dailyfrothさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

こないだ観たサマーウォーズをほとんどそのままトレースしたようなプロットで終盤もけっこう淡白な印象だったけどこれだけ力技で楽しませてくれたら大満足というほかない。サンプリングした作品の大ネタぶりもアガっ>>続きを読む

処女の泉(1960年製作の映画)

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いまのところベルイマンはこれがいちばん好き。

叫びとささやき(1972年製作の映画)

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映画におけるモダンホラーの嚆矢にして極北。デジタルリマスター版

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

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マルホランドドライブ見たベルイマンもさぞ、やってんなぁと思っただろうな。デジタルリマスター版

沈黙(1962年製作の映画)

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初見のかぎりでは謹厳な姉と奔放な妹の確執にしかみえず、単にベルイマンは神の沈黙をこんなふうに描くのかという印象。デジタルリマスター版

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

4.0

統合失調症の典型的な症例というか、おまえが愛を語るなよという感じの(どう見てもベルイマンが自身を重ねた)父親のエゴの犠牲者たる娘の悲劇というかでいずれにせよ絶対的な他者の顕現としての神というのはわかり>>続きを読む

魔術師(1958年製作の映画)

4.5

佐田啓二、淡島千景、上田吉二郎、浪花千栄子、仲谷昇あたりをなぜか重ねたくなるキャラクターが織りなす受難劇の変奏というか王道ホラーというか結局、艶笑コメディなん?というかなほとんどベルイマンの趣味の世界>>続きを読む

いちごブロンド(1941年製作の映画)

3.5

人情系ロマコメとはいえここでもウォルシュらしい裏切りのモチーフが繰り返されるしなによりキャグニーの存在自体が緊張感に満ちていてこんな人に歯の治療なんか絶対お願いしたくない。ともあれ多幸感あるラストとシ>>続きを読む

レオパルドマン 豹男(1943年製作の映画)

4.0

すべての元凶たる主人公カップルがなんで最後に善人みたく描かれてるのか不可解だったけどいまなおあらゆるジャンルの映画の手本となりうるような作劇術が70分足らずに詰めこまれていて素晴らしかった。

渡る世間は鬼ばかり ボロ家の春秋(1958年製作の映画)

3.0

話がいつまでもドライヴしないほうの中村登作品でセーターガールな有馬稲子と小山明子の脚線美が見どころの9割なライトコメディではあるけどあざとい導線を設けないこうした映画こそ支持したい。

Out 1(英題)(1971年製作の映画)

4.5

長尺を長尺と感じさせない技を駆使したほうのリヴェットで意外とさらっと観られてよかった。とってつけたように出してきてきっちり撃たれる銃のサーヴィスはともかく基本的にはとくになにも起こらない映画なのもいい>>続きを読む

アリスの恋(1974年製作の映画)

4.0

エル・ファニングよろしくジョディ・フォスターも(あと調べたら最後に幼いローラ・ダーンも!)出てきてリアルタイムな20thセンチュリーウーマンという感じだったけどお母さんも迷いっぱなしなこっちのほうがず>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.5

悪漢のまわりの人らがためにするようなまぬけさを発揮するのがホラーの要件かと思ってわりと引くんだけどジョーン・クロフォードはあいかわらずきれいだったし(眉毛で雰囲気変わるなー)、ベティ・デイヴィスはこん>>続きを読む

砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

4.0

面白かった。この前の『戦争のはらわた』もそうだけどペキンパー映画って自分でもよくわからないまま目が離せない感じがある。

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.5

物語の契機となるマッドサイエンティスト、自衛隊の出動、伊福部音楽の引用、進化する怪獣、内部からの細胞レヴェルでの攻撃によるゴジラへの致命傷、そもそも大人の鑑賞にも耐えられるよう志向された内容など、むし>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

3.5

主人公が馬鹿というより単なる知的障害にみえて引いた。CANの音楽に+0.5点。

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.5

初見。よくできたジュブナイル。エンドロールの〈Stand by Me〉で感動2割増。

国際秘密警察 虎の牙(1964年製作の映画)

3.0

007風のウィットに富んだ台詞を三橋達也が慣れない感じでいうのがいい。日専の録画を借りて観た。

ある映画監督の生涯(1975年製作の映画)

4.0

日専で録ったまま放置してたのをようやく観たけどすごく面白かった。錚々たる女優・男優、監督、スタッフへのインタヴューから構成されているのがよくて、とりわけ田中絹代の話を残せたことの価値は大きい。久我美子>>続きを読む

資金源強奪(1975年製作の映画)

3.5

ウディ・アレンとミア・ファーロウみたいなスタイルの拓ぼんと芹明香がいい。それにしてもラスト10分であれほど展開するとかほとんど続篇1本分の趣。

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

3.5

ショーケンのいうとおり(すごく豪華な)Vシネという感じだけど60代にしてこんな勢いのある演出とカット割のできる監督もなかなかいないだろう。ガンズみたいなロックバンドの演奏場面とアクションシーンも意外と>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.5

あんな絶対行きたくないパーティーにスクラブルを手土産に参加する最高な隣の奥さん(というかみんなやってるし)に幸多かれとかいいながらも実際のところ混乱を混乱のままに描けるバーホーベンと演じられるユペール>>続きを読む

ビリディアナ(1960年製作の映画)

3.5

悪意のある映画は好きだけどここまで毒気がつよいとやや辛い。ヒロインの性的陵辱の危機という古典的なモチーフも苦手だし、ベガーズバンケットもいかにもな感じ。

ナバロンの要塞(1961年製作の映画)

4.0

戦争娯楽映画としてほとんど文句なしの出来映えでとりわけドイツ軍陣営に潜入して破壊工作をおこなうチームの人間関係が(状況に応じた非情さも含めて)よく練られており、彼らがたびたび直面する危機的場面をより興>>続きを読む

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.5

年末の『Uボート』に続いてのドイツ兵残酷物語だけど善悪の彼岸あるいは怨讐の彼方にて笑うしかないラストへといたるエピソードの重ね方が巧みで比類ない。2度目の『ダンケルク』ではぜひドイツ軍を応援したい。

U・ボート(1981年製作の映画)

4.0

今日はイメフォで『皆殺しの天使』も観たので劇場で約5時間の閉塞感を味わっていた。新文芸坐で『ダンケルク』を35mmで再見する前にUボート側もずいぶん苦労したんだなということがわかってよかった。

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

3.5

パーティーに招かれた屋敷からなぜか出られなくなってしまった上流階級の人々が日に日に消耗して理性を失っていく様子を描いた不条理劇。政治的あるいは宗教的な寓意のある話なんだろうけどなんとなくエンドレスエイ>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.0

これって本来は松岡茉優が最後に「気持ち悪い」とかいって終わる類の映画ではないのかとは思ったけどうざい二を演じた黒猫チェルシーのヴォーカル(とエンドロールで初めて知った)がともあれ適役で巧くてよかった。