喜連川風連さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

オアシス:スーパーソニック(2016年製作の映画)

4.0

映画館で観れなかったことを激しく後悔!
fuckin!!

全く関係ないが、
この映画を観て、映画業界は映像を作る時代から音楽PVを作る時代に移りつつあるのかもしれないと思った。

言わずと知れた
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

-

構成美。

多部未華子の独白から始まるこの映画。
1人称映画だからこそ、恋愛場面が面白い!相手がどう思ってるのかわからないし、考えちゃいけないのに考え過ぎてしまう緊迫感。

すぐに感情移入出来たのは独
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

ヒトラーは革命によって登場したのではなく、国民によって選ばれ登場したのだ。

いつの時代にも社会不安や排斥運動はあり、それを解決するための道筋を真っ直ぐ照らすことで大衆はいとも簡単にそれを
熱狂的に支
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

春のパートで全く物語に入れず、もどかしかった。どうもミュージカルは得意でないらしい。予定調和的な要素現実離れした幸せ感がどうも退屈。

だが、秋から冬にかけての心の揺らめき、たゆたいそして物憂げな音楽
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最初の1時間は
大きな驚きもなく、ただただ長回しに感動してただけでした。
テレビゲームのような一人称視点で、デジタルネイティブが映画を作ったらこういう見え方がするんだろうなと思ってました。

脚本的に
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ハゲタカ(2009年製作の映画)

3.5

大森南朋さん始め
役者さんが良い味出してます。

失われた20年真っ只中・リーマンショック・派遣切りという言葉が世を賑わせた時代背景も感じます。


その時代、その時代に、求められている(ニーズのある
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.0

繰り返されるドラえもんとクレヨンしんちゃんのモチーフ。

・登場人物がジャイアン・しずかちゃん・のび太・ドラえもんのような4すくみ構造。
・核になるのは少年とお姉さん。
・映画ではイケメンになるジャイ
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.0

未だ原作が完成していないのでなんとも評し難いが、
起承転結の
「転」の部分で終わった感あり。

平手友梨奈演じる響を見ていて
皆、一様に理解出来ない才能を「天才」と評するが、本人は好きなものを突き詰め
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TAXi(1998年製作の映画)

3.5

素晴らしく面白い。

娯楽映画の教科書。

最序盤の
臨場感を感じさせる地面スレスレのカメラワークから
ピザ屋の配達最速記録を更新し、颯爽と店を後にするシーンまでの一連の流れで全て引き込まれた。

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ねこぢる草(2000年製作の映画)

4.6

言葉に表せない


ぬるっとしたざわっとした感情が心に残る。
他の方のコメントにもあったが、これは
臨死体験である。

序盤、お風呂に船を浮かばせようとして、弟が溺れてしまう。
そこから夢か現実かわか
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.5

映画という文化に対する墓標のような映画だった。「自分のやることを好きになれ。かつて映写室でそうしたように」

「ノスタルジーに負けるな。」

この言葉に鳥肌が立ったとともに、もしかしたら当時の映画業界
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.0

序盤のセリフまわしがズシリと重い分、タイムスリップで一気に少し軽めの娯楽映画に堕した感あり。

興行的にはわかりやすくとっつきやすいこの設定で良かったのかもしれないが、深みのある映画になりそこなった感
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.5

ベストキッドみたいな映画かと思いきや、心の闇と家族模様が中心。

お母さんのメタファーである
ちっこいのが飛ばされて、熊鉄と戦う姿が印象的。

親離れ・独り立ち。

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.0

史実とも結びつき、面白い。
実在の鳥居耀蔵、為永春水、柳亭種彦等
江戸の暗闇。町人文化。
これほどまでに丁寧に描かれると思わなかった。

見どころ
「大泉洋の口上。
戸田恵梨香の大立ち回り。」

現代
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5

小松菜奈が5年前に演じた
「乾き。」の壮絶さからは想像もつかないキラキラとした女子高生の青春を好演。

小松菜奈の疾走シーンが見ていて清々しい。スッキリとしたラムネのような映画。

尺か予算の都合か、
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渇き。(2013年製作の映画)

3.5

ここまでこれでもかと人間の醜さが詰まった映画を初めて見た。
率直なところ、
この映画をどのジャンルとくくっていいのかもわからない。
さらに面白いのかどうかもよくわからないのかもわからない。

