DaikiAshiwaさんの映画レビュー・感想・評価

DaikiAshiwa

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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

4.2

ダサい、かっこいい、洗練された美しさ、お粗末なCGや滑ってるとしか思えない演出、あらゆるアンビバレンツが内包された傑作(笑)。
いや、褒めてるんですよ。個人的には出来の悪い部分や身内ネタの悪ノリも含め
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2本続けてこちらも。個人的には父バーフのシーンが長すぎた気がしてしまった。息子、使命を知った直後にいきなり最終決戦かい(笑)
もちろんそこはあくまで映画的な時間の描き方だと割り切っても、もう少しだけ父
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バーフバリ 伝説誕生<完全版>(2015年製作の映画)

4.3

RRRにどハマりしたのでこちらも。
めちゃくちゃ面白いんやけど、こちらを後に見てしまうとRRRの完成度の高さがかえってネックになってしまった感。
特にVFXや録音はいささかぎこちなさの残る出来。
まあ
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

最高すぎた。

めちゃくちゃ社会的メッセージの強い時代背景、インド映画特有の勢いが凄すぎるアクション、ここ10年くらいで一気に洗練されてきた映像、全てが相まって3時間があっという間だった。

この映画
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

庵野解釈特撮シリーズ第三弾、独特のキッチュさは相変わらず。しかし今回は超画面映えヒロインを据えて、レイとアスカを一人で担わせた感じ。
いつものそれっぽい情報をぶわーっと流して煙にまくスタイルは控えめに
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

この映画を7年かけてほぼ一人で作りあげる狂気。プリミティヴな衝動を掻き鳴らす演奏。人に勧められてなんとなしに見てみたが、なかなかとんでもないモノを見せられた気がする。

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.8

漫画を数話読んだだけの状態で鑑賞。

岡田准一や安田顕、佐藤二朗、佐藤浩市はよかったのだが、向井理と福士蒼汰は邦画の悪いところを集めたみたいな演技で見ていてつらい。

という感想を持って原作を読み進め
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.9

最高だった。

まず、丁寧なオマージュとキャラ設定。
主人公は歳食っても相変わらずチャラ男なのだけど、重ねた年月はやはり人間関係も変えていく。
実はストーリーそのものはペラッペラなのだけれど、実際に咽
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

クローズドサークルサスペンス。
設定だけは斬新なんやけど、丁寧に描けていたとは言えない出来。
「そうはならんやろ」っていう展開が多く、登場人物も感情過多で安っぽい。

まあ暇つぶしに見るには悪くないか
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.2

コメディタッチで描かれる写真家の半生は、しかし、今東北に住んでおり、小さな娘を持つ父としては涙なしには見れない映画であった。

僕も節目節目に、家族写真を撮って大事にしたいな。そう思わせてくれる良作。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

初代ウルトラマンが好きすぎるオジサンによる、超絶贅沢な二次創作映画!


僕は庵野ファンだし、初代ウルトラマンも子供の頃大好きだったので大変楽しく見たのですが、この映画、マニアックすぎんか?ウルトラマ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

リドリー・スコットってこんな徹底的なストーリーテリングできる人だったっけ!?と言いたくなるような素晴らしい映画。
同じ時間軸を3回繰り返す、一歩どころか半歩間違っただけで冗長になる作り方。それがむしろ
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.9

こういうビターで暴力的なテイストを美しく描き切るのは韓国のすごいところ。絵作りにこだわりを感じる。テレビ資本が強い日本映画だとなかなかこうはいかない。
イ先生の正体は、ミステリに慣れた目で見ていると割
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

美しい映像と美しい俳優に酔いしれる二時間半。
(岡田斗司夫が言う「面白くないけどすごい映画」ってやつだなーと思いながら見ていたら本人が本当にそう言ってて笑った。)

僕はこの監督の映画好きなんだな。と
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.5

1962年、人類は本当に滅びる寸前だった。
それだけ聞くと「SFかな?」という言葉だが、これは本当の話だ。もしアメリカとソ連があと少しだけ軽率だったら、そしてこの映画に描かれている人々の働きがなければ
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レミニセンス(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

兄ノーランの作品のような、とてつもなく凝りまくった舞台設定がストーリーと有機的に絡み合って見るものを圧倒する、そういうものを期待して見た人は少々肩透かしを喰らったかもしれない。
私にとってこの映画は、
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キングダム(2019年製作の映画)

3.5

邦画の漫画原作にしては真面目に映画にしようとしている方。
元が歴史大河ドラマなので、映画にしやすさってのはもちろんあると思うけど。

しかし相変わらず邦画のアクションシーンってなんでこんなに見せ方下手
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

素晴らしい。

いわゆるファースト・コンタクトものを(おそらく)低予算の中でここまで丁寧に描き切ることができるなんて。科学考証がちゃんとしているのは勿論、社会の反応などもどうすれば安っぽくならないかを
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

