫。

「生きるために生まれてきたのに、私は何をしていたのだろう」
「あんなこと何でもないわ!生きている手応えがあれば
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銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

3.0

断片的、独創的、サイケデリック。
ジョバンニが表情を変える(笑顔を見せる)まで40分あり、不安感を助長する。
加えて細野晴臣の曲が80年代っぽいサイケな雰囲気を醸す。

この短い間の中で
本当の幸せと
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

おもくそくだらない!!笑

山田うどんが背景に使われたり、
十万石饅頭のCM曲が出てきたり、
さいたまの歌流れたり、
浦和vs大宮の内ゲバ
草加せんべい

とにかく凄まじいばかりのパロディ!!

今ま
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

4.0

新宿シネマカリテ 再上映にて。

偏愛。兎に角偏愛。

凄い凄い気持ち悪いことしてるのに、清々しい。
男子校的なノリ×変態×愛情

例の3人が
真面目な顔して、全力でストーカーしてるところが面白くて
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EAST MEETS WEST(1995年製作の映画)

2.5

なんかこう抜け切らない感じ。
炭酸のないサイダーのような映画でした。

喜八さん作品の中では、評価の低いと言われる今作。そんなことはないだろうとは思いつつ見てみたが、自分には合わなかった。

BGMの
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ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

3.5

ロードオブザリング好きに送るファンサービス的な映画でした。

変わらず、ロードオブザリング的
チャンバラと大活劇は健在。

レゴラスの弓を使った戦いぶりに、変わらず痺れます。

しかし、話自体は後の歴
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

2016年のレビュー
(他レビューサイトからの移転につき再掲載)

一つの明確な感想が思い浮かばないというのが、正直な感想です。

徹底した画面構成と作りに虚構であるはずなのに虚構でないような、新海さ
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肉弾(1968年製作の映画)

4.0

虚しい。ただただ虚しい。

大切な人たちは死に明らかに正しいこともねじ曲げられ、理想抱き死ぬことすら出来ない。

その中でも生物や風景はただ、いつものようにそこに佇むが、人間は醜く争っている。

ハエ
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血と砂(1965年製作の映画)

4.8

太平洋戦争版スイングガールズ
もとい日本戦争映画傑作のうちの1つ

最初のシーン、戦場のど真ん中で
楽器を鳴らしながら「聖者の行進」を吹き、ステップを踏む軍楽隊に思わず笑ってしまった。

軍楽隊のリズ
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.5

「I can have it all
Now I'm dancing for my life」
「ステップを踏めば、人生は私のもの!」

会社に、しがらみに、虚栄に、恐れに、怒りに、言い訳に人生を奪わ
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コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あらゆる不都合を無視すれば、面白いんでしょうが、シャーリー復活させちゃいかんでしょ。あれで一気に「死」が軽くなった。緊張感が全くなくない。
誰かが窮地に陥っても「こいつどうせ死なないんだろ?」と思って
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東京難民(2013年製作の映画)

3.0

闇金ウシジマくんのような映画だった。

主人公の頭の悪さ、短絡的・近視眼的視点、運の悪さ等も災いするが、見事に半年かけて堕ちていく。

もっと抜け出すチャンスもあったろうし、
劇中何度もタバコとパチン
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

1920年代。
狂乱のパリ。二つの大きな戦争の間に咲いた芸術家たちの時代になぜか心を寄せてしまう。
自分にとっては心地の良い郷愁をそそるワードである華の20年代。

愛と欲望と雨が渦巻くパリ。

過去
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太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年製作の映画)

4.0

撤退戦を描く。だが、カッコいい。

BGMも主要なシーンではほとんどない。花形女優も出演しない。だが、カッコいい。

入港を告げるラッパ。歓喜の声を上げる兵士たち。司令の操舵指示。三船敏郎の、表情の演
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.5

映画マトリックスを描いたウォシャウスキー兄弟の監督作品。
マトリックスとは違うより現実的な管理社会を描く。

革命に必要なのは「個人」ではなく共同幻想=仮面=物語なのかもしれない。

使用曲も革命を表
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.5

性格、生きてきた過去の違う二人が
人生最期の日を宣告されてから、やりたいことリストを作り、それに奔走する様を描く。

私たちが普段、あまり生々しく考えることのない死。
どうせ明日は死なないだろうと誰し
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

約束された名作でした。立川シネマシティ極上音響にて鑑賞。ギターの蓋を開ける音・階段を歩く音。その音がみずみずしく震え、劇場を包み込んでいました。

他の方も書いてましたが、最後のLIVEあと2時間見た
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.0

日常が洪水のように画面から溢れている。

部室でのステッカーの貼り方。
チョコパイ、髪型、会話の間。
部屋の汚さ。

そのどれもが愛おしく見えてくる。シュールなシーンも多く結構笑った。

ペ・ドゥナの
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ピクセル(2015年製作の映画)

2.5

100分近くの映画の内容が
ラスト数分のシーンで語ることができるほどに物凄く簡素な勧善懲悪モノに落ち着いてしまっていて残念。。

この映画の元ネタになった動画のクオリティはワクワクがいっぱいだったのに
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ハンサム★スーツ(2008年製作の映画)

3.0

エンタメ。

無駄に作り込んでおらず、雑なところもありながらも設定が破綻していても違和感が無かった。

端的に言えば無。

少々薄っぺらいのはご愛嬌。
元気と笑いを振りまきながら
明日も頑張ってみよ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.5

もしかしたら今生きている世界・見ているものが夢かもしれない・ヴァーチャルの中を生きているだけなのかもしれない。

そう考えたことはあったが、この世の全てが作り物と演技によって出来ているかもしれないとは
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