理性が劇
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

4.0

アメリカの人たちの日常。
・パーティ文化。
・あなたを幸せにする権利 と言ってのける価値観
・体の相性。
・小学生のようなノリ。

アホっぽいが
この上なく、清々しい感情に包まれる。

ラストシーン。
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

紙のメモ。
資料の問い合わせ。
地図屋さんでの照会。
長距離夜行列車による移動。
レトロな駅舎。

一人一人の人間に役割があり
1つ1つがパズルのようにはまっていって気持ちいい。

映画の意図するとこ
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

初対面の男女の会話。
飲み会の後の別れがたい雰囲気。
じんわりと物語に入り込める。

彩る淡い色調と、ピアノの旋律に岩井美学を感じる。

インターネットが張り巡らされていく中で、それを利用する者と人と
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

エピソード4
エピソード1
ともに、砂の街からはじまり、捕まったのち、帝国の船を強奪し、派手な空中戦で幕を閉じる。スターウォーズシリーズお決まりのシーンに安心感。

レジスタンスに何度も船を強奪されて
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

4.0

家族の愛に最近涙腺が弱いです。

長寿を能力とし、人の想いを紡ぐ布を作る種族が主人公の映画。

人間と同じ時を生きることは出来ない為、いつも人間が先に死んでしまう。
よって別れを見守る存在=さよならの
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.0

美少女をこれだけ
美しく、儚く、懐かしく撮れるものなのか。

この夏休みにいなくなるヒロインなづなは少年に「また2学期に会えるの楽しみだね」という。
だが、彼女が現れることはもうない。
強烈な印象だけ
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楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

-

ロボットに限りなく近い人間と人間に限りなく近いロボット。

果たしてどちらが人間らしいと言えるだろうか。

技術の進歩により、人間は狩をしなくても肉を手にし、肉みたいなものを加工するようになり、肉を食
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

鎌倉×ハリッウッド風=バカ映画

鎌倉を妖気満ちる空間と定義づけしたのは面白かった。
鎌倉というテーマでここまでの東洋風SF活劇をやったのは史上初ではないか?
江ノ電が妖怪に追いかけられるシーンは思わ
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海街diary(2015年製作の映画)

2.0

映像は綺麗。是枝監督流の長回し少し苦手。カットバック少なく、冗長な映画。

人の居場所について淡々と描く。

緑色音楽(2017年製作の映画)

3.5

never youg beachの為の壮大なMV。

断片的な描き方かつ少し説教じみた内容のため、感情移入は難しいが、冒頭と終焉のネバヤンに全て持っていかれる。

こういうMV、嫌いじゃない。

SCOOP!(2016年製作の映画)

-

さっくり娯楽映画作れる東宝すごい。

起承転結。喜怒哀楽。

パプリカ(2006年製作の映画)

4.7

一度は見るべき金字塔。夢への没入感を映像化。溶けるように映像に見入る。はじける平沢音楽。

夢に「落ちる」というあの感覚を映像化したのが凄いの一言。

「現実を生きることは虚構に他ならない」
我々は自
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

大好きな世界観。

カーチェイスからの大団円は90年代の大友克洋からの古き良きアニメを思い出す。

家族愛とか誰かの為に何かを無条件に犠牲にする姿は美しく胸を掴まれる。

その人を好きになる愛があれば
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

2.0

秩序を乱すものは、社会から放逐される。

登場人物に動機や行動理念が見えないため、薄っぺらい。

本能的極本能的映画。
賛否両論なんだろうなあ。

『乾き』同様 人の欲望を描き、小松菜奈が熱演する。
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野火(2014年製作の映画)

3.0

感動なんてない。
そこにある圧倒的事実。
言葉にするのがおこがましい。

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.5

ちょっと今から、親に会ってくる。

両親との会話シーンで声を殺しながらポロポロ泣いた。。

希望はなくなるんじゃなくて、見えなくなるもの。
ショーシャンクの空にといい、ほんの少しの希望が絶望に変わって
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

2.5

当代一の俳優陣を揃えても、岡本喜八版の熱量に遠く及ばなかった。
岡本喜八版にあった
圧倒。迫り来る字幕。額に浸る汗。

どこか違う国の話のような当事者性のない映画で残念。

8月15日、思惑が入り乱れ
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