KOUSAKAさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

日本にも「冤罪」と「死刑制度」が厳然と存在することを思うと、色々と考えさせられる作品でした🤔

レザの正体は、見る側に対しては中盤くらいでサラッと明かされてしまいますが、これが終盤ギリギリまで伏せられ
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グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)

4.0

国立映画アーカイブの上映企画『フランス映画を作った女性監督たち――放浪と抵抗の軌跡』にて鑑賞。

日本語タイトルの「グッバイ・ファーストラブ」って、そういうことやったんやね~。

初恋の悲しみをきっぱ
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中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

4.0

シネクイント、白磯大知監督、長尾卓磨さん、天野千尋監督のトークショー付き上映にて鑑賞。本編前にスピンオフのラジオドラマ(10分間)も上映されて、お得でした。

長尾卓磨さんと藤原季節さん、お二人とも大
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

ずいぶん昔に観た記憶あったけど、今回改めてU-NEXTで見直してみました。

<L.A.>
90年代のウィノナ・ライダーは常にカッコいい‼️ジーナ・ローランズと二人そろって「シット!」とか「男って手が
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シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2021年9月、新文芸坐「エリック・ロメール「六つの教訓話」+「喜劇と格言」+3」特集上映にて鑑賞。そのあとザ・シネマメンバーズでも数回鑑賞しました。

スクリーンで見た時は、たぶん交霊術のところで1
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モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2021年9月、新文芸坐「エリック・ロメール「六つの教訓話」+「喜劇と格言」+3」特集上映にて鑑賞。そのあとザ・シネマメンバーズで2回くらい鑑賞しました。

まあ要するに、ナンパのお話😆

主人公たち
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この日々が凪いだら(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今作を見てみようと思ったのは、ポスターやチラシなどのアートワークを見た瞬間、レコードでいう「ジャケ買い」のような勘が、ビビっと働いたのがきっかけで、特に瀬戸かほのオシャレ女子ぶりと物憂げな表情に一発で>>続きを読む

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.8

予告編でビビっと来て、絶対見ようと思ってました。

アンネ・フランクが生み出した空想上の友だちキティーが、日記から飛び出して昔と現代と行き来するというアイデアがまず素晴らしい。

そんな奇抜なアイデア
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ヴィム・ヴェンダースプロデュース/ブルーノート・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

角川シネマ有楽町、ピーター・バラカン氏のトークショー付き上映にて鑑賞。

ブルーノートのアルバムってどれも音が良いしジャケもカッコいいから、好んでよく聴いてました。いわゆる名盤といわれるものは片っ端か
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

3.8

モールス信号って何でこんなにロマンティックで胸キュンなんやろ😭

Me,too以降、女性を主人公にした映画が増えてるから、こういうザ・男の子ムービーって意外と久しぶりで新鮮やった。

まず舞台装置とな
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獅子座(1959年製作の映画)

4.0

配信サービス「ザ・シネマメンバーズ」にて鑑賞。

あのエリック・ロメール監督の長編デビュー作ということで、前からずっと見たかった1作ですが、こんなに人間くさいペーソスとユーモアとシニシズムにあふれるス
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

1998年公開作ということで、少し古臭く感じる演出も一部あるものの、人気アイドルを卒業して女優への転身を図ろうとす
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洗濯機は俺にまかせろ(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

前半はまあ普通に面白いな~くらいの感じやったけど、筒井康隆演じる木崎敏郎(きざちゃん)が、向かいのパン屋で働く秀子
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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.8

ビリー・ホリディの人生が壮絶なものだったという史実は、昨年2021年7月に鑑賞した『BILLIE』で学習済みでした。

今作はその『BILLIE』を劇映画として焼き直す程度かな~と、正直そこまで期待を
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月はどっちに出ている(1993年製作の映画)

3.8

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。33分の短編『J・MOVIE・WARS 月はどっちに出ている』との併映でした。

短篇の方も十分面白かったけど、この長
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シャブ極道(1996年製作の映画)

4.2

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

いや~、面白かった~‼️2時間44分を終始ハイテンションで駆け抜ける、日本ヤクザ映画の傑作だと思います。

個人的
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.6

恥ずかしながら、SiaとMaddie Zieglerのことは全く知らずに鑑賞しましたが、良い意味でフラットな状態で映画を見ることが出来たと思います。

ただ、鑑賞後にSiaの「Chandelier」と
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ロスバンド(2018年製作の映画)