CUBE以降、似た映画が量産され続けるクローズドサークルものの一つとしては、社会的メッセージがあって見られるほう。ただ、それまでの展開はいかにもなサスペンスものなクセに終わり方が観念的すぎて面食らう。>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.9

多分、私が見た(一応)ホラーというジャンルに当てはまる映画の中では最も美しい映画だったんじゃないかと思う。
このホルガ村の習俗は(一部の演出過剰を除けば)人類史上、近いものが実際にあったであろう。そこ
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.5

原作を先に読んでいる人間としては、よくもまあこれだけ丁寧に「漫画の上位互換」として映像化したもんだ、と感心しきりだった。
つくし氏の描く変態性・残虐性、それらを一切遠慮せずにちゃんと映像にする。しかも
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王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

4.2

とにかく作品世界の細かさがすごい!文明レベル、文化、宗教、それらが絶妙に現実世界と違っていて、しかも納得させられる。(本当に今流行りのお手軽異世界作品は爪の垢でも煎じて飲んで欲しいくらい)
主人公は俗
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ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

予備知識ゼロで鑑賞。
いやーオカンのクスリ強すぎん?と思ってたらそういうことか。色々気になるけどNYに吸血鬼治療の専門家がいるというのが一番のびっくり(笑)
舞台設定を生かしていて面白かったけど、まあ
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いとみち(2020年製作の映画)

4.0

僕は青森に住んでまだ15ヶ月、しかも南部民なので、正直津軽弁リスニングが追いつかない箇所が沢山あった。しかし、それでもこの映画を方言全開で撮ってくれたことに感謝したい。なんていうのかな、青森特有の空気>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.3

いかにも英国映画的なスタイリッシュさをもっただまくらかし・コメディ・サスペンスといった風合い。とにかくイケおじ達が登場しまくるのでカッコいいおっさん成分を補充したい方にはイチオシ。適度に凝っていて、で>>続きを読む

モンスターハンター(2019年製作の映画)

2.5

ミラジョボとトニージャー?ええやん。
米軍が異世界にワープ?まあなんか既視感あるけど、ええやん。
という程度の予備知識で(ちなみにモンハンワールドはある程度プレイ経験あり、ライズもやり始めている)見に
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

シンエヴァの、というよりこの26年間の決算をきちんとつけてくれたことへの評価。

僕がはじめてエヴァを見たのは、シンジくんより年下の10歳ごろ、確か旧劇が話題になっていたころだ。再放送をVHSに録画し
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

アカデミー賞っぽくない作品ではあるけど、やはり社会構造を炙り出すところが評価されたんやろうな。この映画のミソは、実はみんなそれなりに有能なんだというところ。そして働きたくないわけではない。それなのに、>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.9

リュック・ベッソンとは知らずに観たものの、映像の見せ方はさすがのもの。むやみやたらに挟まれるイメージ映像が、アーティスティックというよりは通俗的なのが意外にもこの映画をわかりやすくしている。
モーガン
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーラン!!
って感じの映画(笑)
個人的にはギミックが複雑すぎて他の監督作品より素直に没入出来なかった感。めちゃくちゃ面白いんやけどね。ノーラン苦手な人は多分まったくついていけないだろうな。
エリザ
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.5

いやー青臭え!!(笑)でも嫌いじゃないんだなあ。
とことんこじらせている吉沢亮が意外にハマっていたし、テンをはじめ「あーこういう大学生いるよねえー」と思わせるキャラ配置が良かった。
大学生って、人生で
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.7

まったく期待せずにネトフリで鑑賞。意外なくらいに面白かった。もちろんツッコミどころは山ほどあるのだけど(特に地下(笑))、限られた時間を「息もつかせず」見せきることに関してはなかなかのもの。舞台設定を>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

とてもじゃないがアメコミ映画とは思えぬつくり。ゴッサムシティ、とか、ブルース・ウェインとか、当然バットマンに繋がる要素はあるのだけども、それはもはやファンサービスの域。
ここに描かれているのは、社会に
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

全然期待せずに見たけど、これはなかなかどうして面白かった!
純粋なエンタメとして高水準な映画だと思う。
みんな書いているけど、最初トム・クルーズがダメダメなのが新鮮(笑)
膨大な情報量の覚えゲーを乗り
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

2.5

うーん。園子温映画は結構見ているのだけども、その中でも一番評価しにくい映画だなあ。なんていうか、「冷たい熱帯魚」や「恋の罪」の方が面白かったな、というのが正直な感想。(無論「愛のむきだし」には到底及ば>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

いやー庵野節。
公務員としては攻撃ひとつに閣僚があーだこーだ言い合って官僚がヤキモキするいかにも日本的な展開にリアリティを感じる(笑)
怪獣映画にも膨大な情報量を投入したオタッキーな世界観が大好きな人
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