4.8

最高!最高!最高~~‼️😭

正直ベタなストーリーなんやけど、脚本、演出、編集の素晴らしさと、何より超魅力的なキャスト陣のおかげで、最初から最後まで惹き付けられっぱなしでした。まさに会心の一作‼️
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すけべてんこもり(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』の「佐野和宏/瀬々敬久プログラム」にて鑑賞。

現在は『End of The World』というカッコいいタイトルになっているよ
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変態テレフォン/Don’t let it bring you down(1993年製作の映画)

3.8

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』の「佐野和宏/瀬々敬久プログラム」にて鑑賞。

いや〜これは、強い政治的メッセージを内包し、そして芸術的情熱に溢れた傑作では無い
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Filmarks試写会にて鑑賞。

中川龍太郎監督の長編作品は、『四月の永い夢』以降は全部見ていますが、今回の『やがて海へと届く』は今までで一番好きでした。

冒頭と終盤で印象がガラリと変わるアニメシ
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死んでもいい(1992年製作の映画)

3.8

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

まあストーリーはかなり荒唐無稽なところがあるけど😆とにかく室田日出男、大竹しのぶ、永瀬正敏の演技合戦がすこい😵
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無能の人(1991年製作の映画)

3.6

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

忘れた頃に繰り出されるオナラギャグと竹中直人のズッコケギャグに、不意打ちを食らって何度も笑ってしまいました😆

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国境の夜想曲(2020年製作の映画)

3.8

まず、あまりに悲痛なオープニング・・。息子が拷問されて殺された場所を尋ねた母親が「かわいそうな息子よ、お前の気配を感じる」と嘆き悲しむシーンは、心が痛すぎて見るのも辛かったです😣

しかも日本人の自分
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鬼火(1996年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

ヤクザ映画ってそんなに好んで見るわけではないんやけど、いざ見たら、大体いつも面白い。特にこの作品は、大阪が舞台とい
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冬の河童(1995年製作の映画)

3.8

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

オープニングの「水面の煌めき&子供の笑い声」~「家の軒裏に池の水面の光が反射している様子」~「透明感を失って濁って
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アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!(2021年製作の映画)

3.8

ファミリーがアメリカ横断の旅に出ると聞いただけでワクワクしてましたが、期待通り痛快なエンタメ路線に振り切ってくれました‼️楽しい‼️

アダムスファミリーといえば、個性的なキャラクターデザインが見どこ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

オリジナル版もしっかり予習してから鑑賞しました。

やはり予想通り、オリジナル版に忠実なリメイクでしたね。もちろん良くないわけがない‼️

変な例えやけど、NHK「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さん
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.2

スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』に向けて、今まで未見だったオリジナル版を初鑑賞しました。

時代を超えた普遍的なストーリーと名曲の数々にひたすら酔いしれて、そして決して安易なハッピーエン
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソン監督は、好きな作品もあれば嫌いな作品もあるという感じなんですが、この『フレンチ・ディスパッチ』は、個人的に『グランド・ブダペスト・ホテル』とタメをはるくらい良かったです‼️

いつ
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.8

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

前回の企画上映「松竹第一主義 松竹映画の100年」で『ソナチネ』を見たのが、北野武映画の実質的な初体験で、あまりの
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人でなしの恋(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

松浦雅子監督が、同じ女性の京子目線から描くことで、男性監督では達する事の出来ないような高みに達していると思います。
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.8

意外かつ不穏な展開のアバンシーンから一気に引き込まれて、ラストの感動まで無駄なシーンが一切ない、かなりの良作でした。

まずオーディションのシーンがすごく良くて、イスラエルだパレスチナだという以前に、
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ザ・中学教師(1992年製作の映画)

3.8

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。

いや~、これまたなかなか侮れない1作。90年代の邦画、ヤバい😵

自分の勉強不足を思い知らされる素晴らしい企画上映
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戦慄せしめよ(2021年製作の映画)

2.8

シネマート新宿、ブーストサウンド上映にて鑑賞。

和太鼓集団の燃えたぎるようなアンサンブルを、89分の間、ひたすら大音量と大迫力の映像で浴びまくれると期待して鑑賞しました。

しかし個人的には、現代音
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J・MOVIE・WARS 月はどっちに出ている(1993年製作の映画)

3.6

国立映画アーカイブの企画上映『1990年代日本映画――躍動する個の時代』にて鑑賞。110分の長編『月はどっちに出ている』と併映。

レコードでいうジャケ買いに近い感覚で、何となく面白そうだな~と思って
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